酒と泪と男と女?
公園で再開してから何故か手を引かれ酒場に来ていた。
以心伝心ではなく、朱吏の心の声が確実に漏れていた。
酒場デビュー…と。
「…いつものやらないのか?」
「だって、お屋敷じゃないし恥ずかしいじゃんー。」
(まだ酒入ってないからできません…ハイ)
「じゃあ、俺が。」
「え」
(どうしたの、急に…)
「…3日後もずっと一緒に生活する俺達に…乾杯。」
「え、え…え?」
「届を出した。もう勤務先も決めてある。」
「えっと…」
「もう一人で泣くな。」
「…」
「朱吏くらい、面倒見れる。」
ステファノに背中お押されてから、素早く手は打った。
ちょうど侍従がいなかったし、文句を言いそうなジイは故郷に帰ってる。
女性は嫌いだが朱吏は嫌いじゃないと思う。
何故か気になって仕事が手につかない。
子供を持った事はないが、そんな気分だ。
大丈夫。申請は通ったし、もう朱吏の住まいはウチだ。
朱吏は大泣きした。
さっきは恥ずかしがってたくせに。
もう、諦めよう。
こいつを拾ったのは俺だ。
すでに乗りかかった船…
朱吏がこちらに馴染むまで…
カウンターの隅で二人は仲良く飲んでいる。
またこれか…。
フ…
笑いが漏れた。
カウンターで寝てしまった朱吏の頭を撫でる。
泣きすぎて目が痛々しく腫れている。
家に帰って冷やしてやろう…
寂しいだろう、今日も一緒に眠ろう。
***
「んんん~…」
あれ?なんか寝苦し…
(ぎゃあああああああ!!!)
急いで口と鼻を塞ぎ、目を限界まで見開き、落ち着け!!!と念じた。
もちろん自分に。
ふう…
なんでがっつりヒューの腕枕で寝てるの…。
ん?そういえば…今まで酔ってベッドまで行った記憶が…
まさか…まさかまさか!!!
うわわーーーー!
こんな感じで毎回…!!!
もうやだ!恥死できそうだ!!
足をパタパタ動かし、頭をかぶり振り、考えを散らす。
これじゃあ愛想つかれるわ…
「…んん?朝…?」
寝起きで少し掠れたセクシーボイスが聞こえる…
何をしても美人さんは様になる。
え…えろいなぁ。
なんだかきまりが悪く、狸寝入りしていると
ちゅ
(え…)
フフフ……むにゃ
ちょちょちょちょ…
おいおいおいおいおいおいおい……
デコチュー???
いやいやそれに笑ってませんでした???
何この展開。
ヒューやばいやばい。
誰かと間違えてる!!!
寝ぼけてるにしても心臓持たないんですが…




