泣き虫女と愉快な仲間たち
「…。送る。」
なにも聞かないフィリップに感謝だな~。
駄目、もう正直しんどい。
涙腺、崩壊しちゃう…
***
途中まで送ってもらい、いつかの公園に来た。
なんだかヒューの家にはまだ帰れなくて。
こんな目見られたら気にされちゃうわ~。
ここは噴水もあって水の音と人のざわめきが絶えない。
いつかのアイスもどきを買い食いしてる。
「このお金もヒューのだったな…」
乾いた笑いが漏れる。
何もかもお世話になっちゃって、私が出来たことなんてたかが知れてる。
ヒューの美人なお友達にもお世話になりっぱなしで、駄目だね私。
…でも、ウジウジしてるのは性に合わない。
よし!あたりまえだけど少しずつお金返そう、そんでまた飲みに行っちゃおう。
仕事頑張れる気がする!!
おいしいって言ってもらったから、食堂辺りで働くのもいいかも!!
ふふふ、そう。
このお金は返すんだから…
この世界の酒場デビューしちゃいますか!!
一人で意気込み、力強く立ち上がった。
「……っ朱吏!!!!」
(え…)
「ヒュー…?」
***
朱吏が公園でウジウジしてる間、ヒューも同じだった。
いつの間にか冷やかしに来ていたステファノに
そんな悩むくらいなら行けばいいのに~、とつっこまれていた。
ばたばたばたばた…
バタンっ!!!
「マクシミリアンさん!」
「…なんだ?」
「…ふふ。」
(作戦通りに…宜しく☆)
ヒューに分からないようにフィリップに視線を送る。
「行かないならオレ行きます。あんなの見たくない…!」
(作戦に参加してくれたフィリップは随分シュリちゃんに絆されているようだ。
天然青年が頑張って後押ししてくれればいいけど☆)
「…っ行けばいい。」
「…失礼しました!」
(よし!!今日はステファノさんの奢りだ!!!)
絆されたのではなく奢りに釣られていた。
「いいの?」
「…。」
「多分泣いてるね。」
「…。」
「…実は屋敷には帰ってないんだよね~。」
「何?」
「公園で一人で泣きたい気分なんじゃない??
…もう日が暮れちゃってるけど大丈夫かな~☆」
ガタンっ!
バタバタ…
バッタン!!!!
「ふふ。」




