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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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343、任務開始は三時

さて、領都に戻ってきたぞ。やはり入る時は北門から。なぜかついこっちに来てしまうんだよなぁ。出る時は南門だったのに。いつもの事務的な騎士さんがいるからだろうか? でもあの人は貴族門担当じゃないしね。最近見てない気がするなぁ。


「ところでアレクはどうする? 僕は今からマイコレイジ商会に行くけど。」


今からはお仕事だからなぁ。アレクと一緒ってわけにはいかないし。本当は来て欲しくもあるけど、お願いしたら絶対来てくれるから頼みにくいんだよね。アレクだって一人でのんびりしたい日だってあるだろうし。


「ああ、そうだったわ。カースは月末まで護衛だものね。じゃ、私は邪魔しちゃいけないから帰るわ。」


「あ、それなら家まで一緒に行こう。送るよ。」


アレクを一人で帰せるわけがない。コーちゃんもカムイもいないんだから。


「いいわよぉ。ここからなら大差ないもの。」


大差ないから行くんだよぉ。マイコレイジ商会は貴族街から近いじゃーーん!


「じゃ、じゃあ途中まで。ね?」


「ええ、そうね。ところで? ドストエフ様もダミアン様も見落としてる視点があるんだけど、カースは気づいてるかしら?」


え……


「そうなの? 全然分からないよ。やっぱりアレクはすごいね。」


「ありがとう。ちなみにリゼットは気づいてると思うけど、手が回らないしそもそも手出しできない領域だから放置してるんだと思うわ。もしかしたらダミアン様に一言ぐらいは伝えてるかもね?

だから私は月末のパーティーまでその辺りを動いてみるわ。」


その辺り? 手出しできない領域?


「そ、そうなんだね。でも気をつけてよ? 危ないこととか……」


「平気よ。危険なことなんか何一つないわ。たぶん、お茶会みたいなものよ。」


お茶会?


「あ、着いた。じゃあ次に会えるのは月末のパーティーかな。楽しみだね。」


「ええ、すっごく楽しみだわ。じゃあカース、またね?」


「う、うん。またね。」


次にアレクに会うのが明後日だと? 四十八時間も会えないのか? なんてこった……




まあいい……たった二日だ……がんばろ……

さて、マイコレイジ商会だ。リゼットはいるかな?


「あっ! 魔王様! 会長から伝言がございます!」


いつもの丁稚くんが速攻で話しかけてきてくれた。


「やあお疲れ。リゼットから?」


「はい! 今日の三時ごろに自宅に来て欲しいそうです。だいたいで構わないので歩いてきて欲しいとのことです!」


「三時に? 歩いて? うーん、分かったよ。じゃあ出直すとするね。いつもありがとね。」


「はい! こちらこそいつもありがとうございます! 会長をどうかよろしくお願いします!」


この子いい子だよなぁーー。いつも一生懸命だし素直だし。応援したくなるよね。こんな子もやっぱり番頭の地位とか独立とか目指してるんだろうなぁ。その時は少しぐらい出資したっていいぜ? まぁ、教えてはあげないけど。


さて、いきなり時間が空いてしまった。ここからリゼットんちまでってのんびり歩いても二時間、早歩きすれば一時間かからないぐらいだろ。早めに行ってもあの辺って遊べるとこが何もないしなぁ。破極流の道場ならあるけど行く気分じゃないし。

うーん、今って昼前だし……自宅に帰ってもいいけどなぁ。でもさっきの今だし、このタイミングでアレクに会うのが気恥ずかしいんだよなぁ。


となると、どこかで昼飯でも食べようかなぁ。一人でカファクライゼラみたいな高い店に行くのもなー……だからってギルド近くの汚い焼肉屋も一人だとなー。迷うな。

あ、ギルドか。ギルドに顔を出しておかないとな。でも二週間ぐらい前には行ったし、大して目新しいこともないだろうなぁ。




おぉ……閑散としてる。そりゃそうか。この時間だし辺境伯の動員もあるもんな。


よし、特に私に伝言や指名依頼なんかもなし。では昼飯にしよう。何食べよっかなー。


オークのジンジャー焼き定食にした。ただしオークも麦飯も大盛りにしてもらったけどね。酒はなし。もう三時間もするばお仕事なんだしね。

それにしても、知った顔どころか誰もいないギルドって珍しいよね。確かに昼間はいつも少ないけどさ。それにしたって誰もいないのってマジで珍しい。辺境伯の動員はよっぽど報酬がいいのかな?


うん。美味しかった。腹いっぱいだよ。眠くなってきたな。まだ出発するには早いが……あ、そうだ。やっぱカファクライゼラに行こう。食後のコーヒーでも飲んでまったりしようではないか。最近あんまりコーヒー飲んでなかったしね。




ほう、コーヒー一杯が金貨四枚とは……一時期よりだいぶ安くなったけど、それでも昔の倍かよ。私の魔力庫にはコーヒー豆もコーヒーの木も入ってるってのに。そのうち植えようと思ってるんだけど、色々あってまだ手を付けてないんだよなぁ。


あぁ、でもここで飲むコーヒーってやけに美味しいんだよね。なぜかコーヒーからビートを感じるという不思議な味だしさ。

うん、満足。いい時間を過ごせたね。


では、いよいよリゼットんちに向かうとしよう。今からだとゆっくり歩いてちょうどいいぐらいかな?


それにしてもわざわざ時間指定とは、何の意味があるんだろうね?




貧民街に差しかかった。ここからもう二十分ってとこかな。

あれ? 煙? 火事か? しかもあの方向ってまさか……リゼットんちか!?

どうなってやがる!


『身体強化』


走る!

飛んで行きたいところだが歩いて来てというリクエストだったからな。何の意味があるかは分からんが。

だからって火事を放っておけない。あそこには子供達だってたくさん住んでるんだし。だから間をとって走る! これなら飛ぶほど早くは着けないにしても五分かからないだろ。

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むう放火か。
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