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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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333、ヘッドハンティング

そういえば商会の中って会長室ぐらいしか行ったことなかったけど、こんな大きめの食堂があったんだなぁ。領都の一等地にこの広さ。さすがの大店(おおだな)だよね。


「すみませんカース様。料理なんですがもう少し時間がかかりそうでして。」


「いやいや、気にしなくていいよ。それどころじゃなかったからね。待つ間に尋問を済ませておくとしようか。」


尋問というか、最早ただの質問だけどね。

先に簡単な方から済ませようかな。


「アレク、そいつを起こしてくれる?」


「ええ。」


『覚醒』


クズ兄貴からいこうか。


「やあお兄ちゃんおはよう。目覚めはスッキリだよな。では質問な。お前なぜこんなことをやらかした? 放っておいてもお前らの勝ちは見えてたのによ。」


「……あ……おお!? なぜだと!? そんなもん決まってんだろ! ドストエフ様が悩んでおいでだったからに決まってらあ!」


「悩む? ドストエフが? 何を悩んでたんだ?」


「知らねーよ! このまま上手くいくのかーとか、失敗は許されねーとか呟いておられたんだよ! だったら友達(ダチ)の俺がどうにかするっかねーだろ!」


うわぁ……こいつマジか……

思いっきりドストエフの足引っ張りやがった……こんな馬鹿を引き入れたドストエフも馬鹿だったって話になるけど。すげぇな……ここまで頭が悪いのか。もしかして、リゼットが殺さず大目に見てたのって馬鹿すぎるから?


「だから独断で動いたってわけか。どんな伝手か知らんがフォークみたいな冒険者を動かしてまでさぁ……」


「あいつらにはさんざん酒を飲ませてやったからな……美味い話があると言えばほいほい乗ってきやがった……」


あらまぁ。こいつ仲間の真意に気づいてないのか。つーか別に仲間だなんて思ってないんだろうな、お互いにさ。こいつがマイコレイジ商会の息子ってこともチェック済みでお近づきになっておいたってのが真相だろうなぁ。

なら、こいつはもういいだろ。後はリゼットにお任せだな。


「そんじゃあダミアン。好きに質問していいぜ。」


「おお。それにしてもお前がドストエフ兄貴にくっ付いてるとはよぉ。お前が辺境伯の座を狙ってたんじゃないのかよ?」


ほう。五男の野郎ってそうなの?


「そうだよ。狙ってたさ。あんたを追い落とした後にね」


また口調が戻りやがったな。今度のは余裕ってより開き直りって感じだけど。


「あぁん? つまりドストエフ兄貴も出し抜くつもりだったってことか?」


「そうだよ。今回の件でドストエフ兄上がやらかしたことの証拠は僕が持っている。つまり、いつでもひっくり返せる……はずだったんだけどね」


ひえー。悪い奴だねぇ。長男に協力するついでに悪事の証拠も集めてたわけか。そりゃ集め放題だわな。


「あぁダミアン。例の偽証文用の偽印はさっき没収したぞ。この際だから渡しておくわ。失くすなよ?」


「マジかよ。さすがはカース、手際いいじゃねーか。」


ダミアンこそやけに素直じゃん。


「ただし、実際偽証文に押した方の商会印はドストエフが持ってんだとよ。そこでこれも貸しておく。ちゃんと返せよ?」


マルテアの魔道具、判別ができる片眼鏡だ。まあ自作の偽印限定だけどさ。


「なんだぁこりゃ?」


「そいつで偽証文に押された印影を見れば分かる。一目で偽物だって分かるぜ? ちなみにその魔道具と偽印を作ったのはマルテアって奴だ。今は王都にいるぞ。」


「ほーん、用意がいいじゃねーか。つーかカースよぉ、マジでやってくれたなぁオイ?」


「どうよ。これで勝てるだろ。」


「ぎゃはははぁ! 間違いねーぜ! おいデルヌモン、お前どうすんだ? もう勝ち目ねーぜ? 俺の下に付くってんなら助けてやるけどよ?」


おやまぁ。ダミアンったら……こんな腹黒い奴を使う気かよ。


「嫌だと言ったら?」


「今お前にかかってる契約魔法が一生解けないだけじゃねーの? 山奥かどっかで暮らす分にゃあ問題ねぇなぁ?」


えげつねぇこと言うなぁ。一生嘘がつけないことになるね。まぁ、質問されなければ関係ないんだけど。

もっとも、実際には私が解かなくてもそのうち解けるっての。込めた魔力とデルヌモンの魔力抵抗からすると二、三ヶ月ってとこだろうか。ぶち破ろうと毎日抵抗すればの話だけど。

おっと、全然抵抗しなかったり私が魔力を追加すれば理論上は一生解けないことにはなるけどね。でも、さすがにそんな面倒なことはやりたくないぞ?


「下に付いて、何をさせる気?」


「あぁん? 俺の代わりに仕事してもらうに決まってんだろ? お前ちょっと前まで親父殿にべったりくっついて仕事してたじゃねーかよ。できんだろ?」


「そりゃ、もちろんできるけど」


「だったらやれ。俺の筆頭副官にしてやるからよー。だいたいなぁ、お前みてーな優秀な奴を遊ばせるわけねーだろ?」


ダミアンの野郎……相変わらず口が上手いな。デルヌモンの奴ときたら顔がひくひくしてるぞ。めちゃくちゃ嬉しいのに必死で我慢してる感じ?


「……今回の罪はどうなる……?」


「俺の下に付くってんなら上手いことゴマかしてやんぜ? ドストエフ兄貴んとこの騎士だって死んでねーんだろ? なんなら全部兄貴に押し付けちまやぁいいさ。お前は兄貴の命令で動いたってな?」


ダミアンえげつねぇぜ……


「それともナニかぁい? この場で今すぐ四つ斬りにしてやろうかぁい? 縦に真っ二つ、横に真っ二つさぁ。こっちぁダミアン()られかけたことぉ忘れちゃいないんだからねぇ?」


あー、そんなこともあったな。あれってこいつ関係してんの?


「そ、それは兄上の仕業って聞いてるし……ぼ、僕は関係ない……」


「終わったこたぁいいんだよ。いいかげん腹ぁ決めろ。俺に付くのか付かねーのかよ?」


あれを終わったことで済ませるのかよ。こいつも大物だよなぁ。

しかも尋問のはずがいつの間にやらスカウトになってるし。ダミアンやるなぁ。

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貴族社会えげつな。
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