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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第7章

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162、イグドラシルの大移動

イグドラシルの大移動かよ。ちょっとコンビニ行ってきてくんない? ってトーンで言うんだからなぁ……

まぁ重さ的には大して問題ないだろ。でも大丈夫なのか? せっかく根っこ張って元気に育ってるんだろうに。


「もちろん協力するよ。でもせっかくここだってこんなに広く開拓してるのにもったいなくない?」


「その通りだとも。本来ならもっと早く元のソンブレア村に植え替えるつもりだったのだがな。成長するイグドラシルを見ていると判断を先延ばしにしてしまったのだ。下手に移して枯れでもしたらまずいという事情もあったしな。」


「うーん、ちなみにやるとしたらどんな流れになる? そんなに長居できないからさ。たぶん一泊か二泊ぐらいかな。」


なんてったって卒業旅行だからね。そろそろ後半に差し掛かるし。


「うむ。元の村の地均しや土壌の確認は済んでいるので、まずはあちらに大穴を掘るところからだな。もっとも、カース殿ならば一時間とかからないのではないか?」


「たぶんね。あっちの土壌の具合によるとは思うけど。」


ただ大穴を掘るだけなら簡単だよね。大岩とか埋まってなければさ。


「その次はイグドラシルの掘り出しだ。根を傷つけないよう周囲から慎重に掘り出していく。ある程度根が見えてきたらゆっくりと浮かせればいいだろう。ここまで三時間といったところだろうか。」


十メイル級の木ってどのぐらい根が張ってるものなんだろうね。掘れば分かるか。


「ふむふむ。」


根を掘る作業ってやったことないけどだいぶ大外から掘る必要がありそうだな。ハイエルフ村長の話によるとイグドラシルの根ってめちゃくちゃすごいらしいじゃん? 元々は平地だったここらが山岳地帯になるレベルで。どんだけ張ってんだよ。


「後は運んで終わりだ。内容的には我らだけでも出来なくはないが、カース殿がいてくれると何かあっても安心できるゆえな。」


「それは何とも言えないけどね。でも重い物を運ぶのは得意だよ。」


あとはやってみてからのお楽しみかな。例えば魔石に『金操(きんくり)』を使うとやたら魔力を消費するけど、イグドラシルに『浮身』を使うと似たようなことが起きたりしてさ。


「うむ。頼りにさせてもらおう。あとカース殿に期待したいのが魔力だな。移転後に魔力を注入していただきたいのだ。カース殿の魔力が入れば安心だからな。」


あー、それがあったね。だから今からやりたいわけね。いいとも。


「いいよ。たっぷり入れるね。」


五割ぐらいぶち込んであげようかね。


「ありがたい。では昼食後に始めるとしよう。掘り出しと植樹はこちらでやるので移動と魔力注入をお頼み申す。」


「いいよ。任せておいて。」


サンドラちゃんの好奇心でここまで来たわけなんだけど、思わぬ大事になってきたなぁ。


あ、なぜ元の村に植える必要があるか聞くの忘れた。まあ終わった後でもいっか。私が聞かなくてもサンドラちゃんが聞きそうだし。


それにしても、土壌の確認は済んでるって言ったよな。すげぇな……あそこってもう二度と草も生えないかと思えば。私もがんばった甲斐があるよな。ばあちゃんの魂だけでなく環境まで救ったわけだね。おまけにイグドラシルまで。


てことは? これもう世界を救ったのと同じじゃない? 間違いないね。ふふ、そうか。私は世界を救っていたのか。やるじゃん私。




大鍋にどーんと作られた料理を腹いっぱいいただいた。酸味のある肉じゃがって感じかな? やたら食欲が湧く味だったなぁ。眠くなってきちゃったよ。

そうだな。寝よう。どうせ掘り出すまで暇なんだし。


「アレク、眠くなったから膝枕してくんない?」


「あら、カースったら甘えん坊さんなんだから。いらっしゃい。」


ふへへ。やったぜ。でも今日のアレクはミニスカートじゃなくて白王龍のトラウザーズなんだよなぁ。


おおっ、換装してくれた。ミニスカートだ。やったね。うーん、いい艶だね。よく眠れそうだ。


「あらカース君いいわね。私も眠くなってきたわ。セルジュ、お腹貸して。」


「もぉーサンドラちゃんたら。しょうがないなぁ。」


はは、セルジュ君がごろりと寝転ぶと、その腹にサンドラちゃんがよりかかった。枕ってよりソファーだな。


「じゃあ僕は反対側を借りるね。お腹いっぱいだと眠くなるよね。」


スティード君もセルジュ君の腹枕か。ちなみにアレクはカムイのもふもふ腹ソファーだ。こりゃあみんなよく寝るだろうなぁ……ぐぅ……

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― 新着の感想 ―
やはりカムイの腹枕がよいですな。
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