表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2781/3355

491、つかの間の団欒

ふむふむ。私が出発してからのだいたいの情報を聞く。解放された精霊は一度コーちゃんに挨拶をしてからどこかへ消えていったらしい。今のところその数は三十二。コーちゃんの尻尾に軽く触れてから消えてしまったとか。ほんの少しだけ魔力を分け与えてあげたわけね。コーちゃんたら優しいんだから。

外の聖騎士については今朝気づいたらしい。だからってアレク達が何かをすることもないけど。城内が慌ただしいのは出入りを封鎖されてるからだとか。


それからアレクはドワーフ達をここに集めたってわけね。その上でジャンや子供達がここにいない理由を説明し、皆をまとめたわけか。さすがアレク、見事なカリスマだわ。


「ひょおおおカース殿! この度は何と言ってよいか……ほんとに、本当にありがとう……そなたはセティアニアの英雄だの!」


「待たせたねおじさん。これでたぶん解決だよ。後が大変とは思うけどさ、ここからはおじさんの力が必要になってくると思うよ。頑張ってね。」


「ひょお……うむ、わしに何ができるとも思えぬが……この年代の王族はわしかキースしかおらぬからの。何とかするしかあるまいて……」


おじさんも大変だねぇ。呑気な暮らしをしていけるはずだったのにさ。いや、あれはあれで用無しになったら殺されて終わりだっか。ならば今回の件で命拾いしたわけだよな。よかったね。


「ところでおじさんさぁ、外の奴らって何が目的だと思う?」


「ひょっ、先程アレックス殿にも聞かれたがの……皆目見当がつかぬでの。攻め入るわけでもなくただ封鎖しておるだけだしの」


封鎖ねぇ。まさか兵糧攻めってわけでもあるまいし。


「まいっか。商王が何とかするよね。それよりさ、夕食にしない? みんなお腹すいてるんじゃない?」


「そうね。昼前に何か食べてから随分と時間が経った気がするわ。じゃあ私が作るわ。ちょうどさっき長老から大昔のドワーフ料理の話を聞いたところだし。」


おお!? それは気になるね。


「それいいね。ぜひお願い。材料はある?」


「お願いねカース。欲しい材料を言うわ。」


ふむふむ。ヒイズルでゲットした野菜をどっさりと。タマネギ、ナス、カボチャ、ニンニク、ショウガと。それからトマトね。おっ、ピーナツも要るんだね。こんなの入ってたとは私もあまり把握してなかったなぁ。大きな箱にどーんと入れてたもんな。


「それから魔物肉と香辛料も貰うわね。あとはこれね。」


おっ!? ヒイズルの米!?ドワーフの料理なのに!? 気になるじゃないか。


「ベルグオーラベルタ! シャーロッタカミラ! ドロップラウグァ! あなた達も手伝いなさい。ドワーフ料理を教えてあげるわ!」


おお……すごいなアレク。ドワーフ女性にドワーフ料理を教えるだって? 自分だって長老から話を聞いただけだろうに。さすがアレクだぜ。しかも名前をきっちり覚えてるなんて。すごいぜ!


「ごほ、のおカース殿よ。本日は命の水はないのか?」


いつの間にか長老が隣にいた。元気そうじゃん。


「あるよ。でもここの全員に飲ませるほどはないよ。だからごめんね。」


本当はあるけどさ。百人のドワーフに飲ませたらさすがになくなってしまうじゃん。前回の宴会でかなりなくなったんだからさ。


「ごほ、そ、そうか……ならば仕方ないの……」


あからさまにしょんぼりしてる……ごめんね長老。今夜は私も禁酒するから一緒に我慢しようぜ。


「ピュイピュイ」


あはは……それでもコーちゃんがつぶらな瞳で酒を欲しがってる。


「ピュイピュイ」


芥子毒牙虫(ケシドクガモス)も? ノミーデスにも分けてやりたいって? 意識のない精霊に……仕方ないなぁ。まあコーちゃんが言うなら大丈夫だよね。

はいコーちゃん。


「ピュイッピ」


「カース殿、それは?」


「ちょっといい酒と結構危険な虫だよ。こっちの大陸だと音速天国って白い薬があるじゃん? 蔦みたいな植物の実や根から作るやつ。この虫はそいつよりすごいよ?」


「ちょーっとカーちゃーん? 水臭いじゃーん? そんないいもんがあるのを内緒にするなんてさぁー?」


ジョーが口を挟んできやがった。お前またやらかしても知らんぞ? それに内緒にしてないし。船の中で宮廷魔導士さん達にも配ったぞ?


「ごほ、ほう卑薬(ひやく)か。ノミーデス様もお好きだからの。お目覚めの役に立つかも知れぬな。ありがたいことだわえ」


「まあそこら辺はうちの精霊ちゃんに任せておけば良さそうだよね。大地の精霊と土の精霊って相性良さそうだしさ。」


「ごほ、それもそうだの。カース殿にもコーネリアス様にも世話になりっぱなしでの。この恩はどうやって返せばよいのか見当もつかぬわえ」


「はは、まあまあ。そんなのは後回しにしとこうよ。みんなが落ち着いてからでさ。」


ここを出た後どこに行くかまだ決まってないんだしさ。難しい話はその後でいいだろ。

恩か……ノーリスクで魔力庫に収納できるスライム式浄化槽トイレなんかを開発してくれると嬉しいんだけどさ。そんなもんできたら産業革命もんだろ。

そりゃあ今でも危険性を無視すれば収納もできるけどさ。でもやっぱ安全第一でないとね? 少しドワーフの恩に期待しちゃおっかなー。


おっ、いい匂いがしてきたぞ。

その香りは……ピーナッツと香辛料か? すっごく香ばしいじゃないか。めちゃくちゃ腹がへってくるなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
盛り上がってまいりました。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ