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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

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467、ボーイズトーク

カーサとマックレス、そしてトーアはお喋りで盛り上がっている。彼らとてそこらで仮眠はとったものの、ほぼ寝てないことに変わりはないのだが。


「……ああ、そういえばシーナやガリオウとも関わりがあるんだったか……」


トーアがマックレスからカースの話を聞いているらしい。


「……なんだと? 海に潜っただと? しかもあっさりと魔物を捕まえた、だと……」


今度はカーサから聞いているようだ。


「……四大貴族、そして広大な領地か……それが本当なら……オレが感じた金の匂いは間違いないようだな……」


「しかしながらカース殿の領地は周囲に何もない人外魔境だそうですよ? それだけに先駆者として大金を稼げる可能性もありますが」


この期に及んでもマックレスは吟遊詩人の仮面を外さないようだ。


「ひょひょ、セティアン砂漠の中心部を領地にするようなものかの。成功すればメタリックサンドスライムメタルだけでなく数多の魔物素材まで手に入るだろうて。そのために命を散らしては何の意味もないがの……」


「……くくく、商王から目腐(めくさ)(がね)もらって殺し屋(キーラー)やるよりよほど割がよさそうじゃないか……」


「目腐れ金、ですか? 死告人(ギルビー)トーア様の仕事料は最低でも宝貨が必要だと聞き及んでおりますが……おっと、これは失礼。他人様の懐事情を詮索するなど商都っ子(セレティアヤーロ)らしかぬ行い。何卒ご勘弁を」


「……別に構わん……最低が宝貨一枚というのは本当だ……だから、あいつのように金払いのいい客は大歓迎だ……」


宝貨一枚でも大金は大金なのだが……

カーサは何か納得がいかなかったらしく怪訝な顔をしている。


「ひょ? もしかしてキースは吝嗇(マイロワ)なのかの? トーア殿ほどの方に報酬を渋るほど……」


「……くくく、国一番の金持ちってのはそういうもんかもな……毎回成功報酬で宝貨一枚だ……この程度の報酬でガリオウを狙えなんて言われた日には……くくく。笑えてくるぜ……」


どうやらトーアにとって宝貨一枚では安いらしい。標的にもよるのだろうが。


「ひょ……よいのかの? そこまで話してしまって……」


殺し屋が依頼主からの報酬や仕事内容を漏らす時は依頼主との決別を表す……とカーサもマックレスも考えた。


「まさか、ガリオウさんを狙うので……?」


二人に緊張が走る。


「……くくく、ここまで来てしまった以上商王は最早オレのことを裏切り者(マシアマーナ)とでも見なしているだろうさ……ここでの会話も聞かれているかも知れんしな……ああ、ガリオウを狙えという依頼は来てないぞ?」


「そ、そうでしたか。それは何よりです……」


「……何だお前、吟遊詩人マックレスともあろう者が裏街の王なんかを心配するのか……」


「ガリオウさんには良くしていただいておりますので」


商都吟遊詩人協謡組合(きょうようくみあい)の威光も商都までは届かないらしい。商都では組合よりガリオウの権勢がよほど強いのだろう。ステージに立つためにはガリオウの許可や口利きが必要と見える。


「……くくく、金の匂いに敏感なのはオレだけじゃないようだな。さすがは裏街の王だ……だが、ガリオウがあいつに目を付けなかったのはどうしてだ?」


「さすがに分かりませんね。カース殿とガリオウさんの関わりはシーナさんやシュガーバさんから聞いてはおりますが……」


「……ん? シュガーバだと? そいつはもしかしてカラバ領の奴か?」


トーアは色々と詳しいらしい。


「ええ、確かそうだったかと。よくご存知で」


「……手強い奴らしいな……次の次の標的だ……」


トーアは多忙な売れっ子らしい。


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シュガーバはトーアの標的?
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