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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

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423、下へ下へ

今度こそマジで商王を追いかけるぞ。そこまで遠くには行ってないはずだし。頼む、カムイ……


いや、待てよ? 別に追いかける必要ないよな? そもそもの目的は奴隷の一族を助けることだ。解放とまではいかなくても待遇を改善できないか、というところだった。だが今となっては解放を狙うしかないだろう。待遇って何? レベルだったもんなぁ……

何よりも、コーちゃんが囚われているとするならきっと彼らの近くにいるのではないだろうか? 彼らの弱みっていう精霊だって同じように捕まってるんだろうし。そうなると……


水錐(みなきり)


円筒形に発動。地下深くまで床をくり抜いてやるぜ。


「カース、どうしたの? 商王を追いかけるんじゃあ……」


「先に奴隷の一族を探そうと思ってね。コーちゃんもきっと近くにいるんじゃないかと思ってさ。」


コーちゃんは地下を怖がってたのに、無理に行かせてしまったばっかりに……ごめんねコーちゃん。絶対見つけるからね……


「ああ、確かにそんな気がするわね。だったら私はこの周辺ほど探ってくるわ。カムイと一緒にね?」


「あ、う、うん……分かった。でも気をつけてよ?」


「ええ。二、三十分で戻るわ。」


「ガウガウ」


アレクはアレクでコーちゃんの心配してくれてるんだろうなぁ。それに、下も気になるけど上も気になるんだよね。この建物ってやたら上が高いからさ。たぶん王族のエリアとかなんだろう。てことはあの野郎、上に逃げたって可能性もあるな。いずれにせよ、あの一族を解放した暁には更地にしてやるよ……


床はくり抜くたびに収納しておく。やっぱこれミスリル製なんじゃないの? めちゃくちゃ贅沢な使い方してやがる……


「ひよおぉ……とんでもないことをしておるの……メタリックサンドスライムメタルの床板を容易くくり抜いて見せるとはの……」


やっぱミスリルだったのか。


「お嬢様はよいのですかな? 危険なのでは?」


「大丈夫だよ。カムイも一緒なんだからさ。」


そろそろカムイの弱点も気づかれそうなんだが……特に商都には良質な香辛料がたっぷり入ってきてそうだしなぁ。気をつけろよカムイ。


さて、私も負けてはいられないな。スピードアップ。そしてどんどん下に降りるぜ。行くよ、じいちゃんにマックレス。




ざっと百メイルは降りたかな。どんだけ地下深くまで部屋があるってんだよ……

追手は全然現れない。騎士ども仕事しろよな。

しかし、ここで問題発生なんだよなぁ……どうしよ。床に穴が空かなくなった。私の『水鋸』や『水錐』は時間さえかければ何でも斬れる便利魔法のはずなのだが……例えばムラサキメタリックならば分かる。魔法が全く通じない金属ゆえに私の水錐でも歯が立たないだろう。


「おじさんこれ分かる? えらく頑丈なんだけどさ。」


「ヒョッ……いや申し訳ないの。さっぱり分からぬでの」


うーん、仮に魔法防御的な処理をしてあるとするなら……


『徹甲弾』


うん、いけるな。無理やりぶち抜けばいいってことだ。でも徹甲弾ばっかり使うと魔力が切れてしまうからな……


『水鋸』


空いた穴に水鋸を縦に突っ込んで……よし、斬れるな。魔法が通じないのは表面だけってことだな。さすがにムラサキメタリックとは違うか。


よし。これでまた下に降りれるな。


ん? 岩盤か……降りすぎたか?

いや、ここからまだ下があるかも知れないし……もう少し掘ってみるか。


『水錐』


とりあえず掘りながらアレクを待とう。そろそろ来てくれる頃だよな。


それにしても……不思議なほど妨害がないな。舐められてるのか、それとも……

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