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異世界金融 〜 働きたくないカス教師が異世界で金貸しを始めたら無双しそうな件 〜 #いせきん  作者: 暮伊豆
第6章

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418、道具か作品か

立ったまま腰を折り、優雅に挨拶をしたアレク。気まずそうに右手を軽く上げて声をかけたじいちゃん。当の商王は……なぜか私を見ており、ばっちり目が合ってる。そんな熱い眼差しで見つめるんじゃねーよ。つーかアレクが挨拶したのに無視すんなよ。


「ほう。キサマ、ワタシに睨まれて目を逸さぬとはの。親衛騎士に勝つだけのことはある」


「どーも。」


「キサマらのことは調べがついておる。突如マルキンに現れたそうだの。だが、そこからしか分かっておらぬ。それ以前の足取りが全く掴めぬでの」


へー、そのあたりから知ってんのね。やるじゃん。


「正直に言うから商王様もこちらの質問に一つ正直に答えちゃあもらえませんかね?」


「うぬっ! この無礼者が!」

「商王様に何という口を!」

「商王様よいのですか!?」


商王の親衛騎士か。見た感じ強そうではあるね。でも口出しは無用だぜ?


「ほう? キサマが嘘をつこうがワタシが嘘をつこうが、お互い確かめる術はない。それを分かった上で正直に答えると言うのか。面白いではないか。ならば質問だ。キサマらはどこからどういう経路でマルキンに到着したのだ?」


「気付いたらセティアン砂漠にいたって言ったら信じますか?」


だって本当だもん。あのくそ長い地下トンネルを出たらセティアン砂漠だったなんて意味分かんないぜ。


「ほう? さてはキサマら深魔大隧道(ザルフィレイミ)を通ってきおったな?」


ざるふぃれいみ? たぶんあのトンネルのことだよな?


「たぶんそれです。ヤシ領の近くの砂漠、アレワ砂漠でしたっけ? あそこをうろうろしてたらいつの間にか地下の洞窟にいたんですよね。」


「ほう? アレワ砂漠か。えらく遠くから来たものよ。よく生きてここまで来れたものよの?」


「幸運でしたね。ではこちらが質問する番ですよ。奴隷の一族はどこにいます?」


いきなり聞くぜ。


「ふっ、カーラの差し金か? 居場所など聞いてどうするつもりやらの」


「その質問は次で答えるとしましょう。で、商王様? 奴隷の一族はどこにいるんですか?」


そりゃあ王城のどこかにいるんだろうけどさ。


「ふははははは! そこまで知りたいのなら教えてやろう。この光銀城(アズルファ サラータ)の地下にいるぞ。まさか救出するとでも言う気か?」


笑うポイントなんかあったか? それにしてもあっさり教えてくれるのね。


「救出はともかく待遇をどうにかしてあげたい気はしますね。今ってどうなんですか? どんな感じで働かせてるんですか?」


「待遇? 異なことを言うではないか。例えばキサマ、先ほどは棒を武器に使っていたな。親衛騎士の鎧を貫くとはただの木とは思えん業物をな。キサマはそんな棒に待遇などを考えるのか? 使いたい時だけ使い、用がなければ放っておくのではないか?」


いまいち分かりにくい例えな気もするが……だがこいつが言いたいことは……奴隷は人間じゃなくてただの道具だってか?


「何が言いたいのか分かりませんが人間と道具は一緒にできませんね。ああ、そうそう。私の武器ですが神木を削り出したこの世に二つとない棍ですよ。道具ってよりは作品でしょうか。名工のね。」


「ふむ、作品か。ならば奴らもそうだろうの。替えが効かないわけではないが貴重な奴らだからの。さあ、次はこちらが質問する番だな」


私の質問に答えてないだろ。まあ、道具レベルの待遇ってことは分かったけど……この外道が!

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根本的な考え方が違うようですな。    
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