409、晩餐会への誘い
……と心配していたら帰ってきたよコーちゃん。いやぁよかったよかった。今夜はアレクとチョメチョメもしないで寝ようと思っていたところだったんだよね。
で、どうだった?
「ピュイピュイ」
へぇー、何となく地下が怪しいんだね。でも深そうな上に出入り口がよく分からないから帰ってきたのね。おまけにお腹も空いたからと。
ありがとね。明日も引き続きお願いするとは思うけど。とりあえず何か食べる?
「ピュイピュイ」
酒と肉とお薬? フルコースだね。もちろんいいとも。
「ガウガウ」
ははは、カムイが肉の気配を感じてやってきちゃったよ。かわいい奴め。
さぁて……どうしてくれようか。明日、商王と面会できればそれでよし。できなければ私も隠形を使って探索するとしよう。
コーちゃん達もおなかいっぱいになったことだし、警戒しつつ寝るとしよう。夜襲はあるかな?
夜襲もなく、ぐっすり眠れた。早い時間に起こされたのが不満ではあるが。朝食の時間らしい。何時に食べるからそれまで起こすなと言っておくべきだったな……
「商王様にはいつごろお会いできる?」
「分かりかねます」
だろうね。やれやれだわ。そもそもそこら辺の貴族だったら自分達の対応を奴隷などにやらせるのかって切れてそうだよな。たまたま私もアレクも気にならないタイプだからよかったものの。舐められてるねぇ。
まあ私達を担当するメイドちゃんは身ぎれいだし服装も悪くない。ただの奴隷よりはランクが高いんだろうね。他国の貴族の対応を任される程度には。
「分かった。あ、そうだ。これはほんの気持ちね。」
大銅貨を数枚握らせる。ミスリルコインでもいいけど贋金って言いがかり付けられたらたまらんからね。
「……ありがとうございます」
ほう、少しは表情に変化あり。こんなことで懐柔できるか……まあいいさ。朝飯食ったら昼まで二度寝だ。それから行動開始といこうか。二度寝の前に魔力ポーションも飲んでおこう。
うーん……何時だろ……確か昼飯は希望すれば出るって言うから希望してたのだが……まだ呼ばれてないってことは昼にはなってないのか。
朝飯は毒も入ってなかったしそこそこ美味かった。昼飯も期待しておこうかな。
「失礼いたします。昼食のご用意ができましたので、どうぞお越しくださいませ」
奴隷メイドちゃんが入ってきた。
「分かった。ありがとう。」
「それから、商王様が皆様のために晩餐会を開かれるそうです。今宵日が沈む頃、お迎えにあがります」
「分かった。この全員で出席させてもらおう。商王様に感謝をお伝えしてくれ。」
「かしこまりました」
「それから商王様に献上したいものがある。かなり大きいので広い場所に置きたい。後ほど場所を指定してもらえるか?」
「かしこまりました。伝えておきます」
「よろしく頼む。」
まさか晩餐会ときたか。だったら手ぶらじゃ行けないじゃん。示威行為も兼ねてあれこれプレゼントしてやるよ。
サカマタオルーカを丸ごととかボーンヒュドラの牙とか。あ、そうだ、芥子毒牙虫の燻製一級品を数個サービスしてやってもいいね。他には……羅刹鳥の羽やら極彩暴蜘蛛 の剥製なんかいいかも。まあ、まだ剥製になんかしてないけどさ。ド派手に美しい蜘蛛だけに人目を引くんじゃないかな?
ドラゴン系があればインパクト抜群だったんだろうなぁ。エメラルドドラゴンとかさ。
まあいいや。せいぜい度肝を抜いてやるぜ、ふふふ。




