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丘陵のさき 世界の先  作者: 玲於奈
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38/57

キックオフ

なし

いろいろ話をしながら、なんやかんやで午後1時。定刻のキックオフ

酒癖の悪そうな田村氏はもう少し飲みたそうだったが強制的にろいさんダメだし。

スタジアムに向かう通路の机に飲みかけのジョッキを無理矢理、置かされた。

アルコール飲料はここで強制的に排除される

それでも相当、田村氏、酔ってますけど大丈夫でしょうか。そうこういう内に関門。

「ろいさん、日本から来て感激して酔ってます。入れてあげて」

ハートマークがつきそうなウインク。さっさと行け。という感じで警備から通過を許される。

階段をのぼる、目の前いっぱいに緑の芝が広がる。反対側の座席が遠い。どれだけの広さ。

観客が旗を振ったり、歌を歌ったりどんどん床をたたいている

リズムが心地よい。その振動に揺られているといつの間にか試合が始まった。

ビールか何かに酔っているのか、まだ頭の中で応援歌がリフレインしているようだ

正面ゲートに向かう人混みの中に今いる。チームは圧勝。素晴らしい勝ちぶり。

今季の出だしは期待できる、帰りの人混みのあちこちで誰もがつぶやいている

やっぱりマイチームが勝つと喜びもひとしお。ろいさんの背中も喜んでいる

さあ街でいっぱいかと思いきや、ろいさん駐車場に向かう。待って待って

さすがに飲酒運転は・・ベアーズデンまで距離もけっこう40分近くあるし

バスでかえりませう。そう言おうとしたら

「ハーイ」ろいさんの車脇にすっげえ美人。ろいさん誰。紹介して!!と言おうとしたら

マークが「マーム」と抱きついていく。おいおいおっかさんかい。

さすがに、私はだきつかなかったし、ろいさんも日本風なのか「よっ」くらいで終わった。

だが、ただ一人だけ異様なテンションのものが・・それは田村氏

えさを前にしてしっぽを振る犬のごとく、奥様の周りをまわっている。あんたはめんくいか。

非常にわかりやすいそこから離れない田村氏により、悪いので市街に出るかと

思っていたのだが、結局送ってもらうことになった。



なし

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