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丘陵のさき 世界の先  作者: 玲於奈
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37/57

フィッシュ&チップス

なし

スタジアム内の飲食ブース、けっこう遠くに見覚えのあるビールをつぐ道具

何十人も午前中から飲んでいる。「さあ、前祝いだわよ」ろいさんがカウンターに走る

大丈夫かお父さん。振り返って小学生のマークを心配すれば

マークはマークでどっかに消えた、ああ、家庭崩壊。

不良少年と呼ばれて。かわいそうな末路が見える

ろいさん、ビールを持って登場、こころなしかジョッキが小さい

「試合前はあまり飲んじゃだめよ。たくさん飲み過ぎると、スタジアムに入れないわよ」

なるほど、ケンカや暴動、うわさのフーリガン対策。

ビールをがぶがぶ飲みながら、観戦したい場合はスタジアム近くのサポーターのパブに行くらしい。

テレビがあって、他地区の試合も見れるらしい。

続けてろいさん「昼食も兼ねて ゆっくり飲みましょう」「ちあーす」と高々宣言。

そこへ、タイミングよく、小学生マーク登場。胸に何かをかかえている。とてもいいにおいの

食べ物の入った茶色の紙袋をいくつも抱えている。

もしかして、私たちのために食料ゲットかなんと素晴らしい。グッドボーイ、マーク。

よくやった。ありがとう何と出来た少年マーク。そこらのレストランのウエイターより

よっぽど氣がきく。

どうか、少しでも不良少年と思った私を許してください。十字をきる勢いで心で陳謝。

中を見せてもらって思った。見たことある。そうだ、来るときの飛行機で見た観光ガイド本に

のってた食べ物。なんだっけ名前。白身の魚とポテト。名前はわからん。

そして、なんか目にくるにおい。なんだろうこれは。かいだことのある匂いだが少し強烈。

「これが噂のイギリス名物。フィッシュ&チップスだ。ありがたく食べろ」

突然、マークから受け取った田村氏私によこす。あんたに言われると怒りがわくんですけど

マークに笑顔をあげて田村氏からうやうやしく頂こうとして考えた

あんたが金出したんかい。マークの氣遣いやろ。あいつにマークのつめのあかでも煎じて飲ませてやろか

そう思った。

ところが、受け取る寸前、行動にびっくり、田村氏私の袋に謎の小瓶液体をどばどばかける。

なんだあれは。いやがらせか。ふざけんな。何でそんなにかけるんだ。料理に失礼だろ。

こっちもついかあっときた胸ぐらつかんでやろかと思った時

「あらあ、たむ。食べ方しってるわね」と感心したようにろいさん。

ろいさんもめちゃくちゃ、小瓶の液体かけてる。なんで。そうなるの。

ところが、食べてみてびっくり。おいしい。かけていたのは、そうかビネガーか。白身魚は鱈のようだ。

どうも鍋のイメージがあったが、フライでもすごぶるおいしい。

次に、寮の食堂でも出ていたこちらの主食じゃがいも。そのポテトのおいしいこと。

食堂はつぶしたポテトだったが某ファーストフードのポテトをかなり太くした感じ。

うまい。生きててよかった。なんじゃそりゃあ。


なし

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