第三話『主人公、絶対絶命/主人公、初戦闘』
第二話の前書きで一ヵ月に一話投稿と書いてたけど今日だけ何話か上げていきます
( ´ ▽`)ノ
(作者)「主人公はチートへの階段を上る」
「目が覚めると、そこは何処だか分からない場所だった」
意識を失い倒れていた様だ。眠っている時にモンスターに襲われなくて良かった
立ち上がり周りを確認するがそこはさっきまでの緑溢れる草原ではなく辺り一面黄色の草原だった
別に草木が枯れて黄色くなっているのではなく植物すべてが黄色い。幹は少し赤みを帯び、木の実は紫とか水色とか水玉模様なんかも。なんとも毒々しい
空は透き通った赤で灰色の雲がゆっくり流れている、メニューを開き『ステータス』を押す
《プレイ時間11時間07分》
どうやら俺は10時間も意識が飛んでいたらしい。ここは何処ですか?
キャンセルを押しメニューに戻し一番下にある『運営へのお問い合わせ』を押すが《現在この機能は使われておりません》としか出ず状況を確認できなかった
何もすることがないので兎に角真っ直ぐに進んでいく、辿り着いたのは高い丘。道が緩やかに上がっていたからもしやと思ったけどやっぱりか。ここからは降りれないので元来た道を戻るか
「太陽がが3つ浮いてるとか、ゲームの中だと改めて実感させられる」
今まではリアル過ぎたから忘れていたけどこの世界ってゲームなんだよなぁ。だけど異質な色の空に3つも太陽が浮かぶ黄金色の大地。それなのに何もかもがリアル
「これからどうすればいいんだよ」
今の俺の装備は『布製のシャツ』『布製のズボン』『木の槌』
終わっただろこれ。回復アイテムは木の実数個だけしかもそこまで回復しなさそうだし何処に行けばいいのか分からない、うん積んだな
「………なんだあれ?」
悲観的になっていると丘の下に変化が起きた。丘の下で草を食べている草食系っぽいモンスターを囲むように何時の間にか肉食獣っぽいのが何匹も居る。そして襲い掛かる肉食獣
草食獣は肉食獣に襲われ数には勝てず殺されてしまい今は食われている
『────────ジロ』
すると俺に気付いたのか此方を見上げた一匹。それに連れられ俺を見上げる肉食獣共。一匹が鳴き始めると他の肉食獣は丘を周り後ろに回る…………って!?
「これはやばいでしょ!!」
全速力でもと来た坂を下る。あいつ等俺のところに来るつもりだ!
坂という事もあり一気に駆け降り後ろを向けばさっきの奴等は俺がさっきまで俺が居た所に集まり匂いを嗅いでいる
林の中に走り込む瞬間、俺が見たのはこちらに走りだす獣の集団
「死ぬ死ぬ、これはホントに死ぬ!!」
木々の隙間を全速力で走る。その所為で体に枝やらが当たりダメージが入る。目の前に緑のHPゲージが表示されゲージが少しずつ削れていく
何度かぶつかっているうちにHPが3割ほど減ったのでメニューを開き『アイテム』を押しアイテムの一覧内から拾ってあった木の実『レデの実』を指定する。掌に回復アイテムであるレディの実が現れそれを食べる。味はレモンの甘い版、HPバーが満タンになるのを横目に見ながら林を抜けると紫色の池に突っ込んだ
「ッ!? 毒の沼か!!」
ドロドロした感触の気色悪さと足から全身に来る痛みに耐えながら池の中心にあえる小さい小島に辿り着くが身体に毒が回りHPバーが削れ続ける
「解毒と回復を早く」
アイテム一覧から解毒効果のある『ビヌの実』を選択し食べれば痛みが引きHPの減りが止まる
バーのHP部分の色が緑から黄色を飛び越え赤になりまったく残っていない状態に。本当にギリギリ、レディの実を全部使い切り緑色に戻った
視線を後ろに向けるとモンスターが何匹もいる、
「あいつ等は来ないか、さすがに毒に突っ込むほど馬鹿じゃないか」
獣、見た目は真っ赤なオオカミで体中の筋肉が何倍も膨れ上がっておりかなりデカい。これは今のレベルじゃ勝てない。てかレベルが上がってもこの数を相手にはできない、せめてパーティ組みたい
「あぁ………早くどっか行ってくれないかな」
マジ恐いんですがあの連中
それから数十分。池の周りを囲んでいたオオカミもどきは諦めて去って行った。緊張の糸が切れ地べたに座り込む
《ピピピピ♪ピピピピ♪》
こんどはなんだと思いメニューを開くとお知らせの欄の左上に《New》の文字が浮かんでいたのでそれを押す
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『運営からのお詫び』
【Free・Adventure】をプレイしていただき、誠に有難う御座います。ゲーム内で起きたエラーは他にプレイヤーの事を考慮した場合修正を優先したいところではありますが“プレイヤー【Mikoto】様”の現状はそのままの状態で置くことが決定しました
勝手ながらMikoto様にはご迷惑をお掛けしているお詫びとして数点のプレゼントをこのメッセージに添えてお送りいたします。
この度の不手際を深くお詫びいたします 『FA製作委員会より』
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メッセージが出てきた。サービスを開始したばかりのゲームってそういうのはあるけどそのままとか酷過ぎるだろ。しかも誰もまだ来れない場所とか周りのモンスターのレベル高いよね絶対。はい第一の脱落者発生!!
若干自暴自棄になりかけたが頭を振り正気に戻る。メッセージの下の欄にある《プレゼント》を選択し開く
《パン、パパン》
というクラッカーの音が響きモニターに映るプレゼントボックス。そのリボンが解け、中からカードが何枚も出てきた
『プレゼントを受け取りますか』に「はい」と返すとカードは光の粒子になって消えていった、メニューに戻り
《New》と付いた『アイテム』『装備』『称号』を順番に見る
《追加アイテム》
・回復薬……10個 ・解毒薬……10個
・増力薬……5個 ・防御薬……5個
・テイムリング……10個 ・ハイテイムリング……5個
《追加武器》
・無鉄
・ギガブレイカー
《追加防具》
・黒髑髏
・身隠しのマント
・オリハルコンブーツ
《追加アクセサリー》
・不干渉のネックレス
さっきまで頭の中は文句でいっぱいだったけどちゃんとした装備が整ったから少しだけ許そう
アイテムは回復系と能力を一時的に上げる薬、それからテイム用アイテム。このゲームではモンスターを飼えるのか
《称号》
・イレギュラー
イレギュラーって何ぞ? あれか、俺がバグに掛かったからか。それをそのままにしてその称号与えるのってどうよ? 可笑しいだろ
「まあ折角貰ったんだから装備してみるか、装備しないと死ぬ気がするしね」
メニューから装備の欄を選び防具で身隠しのマントを装備すると濃い緑色のマントが着た状態で現れる
『身隠しのマント』防御力50
レアな装備には付属スキルと呼ばれるものがあるらしくこれには気配遮断というのがあった
『オリハルコンブーツ』防御力1000。鍛冶師の神が作ったシリーズの一つ、と説明されているが付属スキルはなし
オリハルコンってあれだろ? 伝説の金属じゃん。なんでマントの3倍しかないんだ。気配を薄くするだけなのに防御力が高いのか?
『黒髑髏』防御200、地獄の監視者の頭らしい。相手の犯した罪が分かるヘルメット、PK(プレイヤーを殺す行為)を行ったか見える付属スキル、死者の目。プレイヤーを殺す? そんなことあるのかよ……あのパニックだからそういう奴も出てくるのか
『不干渉のネックレス』防御力50、麻痺・毒・眠り・火傷・凍え・呪いなどありとあらゆる異常状態を無効する付属スキル、付属スキルは不干渉の護り
一気に防御力が下がったから低く感じるけどスキルが強い。ここまで見ると「防御力高杉乙」と言われても仕方ない気が
『無鉄』攻撃力700、特殊なスキルは無し、表の世界には出なかった鍛冶師の神と言われた匠が最後に打ち上げた至高の一鎚、その為高い攻撃力を誇る
『ギガブレイカー』攻撃力900、破壊を司る神【戦闘神グルーディア】が持つ“十神器”の一つ、スキルは使用不可になっているので分からない
武器も攻撃力700越えしてる。これは行けるんじゃないか? あの筋肉オオカミも倒せるかもしれない
「それじゃレベルでも上げますか、10時間も出遅れたからな」
防御力と攻撃力は上がったけど元が低いからほとんど装備の上乗せ状態、こんなんじゃ装備に頼っているだけだ。だから自分のレベルを上げてステータス上げて技術も上げる、これが俺の一先ずの目標。その為の生贄に成ってもらうのはさっきのオオカミ
毒の沼を渡るがさっきとは違いもう毒は怖くない。ギガブレイカーを装備。背中に背負われるように出てきた瞬間ズッシリと重さが伝わる
移動を開始。数十分前まで居た丘、その下に立つ。木々の間から巨大なオオカミが出て来る。数は15匹、その内の一番大きな個体がボスだろう
「やっぱり死合いは緊張するな」
誤字ではないぞ、死合い。緊張というか死ぬかもしれないとずっと考えてるから怖いんだよな。ここから早く逃げたい気持ちでいっぱいだ
ここで死ねば本当に死ぬ、そんな状況でレベルを上げて行かなければ倒せないモンスターの群れに挑むのはバカ以外の何者でもない
手も足も震え目を背け逃げ出したい、だが今やらないと先に行けない!!
だから俺は戦う! 生きて戻るために!!
カッコいいこと言ってるけど実際はゲームの中だから立ち向かえるだけだからなぁ
「グルァァァ!!」
飛び掛かってくる1匹のオオカミ、真っ直ぐ突き出される剛腕が俺に迫る
身体を回転させ攻撃を受け流し、遠心力を活かし敵を打つ。なんてシーンがあるがあれってギリギリで避けるから危ないよね。某冒険ゲームの主人公もやってたな回転しながら斬る技
その技を今────ッ!!
「かい──!」
一歩踏み出し右前に少しズレる
「てん──!」
身体を回転させ攻撃の威力を相殺し柄を握る力を強め遠心力を利用して大きく振るう
「ぎりぃぃ!!」
最後の文字を叫びながら開いた横っ腹に思いっ切り鉄鎚を撃ち込む
鎚なのに回転斬りって可笑しいな“回転打ち”の方が良いな
「グァ、ガァハァ!?」
バランスを崩し倒れるオオカミに「俺Kakkeee」と感じる暇無くギガブレイカーを構え、次々に襲ってくるオオカミを攻撃していく
「オラァ!!」
「「「グォオオオオ!!」」」
「もぉ一発ゥゥゥ!!」
「「「ガァァァアア!!」」」
全力で攻撃を避けできれば攻撃をする
最初は必死に避けてきたが倒すごとにレベルアップのファンファーレが鳴る、それに連れて身体が軽くなっていくような感覚。レベルアップに影響して素早さが上がり避けやすくなるし攻撃が効きやすくなっているようである
だけどそう続かないのが世の常ってね
致命打を受けてはいないし防御力のおかげで大きなダメージを受けないが少しずつ攻撃を食らいダメージが蓄積していく
身体中が痛いし長時間動いた所為で息が上がってキツイ。一旦後ろに下がり息を整えながら回復薬を2つ取り出すとビンごと自分にぶつけ回復する
こういうゲームって回復薬を飲むより自分に振り掛けた方が早くできるんだよな。これは世紀の大発見だ
残っているオオカミもどきは4匹。ボス以外は何回も攻撃を当てており目に見えてボロボロ。これなら勝てる
「ガァァアア!!」
いきなりボスが鳴きだす、すると残りの3匹が俺の周りを囲む。ボスを正面にし四方向を囲まれ周りへの警戒心が一気に増す。無意識に柄を掴む手に力が入った瞬間、同時に飛び掛かってくる4匹
「「「「ウォォォオオオ!!」」」」
「オォォォォォォォォ!!」
遠心力を最大限に使い身体を回転させながらハンマーを振るう。左と後ろの順にオオカミを吹っ飛ばす、脚の位置を変えながら残っていたオオカミも殴りつける
地面に倒れ動かなくなる3匹、何とか倒せたか────
「グルァァァァアアァァァアアアアア!!!」
最後の1匹が倒れる瞬間、オオカミのボスが向かってくるのが見えた
ブワンッ! と空気を引き裂き腕が迫る、避け切れずモロに喰らい吹き飛ぶ
「グッ! ガハァ!!」
地面を二度三度と転がり大木にぶつかり止まる。浮かび上がるHPバーが勢いよく減るのが見える
「グルルル……」
「痛ぇなぁオイ……まあお互い様か」
痛む身体を起き上がらせる。見れば相手もフラフラとおぼつかない足取りだ
「グ、グルァアアアア!!」
雄叫びを上げ走ってくるオオカミ、最後の力を振り絞りハンマーを後ろに構える
「そろそろお終いにしないとマジで死ぬからなぁ、殺らせてもらうぜぇ!!」
此方も叫ぶように声を荒げ一歩踏み込み振り上げられたハンマーに力を込める。ゲームにある溜め攻撃みたいなものだ。一直線に走ってくるオオカミの動きに合わせ力を貯めたハンマーを振り下ろすッ!
《ドグォオオン!!》
その巨体を地面にめり込ませるハンマー。あの突進のスピードが嘘のように一瞬で止まった。地面ごとへこませ相手を仕留める想像以上の威力に振るえる。これは対人戦では使うまいと思った俺であった
周りにもう何もいないのを確認し体力ゲージを見ると真っ赤になっていた(汗)さっさと回復しよう
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
倒したオオカミもどきの死体は時間が経つと光の粒子になって消えて行った。死体があった所には膨らんだ小さな袋がたくさん浮いておりそれに触れると消えた
「回復薬で完全に回復して……ふぅ、疲れた」
最初はビビってたのにこんなに戦えたことに疑問を感じたがテンションが可笑しかったんだと結論付け自分がどの位レベルアップしたかを見る
「メニューからステータス開いて……………………え?」
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《ステータス》
〔レベル:49〕〔HP:278/278〕〔MP:167/167〕
〔STR:136〕〔武器+900〕
〔VIT:115〕〔防具+1300〕
〔DEX:123〕
〔AGI:111〕
〔INT:112〕
〔状態異常体制:86〕
〔属性攻撃耐性:88〕
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結構レベルが上がっていた。あんだけ強そうな奴を倒したからな
900もの攻撃力でも直ぐに倒せないようなモンスターだったからもの凄く強いと仮定すればそこまで驚くことじゃないと思ったが自分のパーソナルページを見て驚いた
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《個人設定》
・名前(本名)…………〔命楼 優羽〕
・名前…………〔Mikoto〕
・性別…………〔男〕
・武器…………〔槌〕
・職業…………〔究極の打ち手〕
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「究極の打ち手って…………何ぞ?」
初心者から究極の打ち手へジョブチェンジしました
~プレイヤー設定~
キャラクターの見た目は現実での姿で“全盛期”の肉体になる
例:老人なら若い頃の肉体、みたいな
主人公は肩まである黒髪に黒目。身長は175㎝と高め。イケメン、自覚はあり
専用武器はハンマー、職業は究極の打ち手
~主人公の武具~
『無鉄』
装飾も何もない鉛色の鉄槌。だが元は鍛冶師の神が鍛えた物らしくどんなに打ち付けても砕けない
攻撃力……700
耐久値……破壊不可
追加効果……なし
重さ……中
大きさ……小
『ギガブレイカー』
黒の素地に金色の紋章が浮かぶ六角註の神鎚。【戦闘神グルーディア】が持つ“十神器”の一つ
攻撃力……900
耐久値……破壊不可
追加効果……《聖なる光の加護》《破壊の象徴》
重さ……極高
大きさ……極高
『黒髑髏フェイス』
漆黒の髑髏の被り物。命の監視者の頭らしい
防御力……200
耐久値……10000/10000
追加効果……《死者の目》
『不干渉のネックレス』
赤色や青色等、様々な色の真珠が通してあるネックレス
防御力……50
耐久値……10000/10000
追加効果……《不干渉の護り》
『身隠しのマント』
透明なマント。幻の盗賊の魂が宿る
防御力……50
耐久値……10000/10000
追加効果……《気配遮断》
『オリハルコンブーツ』
伝説の金属オリハルコンで作られたブーツ。鍛冶師の神が造った絶対に壊れない最硬のブーツ
防御力……1000
耐久値……破壊不可
追加効果……なし
耐久値とは武器や防具がモンスターなどの攻撃に耐えられる値である。攻撃を受け続けると減っていき0になると砕けて装備ポーチの中で『壊れた~』となって収納される。その間は装備不可になる
治すには鍛冶屋に行き大金を払うと一週間掛け打ち直してくれる、が防御力は壊れる前の三分の一になってしまい特殊効果を齎す補助スキルや攻撃スキルもなくなってしまう
だが神が使っていた物や伝説の装備などは耐久値がない、破壊不可と表示される
重さは動きに影響を与え、大きさは攻撃範囲を決める。まぁ使い方である程度どうにかなる




