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【異世界宇宙】ダンジョンの遥かなる彼方へ  作者: あいぴ


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#7 カナタが住んでいる学生寮はルミナス寮だ

#7


 そんなことを呑気に考える余裕すら出てきている。


 無事にステーション3ベータに今日も帰還することができたカナタは、スペースバイシクルを月契約している預かり所に預ける。


 そして、バイト先である、宇宙空間クリーンシステムズインターワープ3ステーションベータ営業所に向かう。


「カナタ・キソウ、ただいま帰還しました」

「はい、お疲れ様でした」


 カナタを迎えてくれるのは、生身の受付の美人のお姉さま、ではなく、妙齢の、おっちゃん、だ。名前は知らない、ずっとおっちゃんで通っている。


 いつものことなので、カナタはモニタを受付システムにリンクすると、さっとデータが読み取られて、あらかじめ転送されている報告と矛盾がないことが確認される。


「カナタ・キソウさんの業務報告を承認しました」

「OK」


 カナタは声で承認する。


「本日の報酬です、よろしいですか?」


 不満があれば、いいえを選択することもできるが、その後でやらなくてはならない理由書などを考えると、とても割に合わないので、仕方なくOKを選択する。


「本日も業務に従事頂き、ありがとうございました」


 そっけないお礼に見送られて事務所を後にする。


 数分もすればカナタの銀行口座に5万ynほど残高が増えるはずだ。


 ステーションにおける学生バイトの日給は1万yn程度なので、割りが良いアルバイトではある。だが、今日はスペースハンマーをなくしてしまったので、買いなおさなくてはならない。


 スペースハンマーは一番出力の低い製品であっても10万ynはする。悔しいが今日は赤字だ。


 銀行口座の数字を確認したカナタは一気に脱力してとぼとぼとSエクス総合技術大学近くにある学生寮に戻る。


 カナタが住んでいる学生寮はルミナス寮と呼ばれている建物だ。


 元は宇宙戦艦であった船の航行動力システムを無効として、大学近くの宇宙空間に係留することで学生寮として使っているらしい。



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