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同じ年の男の子と初めて会いました。

評価、ブックマーク、リアクションをありがとうございます♪

とても嬉しくて、頑張って続きを書きました☆


やっと、カイルの弟キース君が登場です!

 

 束子の話で盛り上がっている子ども部屋のドアをノックする音がした。

 何だろうと気になったユーリは、対応の為にドアに駆け寄るマーサの背を視線で追った。開けたドアからはカイルが馬車から降りた時に付き添っていた男性が見えた。

「にーちゃま!」

 ドアからひょっこり顔を出したのは、小さな男の子だった。馬車から抱えられて出て来たカイルの弟なのだろう。

「キース、おきたのか? からだはだいじょうぶか?」

「ごはんたべたか〜? たべないとげんきでないぞ」

 カイルと兄が気軽に声をかける。キースは笑顔で駆け寄って、カイルに飛びついた。

「きいちゃん、げんき! ごはん、たべたよ。おいしかったの」

 カイルの後に兄にも答えている所を見ると良い子そうだなと思う。育ちもあるだろうけど、元々の性格も素直そうだ。

「お世話になっています。ご挨拶が遅れましたが、こちらがカイル様の弟君のキース様です。先程、起きてお昼ご飯もいただきました。体調は起きるまでは少し心配でしたが大丈夫なようです」

 キースの後に続いて入って来た家人の男性が母に挨拶をすると、母も安心したように柔らかな笑みを浮かべた。

「それはよかったですわ。キース様は身体が弱いと聞いてましたので。無理はされず、こちらでも体調優先にお過ごしくださいね。何かあれば遠慮なく言ってもらえれば手配しますので」

「ありがとうございます。おかげさまで最近は大分お元気になられました。お土産に匂い袋をいただいた頃から、良く眠れるからか随分と元気になられました」

 カイルの弟、キースは身体が弱いと聞いていたけど本当に元気になったのらしい。匂い袋はプラシーボ効果で、兄のカイルと仲直り出来た事で安心出来た事と成長の時期が重なっただけなのだろうとユーリは思う。ハーブとアヒルの雛達の羽に健康効果まではないだろうから。それでも喜んでもらえたのならよかったなと、他人事のように考えていた。

「匂い袋は、そこにいる娘のユーリが作ったものよ」

「お話は伺っています。色々とありがとうございました」

 母が何故か自慢気にユーリの名前を出すと、家人の男性はお礼を口にして頭を下げた。何故かユーリを見る目が輝いている。過大評価されている気がする事に困惑しつつも、ユーリは曖昧に微笑んだ。


「るうにーちゃまのいもうと?」

「そうだぞ。オレのいもうとのユーリだ」

 カイルに飛び付いていたキースが何故か反応した。ラルフだから「るうにーちゃま」なのだろう。兄が何故か得意気な顔をして言った。

「ユーリです」

 自己紹介するタイミングは難しいけど、今しかないだろう。ユーリはニッコリ笑いながらキースに名乗った。

「きいちゃんですっ!」

 カイルの弟、キースは元気一杯に名乗った。ユーリの方を見た事で、キースと目が合った。黒に近い緑色の目と、それに反するような明るい金の髪色をしていた。背はわずかにユーリより高いように見える。病弱だったというけど、男の子だけあるのだろう。

「ゆうちゃん! これ、ありあとっ。オリガミも、きいちゃんすき」

 キースはズボンのポケットから白い包みを取り出した。それはユーリが贈った匂い袋だった。

「キースにユーリのはなしをしていたんだ。それからずっと、『ゆうちゃん』にあいたいといっていたんだよ」

 キラキラした目で語るキースにどう返したらいいか困るユーリに、カイルは苦笑しながら説明をした。兄から話を聞いていた事で、会う前からユーリに親近感を抱いていたのだろう事が分かった気がした。


 ユーリとしては、同じ年でも気が合うとは限らない上に男児は兄達だけで手一杯なんだけどなと思う。

 けれど、兄達も大人達も微笑ましい感じに見守っている感じがする。

 大人同士なら年が近いからという理由だけで仲良くなれるはずがないと分かるはずなのに。何故か子ども同士は年が近ければ仲良くなれる、と当然のように大人が思っているのは異世界でも変わりないらしい。子ども同士でも相性はあるのに、何故か大人になると忘れてしまうのか。都合が良いように考えるのかは分からない。


 子どもの頃の人間関係は大人の都合に左右される。運が悪いと性格が悪い、相性も悪い子と付き合わなければならない。子ども時代をやり直すのは、そういう意味では厄介なのかもしれない。

 幸いキースは男児だけど、素直で優しそうだし好意を向けてくれている。

 家もそこまで近くない事だし、そこまで付き合いも続かないだろう。夏休みが終わる前に帰るのだし、それまでの辛抱なのかもしれない。

 家にカイル兄弟がいる間だけだと、ユーリは割り切る事に決めた。

 キースに気に入られたからには避けるのは難しいだろう事が分かるからだ。


 ユーリが諦めの笑みを浮かべると、キースは嬉しそうに笑った。

「ゆうちゃん、あそぼ!」

 無邪気に笑う幼児を前世高校生でなくとも無視するのは難しいだろう。

「うん! なにしてあそぶ?」

 オリガミで遊びたいと言うキースに付き合って、その日は過ぎる事になった。

 キースだけでなく、カイルと兄とハリネズミ達に子猫まで入り混じりユーリは意外と楽しい時間を過ごした。

 ただ、後でドッと疲れて夕食前に部屋に戻った時には「なんでこんなことに……」と言いながらベッドに倒れ込む羽目になるのだった。

 


 

 

 









キース君は可愛いのですが、ユーリは男児の相手をするのは面倒だなと思っています。

カイル達が滞在中は遊び相手確定ですけどね☆

幼馴染的な関係になるんじゃないかなと思います〜。

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