点呼をしてみました。
待っていた方がいればお待たせしました!
先に進もうかなと思っていたのですが、雛ちゃん達がユーリに構い足りてないみたいで。
評価、ブックマーク、ありがとうございます♪
早く続きを書こうという励みになりました。
話は最後まで書こうと思ってますので、よければお付き合いいただけると嬉しいです☆
夏の暑さは体温の高い幼児には堪えるものの、反面冷たさが心地良いという利点もある。その利点を満喫しながらユーリは1日の長さを実感していた。
雛達の名付けの後、疲れたから部屋に戻って昼寝しようかとユーリは思った。
それを止めたのは名前にご機嫌な雛達と姉だった。雛達は久しぶりにユーリと遊ぶ気満々らしく張り切っているし。姉は準備までして来たのだから水浴びはすると言った。ユーリに逃れる術はなく、水に入る事となった。
水に浸かれば心地良く、夏を満喫している気分にもなる。ただ、精神的に疲れていたのでお風呂に浸かっているのと変わりなく遊ぶというよりは寛いでいた。
姉は子猫との初めての水遊び、という事で楽しんでいるようだ。
子猫は最初、水に浸かるのが怖いのか嫌がってミィミィ言いながら抵抗していたものの。ユーリと姉が優しく声かけしながら少しずつ慣らすと心地良さに気付いたようだ。今は姉に抱えられながらプカプカ浮いて心地良さそうにしている。子猫も水の涼しさを気持ち良く感じるのかもしれない。
心地良さに少し眠気が来たものの、暇そうだと判断したのか雛達が寄って来た。
一羽ずつ寄っては去り、また別の一羽が寄って来ては去るのを繰り返す。ソワソワした様子に、もしかしてと思って呼びかけた。
「……ぴいちゃん?」
「ぴい!」
元気良く鳴いたのは、目の前にいるのとは別の子だ。目の前にいた子は文句を言うようにピィピィ鳴いて突いて来る。戯れてる感じで痛くはないものの、名前を当てるのは無理だと思う。名前を呼んだのは名付けした時だけなのに、もしかして本当に覚えたのだろうか。雛達の見分けがつかないユーリは、名前を当てるのではなく点呼する事にした。
「じゃあねぇ、ふうちゃん!」
「ぴー!」
嬉しそうな声を上げたのはまた目の前にいるのとは別の子だった。目の前にいる子は不満気な顔をしつつも呼ばれるのを待つような感じになった。
「さんちゃん!」
「ピィィ!」
という呼びかけに目の前の子は元気良く鳴くと満足気に伸び上がって泳ぎ去った。先に呼ばれた子達と戯れあっている。他の子達も名前を呼ばれるのをソワソワと待っているようなので順番に呼ぶ。
「しいちゃ〜ん」「ぴぴっ!」
「ごうちゃーん」「ピッ!」
「ろくちゃん!」「ぴゅう?」
「ななちゃんっ」「ピピィ」
「はっちゃん〜」「ぴぴゅ」
順番に呼ぶと返事をする。本当に自分の名前を覚えているのかは謎だけど、呼ばれたがっているのは確からしい。
そうなると本当に自分の名前を覚えているのか試したくなる。ランダムで呼んでみると、たまに返事が重なりそうになったり怪しい事もあったけど概ね理解してそうだ。
そうやって名前を呼んで遊んでいる内に、何となく見分けが付くようになって来た。目の大きさとか、顔立ちとか、頭の大きさや形とか、体色とかが微妙に違うのだ。動物園の飼育員が動物達の個体識別が 出来るのが信じられなかったけど、関わると分かるものなのかもしれない。目印も付ける予定なので大丈夫な気がした。
気疲れていて眠たい所を雛達に囲まれて結局は遊ぶ事になったユーリだった。
追いかけっこをしたり、触れ合ってモフらせてもらったり、一緒に泳いだり、何のかんのと遊び出したら楽しかったものの。雛達8羽の相手に結局疲れていた。親アヒルにもたれかかって寝てしまったようだ。
気付いたら、自室のベッドで子猫と一緒に寝ていた。振り回されて1日が終わってしまった事が勿体ないような気もしつつも、名付けが終わった事に肩の荷が下ろせた事にホッと息を吐くのだった。
少し短いですが、キリがいい所で。
本当はお姉ちゃんに束子を勧める所を書こうと思っていたのですが、ずっと名前を欲しがっていた雛達が放っておいてくれなかったという。。




