表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/41

意外な話をされました。

いつもありがとうございます♪


 カイルが帰ってから1週間。

 週末に遊びに来たので、賑やかさは意外と変わってない気もする。

 ユーリの姉は「うるさいのが増えた」と少し嫌そうにしていた。気持ちはよく分かるので愛想笑いをして聞き流しておいた。姉はカイルが来る時には友達宅に避難するつもりらしく、母に宣言していた。


 家に戻ったカイルは無事に弟と仲直り出来たようで、嬉しそうに折紙を教えた話をしてくれた。弟は中々上手く折れないと奮闘しているようだ。カイルは手先が器用で綺麗に折れるので、弟に憧れの目で見られると控え目に自慢された。

 まぁ、平和ならいいかとユーリは流し聞きした。

 ちなみにユーリのプレゼントの匂い袋は喜んでもらえたようだ。何故か良く眠れるらしい。

 ユーリ自身も使っているが、確かに何となく寝付きが良いのだ。

 とはいえ、この世界で寝付きが悪かった事はないし。ラベンダーの香りの効果は定かではないなとユーリは思う。

 効果かあったとしても、プラシーボ効果ではないだろうか。馴染みのない香りと、聞いた効果が影響したのではないかと考えていた。


 この世界では香りのものといえば、バラや百合などの花を使う事が普通らしい。

 花でないものといえば、ミントを虫避けに使う位だとか。ハーブは民間療法とかで使わないのかと思えば、その変わりに昔から効果が確かな魔法薬がある。魔法薬は魔素を含む魔草を使って作る薬だ。魔草は珍しいものから、その辺で入手出来るものまである。

 効果が高い薬にするには手間をかける必要があり、ユーリの家はその魔法薬を製造販売をしている。

 けれど、寝付きが良い位の薬は逆に無いらしく、カイルの家族も関心があるらしい。販売はしないのか、という問い合わせの手紙をカイルは家から持って来ていた。


 そして、現状である。

「というわけで、売って欲しいという話が来ているのだけど」

「なんでユーリにきくの?」

 マーサに聞けば材料は分かるし揃うのになとユーリは思った。幼児に聞く必要は何もないのではないかと。

「ガァちゃん達の羽も一緒に入れるなら、ユーリの了解が必要でしょう?」

 抜けた羽は結構ある。最悪、春に抜けた羽毛布団用のものも合わせればいいけど。

「おはな、そんなにないよ?」

 庭にあったラベンダーは庭師のシンとマーサの手も借りてドライフラワーにしたものの。売るほどあるとは言えないと思う。

 数が少なければ余裕だろうけど。

「量産するのは来年からと考えているの。とりあえず試しに色々作ってみようと思っているわ。発案者のユーリも色々協力してもらえたら嬉しいんだけど」

「いいよ!」

 優しい家族の役に立つなら協力はもちろんするに決まっている。発案者なんて大袈裟なものではないけど。

「とりあえず、カイル様のご家族にも贈りたいのだけど。何か改良出来る事で思いつく事はあるかしら?」

 何で幼児にわざわざ聞くんだろうと思いつつも、それならと期待をこめて勢いよく頷いた。

「あのね、ガァちゃんのかたちにしたら、かわいいとおもうの!」

 カイルにお土産として渡す時は思い付きで作ったのと、自分では裁縫するのが難しくて諦めたのだ。マーサにお願いするのも悪いなと思ったし。肝心なのは中身かと思う事にした。けど改良点を求められるなら主張も出来るし、ユーリ自身も欲しい。

 目を輝かせながら主張するユーリに、母は驚いたような顔をしてから笑った。

「小さくて良い匂いのする縫い包み、みたいにするのね? ハンカチに包んだだけでもコロンとして可愛かったけど、ガァちゃんの形にしたら更に可愛いでしょうね」

 即座に理解してくれた母は同士と化した。可愛いは正義! というのはこういう時に使っていいものなのか。完成が楽しみなユーリは、早く欲しいと母に甘えて見せたのだった。

 ちょっとした思い付きで言っただけなのに、これがきっかけで大人の女性が可愛い小物を愛好するブームが起こる事をユーリはまだ知らない。

 自分が欲しいものを作っただけ。ブームの先駆けはそんなものなのかもしれない。

 








お風呂アヒル(黄色いお風呂用玩具)やお風呂アヒルモチーフのグッズが私自身か好きで、見つけるとつい買ってしまいます♪


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ