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オルレイ戦記  作者: 宅間晋作
最終章次世代編
33/34

最後の戦い

「う、うぅぅぅぁぁぁぁ!?」


 一方その頃アドネシアは発狂していた。


「な、なんで? 何故こんなにもあの女の顔が離れない!? うぐぁぁぁぁぁぁぁ!?」


 頭が割れるほどに痛く、胸がとても苦しい。

 思えばあのリーゼという女を殺してからこんなに苦しい思いを感じるようになったと思う。

 前までは他人を実験動物としてしか見ていなかったのに対し、時折実験動物という立場から解放するようになっていた。

 さらに妖霊として生まれた洗角の自由行動を許したり、さっき実験台にしたオルレイの子供達を解放したりするなどおかしくなっている。


「わ、私は?一体何をしているのです?」


 すると魔力を感じた。


「……来ましたね。 侵入者」


 そう言って転移をして侵入者の元に向かった。




「来たな。 アドネシア」


「……ノヴァ・アース」


 雪景色を背景にノヴァがナイフを構えていた。


「さぁ今から戦いを。 えっ?」


 背後から衝撃が来る。

 気がつけば胸から鎌の刃が飛び出ていた。


「終わりだ」


 背後から女の声がして、アドネシアは死んだ。




「不意打ちで勝ったか!?」


 ノヴァは勝利を確信して叫んだ。

 魔法の火力が高い相手に真正面から戦っても無理なのでカルマコロネによる暗殺で勝つ事をノヴァは選んだのだ。

 するとその時だ。

 アドネシアの杖が震え出してアドネシアの全身を包み込んだ。


「なっ!? ドレスを纏った?」


 ノヴァは急なアドネシアの変化に驚いた。


「ふふ、私は闇により生まれた魔女なのです」


 そう言って光線を放ってきた。


「危ない!」


 ラティリオネがアドネシアに突っ込みその中に溶けて行った。


「一体何を?」


 するとアドネシアの動きが止まり、膝から崩れ落ちた。


「早く杖を壊しなさい! そうしなければ世界は終わるわよ!」


 そういきなりアドネシアが喋り始めた。


「おいラティリオネ何をした!?」


「う、うるさいわね!? アドネシアと混ざって一つの魂として新生するのよ」


「それになんの意味があるんだよ!?」


「いい? このアドネシアをそのまま殺した場合世界の帳尻が合わなくなっちゃうのよ。 説明省くけど元々私とアデュースのどちらかがアドネシアと混ざって死ぬつもりだったの! 早くしなさい!」


「うおおおおお!」


 唸り声を上げてノヴァは杖を斬ったするとアドネシアの体が粒子になっていく。


「……ラティリオネこれからお前どうすんだよ?」


「さっき言ったとおりよ。 長い年月をかけてこの子の魔力と私の魔力を混ざり合わせて新しい魂として新生する。 生まれ変わった私は誰かの一生を見届けて手助けする人生を送りたい」


「どんな奴がいいんだ?」


「……そうねなんの才能なくても好きな子のために命を張れる人間とか?」


「いるか? そんな人間?」


「あなた達に出会えたんだものいつか会えるわ」


「さようならラティリオネ」


「またいつか会いましょうラティリオネ様」


「またね。 みんな」


 そう微笑んでラティリオネは消滅した。


「……ラティリオネ」


 そう感傷に浸った時だった。


「そうかアドネシアは死んだか」


「「「え?」」」


 いきなり男が現れてノヴァ、ロテナカルマコロネの体は粉微塵になった。


 

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