戦力集めと国の現状
「はぁはぁ。 馬車といえど一週間はきつい」
「……よく俺達雨を奪還する為に極寒歩いたよな」
「……なんか言い方酷くない!?」
ノヴァの発言に雨がツッコミを入れた。
「……でどうするんだ? ラティリオネ。 この国の最高権力者に会いに行けばいいのか?」
「……そうね。 じゃあとりあえずその最高権力者っていう子に会いに行きましょうか」
そう言って一行はレイミーのいる城へ歩いて行った。
「……何これ終わってるの?」
「……すみませんね。 ラティリオネ様ワタシが連絡してませんでした」
「ねぇカルマコロネこれっ私はやとチリしちゃった感じなの? ねぇなんか言ってちょうだい」
「……まさかクーデター発生するのと同時に王族貴族がほとんどいない状態とは」
腕を組みながらロテナが苦笑いを浮かべる。
「……そういえば私達ラティリオネに今のリルアの事について話していなかったね」
「そだな」
「うん」
「うん、そうだね」
オルレイの言葉にノヴァ、雷月、雨が頷く。
「あ、皆さん! また来てくれたんですね! 嬉しいです!」
「久しぶり……でもないか」
背後から声がして振り向くとレイミーがヤヌィを連れて走って来た。
「あれ? お仲間が増えたのですか? 閻仙様は?」
「閻仙はちょっと旅に出ててね。 ちょっと場を移そうか?」
「はい!」
「みんなはちょっと待ってて」
「分かった」
オルレイは仲間達と別れ、レイミーと喫茶店に入った。
そう間を挟んでから一行は喫茶店に入った。
「本当に皆様のおかげでリルアは生まれ変わる事が出来ました」
「それはよかった。 それとお願いがあるの」
席に着いてからオルレイは言葉を発した。
「いきなりですね? なんですか?」
「ヴァレスト帝国と一緒に戦ってくれない?」
「……すみません。 オルレイさん今は無理です。 今新たにゲネイアと国の合併の為の政治作りに、新たな王として私は働かないといけなくなりまして今は人手不足です。 それが出来るとすれば十年後近くになると思います」
「そうなんだ。 いきなりでごめん。 ヤヌィもありがとね?」
「いやいや私もさ、今レイミー様の護衛役だからねー頑張らないと」
「うんじゃあこれで」
こうして二人は別れた。
「……みんなもしもヴァレスト帝国と戦うとしたら十年後だって」
「……十年かぁ」
「ていうか刀国には協力をお願いしないのかよ?」
ノヴァは視線をラティリオネに向けて質問をする。
「無理に決まっているでしょう? 刀国はリルア、ゲネイアよりも発展遅れた国よ。 もしも刀国がヴァレスト帝国と戦争する事になったら千年は必要よ」
「……じゃあ今から南の無人島ってやつに行くのか俺らは?」
するとノヴァが遠い目をした。
「……おいノヴァ生きてるかー?」
「ふふ? なんか南の人工島に行きたくないとか?」
カルマコロネがそう言ってノヴァをからかう。
「そんなんじゃねーよ。 流石に移動し過ぎじゃね? って思っただけだよ」
「じゃあ別にいいわねほら行きましょう」
「おい話聞けよ!」
こうしてオルレイ達はリルア王国に一日も滞在せず、そのまま港に行き、船を借りてそのまま南の無人島に向かった。
「で、着いて早々にこれと」
「……我々の島に何かようか?」
「なんでこうなったの?」
オルレイ達は四日かけて無人島に着いた途端、黒い服のフードを被った集団に捕まり、囲まれた。




