夕日と酒と絡み
「……どうしようこれから」
オルレイは夕日を見ながら思考の海に意識を委ねていた。
結局玉座の間にある教皇の死体を片付けてレイミーは国民達にこれからは貴族の生き残りである自分がリルアを背負っていく事を宣言して、民もそれに同意した。
リルアの魔法について勉強してみたかったが国のクーデターのせいでゆっくりする事が出来ない。
だがせっかく旅に出たのでどうにか自分にやれる事を考えてみるが何も思いつかなかった。
「……どうした? オルレイ浮かない顔をしているな」
すると来月がオルレイの顔を覗いて来た。
「この国の事はレイミーに任せていれ大丈夫だ。 そして護衛としてヤヌィもここに残るらしい」
「……そう」
そう言ってオルレイは頷くしかない。
「私、何も出来なかった」
「……落ち込むな。 私も動けなかった」
「これからさ刀国に行ってみたいと思うんだよね」
「それまたどうして?」
「うーん世界をたくさん見てみたいから?」
「くはっなんだそれは!」
オレイイがポツリというと雷月は思わず息を漏らして笑った。
「雷月これからも迷惑かけるかもしれないけどよろしくね」
「ああ、もちろんだ」
そう言って雷月は満面の笑みを見せた。
「はーあ。 めんどい事したなノヴァあのまま灰色髪野郎にたくさん喋らせてたら情報手に入ったのに」
「うるせーよ雨俺はあの判断で合ってると思ってんだ」
そう言ってノヴァは酒を一杯飲んだ後に干し肉を頬張る。
雨とノヴァは玉座の間の片付けを手伝った後、酒を飲みに居酒屋に入っていた。
「しっかし今日は大変な一日だったね?」
「ああ? いつも通りだろう」
そんな会話をしている時だった。
「ようお前ら俺っちにも酒くれよ」
「「あん?」」
ノヴァと雨が声の主を見ると、オレンジ色の髪に白い道着を着た女性が酒を持ちながら笑っていた。




