↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オルレイ戦記  作者: 宅間晋作
旅立ち編
17/34

飲みと別れ

「「あん?」」


 ノヴァと雨が同時に声を出す。


「いやぁヨォ 黒比美と民花、そしてアデュースとの戦いに飽きて遊びに来たけどもう終わりかぁ」


「こくひび? みんか? アデュース?」


 まるで初めて言語を聞いたかのような反応でノヴァは首を傾げた。


「悪いな俺っちは浅儀閻仙いや外の国の言い方だとアサギ・エンセンだ」


「いや俺達刀国語が分かるから普通に刀国語で喋っていいよ」


「うん? そうかじゃあ言葉に甘えて」


「「は?」」


 すると目の前の女性が男に変わった。


「あん? どうしたんだよお前ら」


「いやどうしたも何もなんで男に変わったんだ?」


「ああ俺っちな精霊なんだ。 そして精霊だが異能持ちでな二つの異能の一つ雌雄同体なんだ。 もう一個の異能は赤ちゃんを作れるって奴でなぁ精霊は魔力体だから子供を作る事が出来ねぇが俺っちは出来るのよ」


「……んな事聞いてねぇよ」


 そう言ってノヴァは酒を一口煽る。


「まぁお前らよ。 よかったら明日刀国に行かねぇか? とても面白いぜ!」


「まぁ僕達もあてのない旅の途中だったしね別にいいけど?」


「よしっ! そうと決まればとことん飲むぞ氷竜!」


「あん? ひょうりゅう?」


 ノヴァは初めて聞く単語に首を傾げた。


「氷竜を知らないのかお前刀国にいる心龍、氷竜の二種類の龍種でなそこにいる水色髪の奴は氷竜と言って千年は生きるバケモンで氷属性の魔法しか使えん奴なんだぞ! まぁ時代を経て数減らしたがなぁ。 あぁ思い出したぞ雨坊か! 久しぶりだなぁ!」


 そう言って閻仙が雨の背中を叩く。


「……うるさいなぁ。 昔の事をあんまペラペラ喋らないでくれる? みんなにはただの人間って事で通しているんだからさぁ。 それと僕に絡むと朧に怒られるよ?」


「あの心龍朧かぁ! それについては俺っちは知らん! まぁ一回男になって抱いてやったがな!」


「ぶっ!?」


 閻仙の発言に驚いて雨が酒を吹き出した。


「……よく朧は了承したなお前の事嫌いだったろ?」


「まぁな。 二年口説いてヤらせて貰った。 その後南の島に行くだかなんだか言って飛んでいったぞ?」


「マジか」


「おいおい俺を置いてけぼりにするな」


 ノヴァが話についていけず思わずツッコミを入れる。


「ノヴァすまないなこの事は二人には内緒にしてくれ」


「はいはい分かったよ」


「よく分からんが飲むゾォ!!」


 こうして不思議な三人組は朝まで飲み明かした。




「さて出発するか刀国へ」


「うんそうだね雷月」


「おう。 うぷ」


「そうだねぇゲェ」


「ぶわははっ! 楽しみだな!」


「……誰?」


「俺っちは浅儀閻仙! よろしくな」


「あっ、はい」


 オルレイは翌日リルア国の入り口前に立つと何故かオレンジ色髪の男の人達と一緒にノヴァ達がいる事にびっくりしたが細かい事は気にしなかった。


「皆さん!」


「こんにちは」


「「レイミー! ヤヌィも!」」


 見送りとしてレイミーとヤヌィが来てくれた。


「皆さん本当にありがとうございました。 これからリルアは生まれ変わります。 その為に私は頑張っていこうと思います」


「うん。 頑張ってねレイミー!」


「はい!」


「ヤヌィもありがとう」


「いやいやお礼を言うのはこっちの方だよ」


 そう言ってヤヌィが苦笑いを浮かべる。


「じゃあ」


「じゃあ」


 オルレイとヤヌィは手を合わせ打ち鳴らして別れた。

 互いにうっすらと涙を流しながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。