襲撃
「ぐ、ぐぅぅぅ騎士どもは何をしているのだ!?」
リルア王国の教皇ゼギムスは不遜にも元々リルア家が使っていた玉座に座りながら怒号を発していた。
「まぁ別にいいじゃないか。 僕達がしっかりとサポートしたお陰で国は君の物なんだからさ?」
「うるさいぞ! ジェクー! 貴様! 本当にレイミーを抹殺出来るんだな? この城の地下にヴァサラを幽閉していた事がバレたらとんでもないない事になるぞ!」
「……はぁ僕も右腕斬られた後再生しなくなっちゃったからね。 全くこの世界の連中どうなってんだよ? 西の大陸だっけ? あそこに向かったレイニアさんが帰って来てないし、恐らく殺されたんだなって思っているけどそんなにマフィアって強いんだなぁ」
「何をぶつぶつ言っている!? さっさと仕事をしろ!」
「はいはい」
ゼギムスは灰色の髪にモノクルを掛けたジェクーと名乗る男の力を借りて国を乗っ取ったのだ。
「それと女はどうした?」
「ああ彼女ですか? 大丈夫ですよゼギムス様。 彼女は必ず奴らを殺します」
「ふん。 それならいい」
「はぁグズの相手場めんどいな」
そんなジェクーの呟きはため息と共に消えた。
「……どうする?」
「どうするも何二組に別れよう」
オルレイはノヴァの質問に対してそう答える。
「とりあえずレイミーは私と一緒に」
「はい!」
「雨、雷月ヴァサラの救出をお願い」
「ああ」
「分かったよ」
「……ノヴァ嫌だけど私と一緒に来てくれる?」
「そんな石の裏にいる虫を見るような目をやめてくれないか? 俺傷つくぞ?」
「その傷に塩塗っていい?」
「俺の事どんだけ嫌いなの!?」
「あら? なんて愉快な人達」
「……誰だ?」
オルレイ達が後ろを振り向くと一人の女性が立っていた。
「ご機嫌よう。 そしてさようなら」
気がつけば目の前には紫色の雷と炎がオルレイ達を飲み込んで全てを吹き飛ばした。




