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バトル!VS残念ギャル

本日も梨音視点でお送りいたします。

 午前中の授業が終わって給食が始まりました。

 塩崎さんは、わざと私の後ろに並ぶと足を蹴ってきましたけど、予想済みだったので、すっと避けたら空振りなさっていました。

「うきーっ!」


 彼女は魔物化されたんでしょうか?


 周りの目も気にせず私に掴みかかろうとしてきたので、そばにあった椅子でブロックしました。


 振り上げた腕が椅子に当たってのたうち回っていらっしゃいました。


 放課後、帰宅しようとした私に塩崎さんと一緒のグループの方が近づいてきて、

「体育館の裏、来いよ」

 と言って去っていきました。


 行くわけないじゃないですか。


 と、思ったのだけど、行かなかったら行かなかったで、明日も上履きを隠されるかもしれないと思いました。


「めんどくさいなあ」


 思わず本音が漏れてしまいましたわ。


 別に上履きを洗うくらいどうってことは無いのですけど・・・魔法ですぐに終わりますし・・・。


 けれど、同じ場所に置いてくれるとも限らないし、第一、いちいち探しに行かなきゃいけないのも面倒だし。


 仕方がないので行くとしますか。


 体育館の裏。


「よく来たな、倉本」

 塩崎さん・・・ダメダメですよ。それじゃあ、ベタな悪役みたいです。

「何か用ですか?もう帰りたいのですが?」


 塩崎さんと仲間達が私を取り囲みます。

 総勢女子5人。

 同じクラスの女子もいますが、よく知らない他クラスの女子もいます。


 梨音の記憶では武闘派ギャル、らしいです。

 けど、なんというかセンス無い感じがします。化粧もアクセサリーも微妙にチグハグです。


 そもそも、私達、中学に入ったばかりです。

 無理があります。

 残念ギャルグループです。


 残念ギャル1が口を開きます。

「今日なんかおかしくね?陰キャがちょづいてない?」

 え・・・?今、なんて言いましたか?後半、聞き取れなかったのですが・・・

「誰にアピってんのか知んないけど、馬鹿にしてない?激オコなんですけど?」

 残念ギャル2も意味の分からないことを言いました。

「あの・・・わかるように言っていただけないですか?」

「は~?なめてね?もうボコちゃえばいいんじゃない?」

 残念ギャル3の言ってる意味はなんとなくわかります。

 塩崎さんが踏み出しました。なんとなくですけど、塩崎さんも他の4人の中では立場が下の方のような感じがします。4人は塩崎さんがどうするか見ています。

「倉本、調子に・・・えと、ちょづいて・・・いや、とにかく!うざいから殴る!」

 

「あ、ちょづくっていうのは、調子づくっていうことですね?説明ありがとうございます!」

「てめ、マジなめてんのか」

 塩崎さんの顔が赤くなりました。

「激オコスティックファイナリアリティぷんぷんドリーム」

 ギャル2が、一つも理解出来ないことを言っています。


 けど、たぶん怒っているですね?

「カムチャッカインフェルノーっ!」

「んがー!」

 塩崎さんが腕を振りかぶり向かってきました。


 けれど、痛いのは嫌なので・・・


「ブラスト」

 自分を中心に瞬間的に突風を作り出します。


 もちろん、手加減してます。最弱で。

「あぐっ!」

「ぎゃっ」

「ぐえっぷ」

「痛っ・・・うげ、砂、口に入った」

「目に砂、目が、メガ・・・」


 5人ともブラストを直接受けて尻餅をついています。

 砂も一緒に巻き上がったので口や目に少し入ったようですね。

 目や口を押さえてのたうちまわっています。

「今のは手加減したんですよ」

「てか、何したし?超ММC」

「だから意味わかんないですってば」

「今、何やったのよ!」

「最初からそう言ってくれれば・・・魔法ですよ。風魔法」


「・・・」

「・・・」

「・・・」

「いや、無いわ!イミぷー、中二病乙」

「・・・」

 5人とも地面に倒れこんだまま唖然とした顔でこちらを見ていました。


 でも、何かが起きたことは理解しているみたいです。

 ようやく上半身だけ起こしてきたり、ゆっくり立ち上がってきますが近寄っては来ませんでした。


 手加減しているとはいえ攻撃魔法ですから。吹き飛ばされる瞬間にかなりの衝撃があるはずです。最弱で撃っているので怪我はしてないと思いますが・・・

「マジ、気味が悪い・・・」

 残念ギャル3が、恐怖の浮かんだ目でこちらを見ていました。

「オソロ・・・」

「・・・」

「・・・」

「ヤバタニエン・・・」

 

「皆さん、戦意を喪失されたようですので・・・これで失礼しますね?」

 丁度、黒猫マウリツィオがやってきました。

「ニャー」

 私はマウリツィオを抱き上げました。

「あ、それから」

 振り向いて念を押します。

「明日は上履き、隠さないでくださいね?」

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