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第6話 愛を壊す準備
エルニャがドアの向こうから去って行った。
部屋の中央に立っていたキルフスは、壁に掛かっている鏡に映った自分を見た。
そこには険しい表情の彼が映っていた。
しかし、徐々に悲しそうに笑う様な顔になり、彼はキルフスを哀れんだ。
サレオス「愚かな…」
サレオスは窓際に立ち、隠れる様にしながら、遠ざかって行くエルニャを見送る。
サレオス「此れが…真実の愛だ」
サレオスの顔が怒りの表情に変わっていく。
少しずつキルフスの意識が出てくる。
キルフス「ざ…けるな!」
しかし一瞬でサレオスに追いやられる。
哀れむ様な笑顔のサレオスになる。
エルニャの姿が遠のいて行くのを確認すると、サレオスは身支度を整え始めた。
鏡の前で優しいキルフスの表情を作る。
サレオス「直ぐには壊さない…」
支度を済ませると、エルニャの後を追い、部屋を後にするのだった。




