第13話 空白の恋人
キルフスの姿を見てエルニャは聞いた。
エルニャ「事故にでも遭ったの?」
キルフス「いや、まあ、そんなところ」
エルニャは、ほぼ無関心だったが、キルフスは現れたエルニャに慌てた。
内心、嬉しかったが、状況が悪かった。
エルニャ「じゃあ、私行くから」
そう言ってエルニャは立ち去ろうとした。
咄嗟にキルフスは呼び止めた。
キルフス「あ、待って!」
エルニャは振り向いてキルフスを見た。
エルニャ「何?」
キルフス「あ、あの時はごめん、本当に悪かったと思ってる、この通り」
キルフスは車椅子に座ったまま頭を下げた。
エルニャ「私は何とも思ってないわ、貴方の事も」
キルフス「俺の中の悪魔はもう居ない、アイツは倒した、だから、もう一度俺と付き合ってくれ、もう一度やり直したいんだ、頼む!」
エルニャは淡々と答えた。
エルニャ「私はもう誰かを好きになる事は無いわ、あの時から何も思わなくなったのよ、それにそういう話には興味が無いの」
キルフス「だったら俺が君の感情を治す、今度は俺が君に尽くす!」
エルニャは興味無さそうに言った。
エルニャ「そんな事して何になるの?私達はもう何の関係も無いのよ」
キルフス「関係ならある、今でも俺はエルニャの事が好きだ、だから今でも君と一緒に居たい!」
キルフスの執念に負けてエルニャは言った。
エルニャ「分かったわよ、でも私の気持ちが全く変わらなかったら、その時は諦めてくれる?」
キルフス「分かった、全力でエルニャを治す!」
こうして二人はもう一度だけ付き合う事になった。




