2節 ポイントの使い道
「ポイントの使い道はどうしますか?」
セレーナが聞いてくる。これからの構想として考えることはいくつかあるけど、2000Pくらいじゃ、そんな一気に進められないな。
「うーん、そうだよな、ポイントのこと考えないとな。その前にまず聞きたいんだけど、セレーナが特に指示出さなくても今みたいなのって続けられる?」
ちょっと悩んでからセレーナが答える。
「多分大丈夫だと思います。普段は監視といっても下級精霊からの連絡を聞くだけで、実際には魔法もほとんど使わず休んでますし。倒し方は先ほどと同様でいいのですか?」
「倒し方自体はそれでいいや。ん?でもそうすると死体の処理に困ってくるかな。食べるはずの魔物も倒しちゃうわけだし。」
「それでしたら、古い死体は土魔法で埋めてもらうのはどうでしょう?そのあと樹木魔法で、適度に草などを生やしてもらえば、痕跡も臭い以外は消せると思います。」
「じゃあ、精霊たちには継続して狩りと死体処理をやってもらえるか?戦闘は彼らだけで大丈夫のようだし。」
「指示しておきます。わたしたちはこれからどうしますか?やらなくてはいけないことは、ポイントの使い道の決定ぐらいですが。」
「まずは今後のポイントの使い方を話し合おう。ポイントが思ったよりも入りそうだから、早めに使い道を考えたい。一応考えはいくつかあるんだが、どうするかはっきり決めないといけないからな。」
「わかりました。ではお茶でも飲みながら決めませんか?」
「いいね、よろしく頼むよ。」
「ふふっ。すぐに入れてきます。」
ひとまずは上手くいきそうでよかった。ここで躓いたらある意味お先真っ暗だったしなぁ。
さて、これからはどうしようかな。何するにしても時間はかかりそうだから、おれ自身はゆっくりできそうだけど。
ん?おれやばくないか。このままだと運動する機会すらなく、部屋にこもりっきりじゃん。そっちもなんか考えとかないと。
セレーナにお茶をいれてもらったところで早速話し合う。ああ、緊張してちょっと疲れた体にお茶が染み渡るなぁ。こんな感じでずっとぐだぐだできたらいいんだけど。
「最終的には、偽造ダンジョンの作成、地上エリアの拡大の二つを中心にやっていくとして、直近で俺が今ポイントの使い道として考えているのはふたつだ。
一つ目が農業部屋の作成。これは食料の自給に向けてだな。今はまだ俺らだけだが、今後どんな魔物を召喚するかもわからないし、できれば準備していきたい。」
「そうですね、確かに必要だと思います。ただ、光や水は精霊魔法を使うにしても、部屋や地面、設備や作物、家畜、あとは世話する労働力用も必要ですしポイントがかなり必要になってしまいますね。それを考えると、もう少し規模が拡大して食料の需要が増えてからでもいいと思います。」
セレーナの言ってることも最もだな。まだ早いかな、あせる必要もないことではあるし。
「二つ目が人の隷属化だな。道を通っている人、できれば色々知ってたり、力を持ってたりするような人をさらってきて、地上エリアで隷属化。そんでまた街に送り届けて、スパイとかやってもらうんだ。
あとは、そういうことに使わず地上エリアの拡大くらいかな。こっちもやらなくちゃいけないのは確かだし。セレーナはどう思う?」
「今上がった以外で候補を挙げるなら、マスターの強化や生活環境の改善などがいいのではないかと思います。どんなにダンジョンを広げても、結局はゴッドが要なのは変わりませんし。
どちらも他の状況を見てですが、少しずつでも意味はあると思うので。」
なるほど、セレーナらしい案だな。うれしいことに俺が第一らしい。
「そうか、ありがとうセレーナ。じゃあどうするのがいいと思う?」
というわけでセレーナに丸投げする。俺も命は大事だから考えるが、決定はセレーナに任せたほうが上手くいく気がする。
「ゴッドの案は両方とも実行に移すべきですね。ただ、農業部屋は先ほど申し上げたように、もう少し規模拡大が進んでからにすべきだと思います。人の隷属化は逆に、すぐにでもやるべきだと思います。ただ隷属対象が来次第ということになると思います。それを考えると、隷属用のポイントを残しつつ、地上エリアの拡大や生活環境の改善、ゴッドの強化を進めていくのが、直近のポイントの使い方としてはいいんじゃないでしょうか?」
やはり、地上エリアを広げて、早く自然の食物連鎖でポイントが入るように目指すべきなのかもな。
「まあ、どれくらいのペースでポイントが手に入るかも確かめたいからな。今日のところは様子を見ようか。」




