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PROJECT♾️HEART-X─AIでも人間でもない…その涙に宿る心と絆─  作者: 陽月勝也
【第一章: (表)☀️リア・ライラ─ 太陽に踊る波音】 ─太陽と月が交わる時─リア編
11/13

☀️《第10話 Dead or Alive》

息切れしてても、まだまだルミナの攻撃は終わらない。


挿絵(By みてみん)


戦闘兵士の身体を使い、足をかけ空中にジャンプして、上段から2回転する宙返り。


空中で身体を捻りながら横に回し蹴り、もう一回転して蹴りが3段で飛んでくる。

その反動でさらに回し蹴りを出す旋風脚を繰り出し、兵士たちをまとめて吹き飛ばした。


着地と同時に前方から突進してきた兵士の首を合気道の要領で捻り、床に叩きつける。

そのまま空調ダクトの支柱を蹴り台にして、4連続の高速蹴り──空中4段蹴りが炸裂。

骨の折れる音とともに兵士たちが壁際まで吹っ飛んだ。


暗闇の倉庫に、別の兵士たちが押し寄せてくるが

ルミナの拳と脚が閃光のように走り、次々となぎ倒す。

床に転がる兵隊の数はすでに100体に達していた。


敵の数は確実に減っているが、足音はまだ止まらない。


「……はぁっ、はぁっ……ッ!」


ルミナの肩と胸が上下し、血がこめかみを伝う。

人間離れした体力を持つ彼女ですら、すでに限界に達していた。


鈍い痛みが皮膚の下で広がる。

だが、間合いの外から飛び込んでくる影がまた1体、また1体と時間の感覚が、薄く伸びたゴムみたいに歪んでいく。


床に転がったはずの兵士が骨の折れた腕をぶら下げたまま、無表情で立ち上がる。

血を吐きながら、目だけは虚ろにルミナを見据えた。


(……え?…なに、あの攻撃をまともにくらって立てるわけないのに…まさか…こいつら…人間じゃない……!)


背筋に冷たいものが走る。

そして再びルミナに向かってくる。


「まだ……来るの?……せめて、リアとマキとムツミをなんとか助け出すことだけでもできれば…」


視界の端に、まだまだ兵士の波が見える。

その隙を狙った攻撃が肩をかすめ、鈍い痛みが走った。

ルミナは歯を食いしばり、額から赤い雫が落ちる。

額から流れる血が片目を塞ぐ。


「……くっ…」


血を拭いながら、闇の奥を睨みつける。

リアの震える声が鉄格子の向こうから響いた。


「もうやめて!他の人ももうやめてよぉ…」


床の砂で滑って思うように動かない。

なんとか立ち上がったが、支えを失いかけた身体を、壁に手をついて無理やりなんとか立て直す。


肩で大きく息を吸い、吐く。

汗が頬を伝い、顎から落ちた。

指が震えているがルミナはそれもなんとか握り直そうとする。

ルミナは荒い呼吸を整えようとしながら、かすれた声で答えた。


「……平…気よ……リア、すぐに助けてあげるからもうちょっとだけ待ってなさいよ……」


その瞬間、彼女の目に宿る光がさらに鋭くなった。

疲労を押し殺し、再び全身の闘志の炎を燃やして再度残りの人数の渦へ飛び込んでいく。

そして倉庫内に怒号が響き渡る。


ルミナはこの状況でも一切諦めずにただ目の前の敵を叩き伏せることに集中していた。


「まだまだよ……!」


荒い息を吐きながらも、彼女の瞳には微塵も諦めが見えない。


ルミナは前に出て構えた。

真正面から向かってくる10体の兵士。


一人目が突進してきた瞬間、ルミナは肩を差し入れて投げ、その勢いで背後の二人を巻き込んで地面に叩きつけた。

床に手をつき、逆立ちの姿勢から足を跳ね上げ、踵が二人の顎を同時に打ち砕く。

鈍い音に、周囲の空気が凍りついた。

反動で体を返し、低い姿勢のまま三人目の膝に回し蹴り。

関節が嫌な音を立てる。

さらにネリチャギ(脳天かかと落とし)で頭上を捉え、兵士はそのまま意識を失って崩れ落ちた。


挿絵(By みてみん)


「まだ……やれる」


血の滲む唇を噛み、ルミナはよろけながら立ち上がる。

全身の筋肉が悲鳴を上げ、皮膚の下から脈打つように痛みが走る。

それでも、ここで倒れるわけにはいかない。


迫りくる兵士たちを迎え撃ち、残された力を振り絞って嵐のような蹴撃を放つ。


次々と倒れる影。

だが、その一撃ごとに、彼女の身体から新たな血が飛び散っていく。


「……私が…守ってあげるから…」


その言葉と共に、ルミナは最後の跳躍を見せた。

ヒールの踵が唸りを上げて空を裂き、兵士の群れを押し返す。

だが、敵は次々と湧き出し、ルミナを囲い出した。

気づいた時には、背後から両腕を強く掴まれ、羽交い締めにされていた。


(ハッ!!…しまった…!)


前がガラ空きになり、ここぞとばかりに前方から拳と蹴りが同時に何発も飛んでくる。


バンッ!バンッ!ガッ!ドゴォッ!!


鈍い衝撃音とともに、ルミナから血が噴き出す。


「うっ…うぅっ……あっ…」


激しい咳き込みと共に、彼女の身体が大きく揺らぐ。

両腕を後ろに掴まれたまま、ぐったりと前へ倒れかける。


「ルミナぁぁっ!!」


鉄格子の向こう、リアが必死に頭を振っている。

涙で濡れた目が、悲痛な叫びを代弁しているようだった。


「お願い、もう起き上がらないで!」


言葉は聞こえないのに、その叫びだけがルミナの意識をかろうじて繋ぎ止める。

意識が遠のく寸前、リアの声がやまびこのように響く。

その声に一瞬、我に返ったルミナは、顔を上げて最後の力を振り絞って力を出した。


「……くっ……いつまで…後ろから抱きついてんのよ!この変態!その汚い手を、離せッ!!」


背後の兵士の2体を羽交い締めにされたままの状態から、思いっきりヒールで足を踏みつけた。

悲鳴と共に腕が解放される。

そこを狙って、ルミナは後ろに向かって連続蹴りを繰り出す。


「ッヤァァァァァァァァァアア!!!」


まるで幻影のような、目にも止まらぬ連続蹴りが、兵士たちの身体を何十発以上もクリーンヒットさせる。


バンッ!ガッ!バッゴーン!!


2体の兵士がモロに吹っ飛んでいった。

そして前方へ跳躍し、ヒールの先端が唸りを上げて前の四、五体を一気に吹き飛ばす。

鉄骨に叩きつけられた兵士たちが、呻き声をあげて崩れ落ちた。



「……無理よ……あいつらなんなの……本当に人間じゃないみたい…いくらルミナが強くてもこんなの勝てっこないよ。

このままじゃ…ルミナが死んじゃうよ…」


ムツミが両手で顔を覆う。


「ねぇ…こいつらやっぱりなんかおかしくない?

感情がないというか、まるで洗脳されてるロボットみたいな」


マキが震えながら言った。


新たな足音が倉庫の奥から響き、残った兵士たちが再びじりじりと迫ってくる。

ルミナは膝に手をつき、肩を大きく上下させた。


それでも彼女の眼差しはまだ死んでいない。


周囲には兵隊たちのうめき声と、倒れ伏す影。

だがまだ、闇の奥には30体ほどの気配が残っていた。


「……100人は完全に仕留めた…あと何人いるの…

すぐに3人とも助けてあげるから…待ってて…」


無意識に、自分でもわからない声が漏れる。


だが、背中に重みがのしかかる。

後ろから首に腕。

腰に別の腕。

2体、3体、4体…

再び囲まれて体が絡め取られたが、壁に叩きつけ、肩で押し、足で踏みつける。

ここでルミナの体力が限界を迎えた。


視界が白く弾け、上から振り下ろされた棒をなんとか交わし、床に空振りの火花を散らして避けた。

だけど呼吸がもう追いつかない。


床にはすでに120体を超える兵士たちが倒れている。


「……っ、はぁっ……はぁっ……」


全身が汗に濡れ、髪が頬に張りつく。

息が乱れ、呼吸がままならない。


「……はぁっ、はぁっ……ッ!」


全身から血と汗が噴き出し、ついに目が霞み、意識が朦朧としてくる。

ルミナは荒い呼吸を繰り返し、片膝をついて床を支えた。

額から血と汗が滴り、今にも倒れそうな身体を必死で支えていたが、ついに両膝と両手が床につき、その冷たさを拾った。



「……あぁっ……うぅっ……あっ…」


ルミナの身体が傾き、両手が床を探るように突っ張る。

吐き出した血が滴りコンクリートに赤い染みが広がっていく。


汗が床に跳ねる音が聞こえるほど、静かに思えた。


視界が霞み、輪郭が二重に揺れる。


(……リア……、顔が……ぼやけて……)


脚が痙攣し、もう地を蹴れない。

拳を握ろうとしても、指先が震えて空を切る。


「はぁっ……はぁっ……」


(……また……守れないの?……私……。あのときと同じように……)


胸の奥に渦巻く悔しさと絶望。

目の前の光景が二重に揺れ、鉄格子の向こうのリアの姿が、別人のように滲んだ。


ひゅ……ひゅぅっ……と喉が焼ける。

呼吸の音が、自分でも異様に響く。

心で叫んでるのに、身体は裏切り、思うように動かない。


(誰か…いないの……リアとムツミとマキを助けてあげて……)


視界が滲み、鉄格子の向こうのリアの顔が二重に揺れる。


「……っ!」


ルミナの胸に鋭い痛みが走り、過去の影がこみ上げてくる。


そして気力すらも底をつき、身体が崩れ落ちていく。


ドサッ……


そしてそのままルミナは地面に倒れ込んだ。

(スローモーションのように)


その一瞬を、兵士たちは見逃すはずがなかった。

兵士の輪が一歩、近づく。

鉄の匂いが濃くなる。

リアは必死にロープを解こうとするが、固く縛られていて解けない。


「やめてぇぇぇっ!!もうダメー!お願いだから誰か止めてぇ!もうやめてよぉ…」


鉄格子の中のリアが、涙声で叫で続けている。

リアの声が響いて聞こえるが、もうルミナには悲鳴にしか聞こえていなかった。


その時。


ギィィ……。


倉庫の奥、重たい巨大な鉄の扉が軋みを上げて開いた。

冷たい海風が流れ込み、ひとりの男が闇の中から歩み出る。


冷ややかな声とともに姿を現したのは、一際異質な気配を纏い、漆黒のスーツに身を包んだ男。

蛇のような細く冷たい眼光のこの男の名は『マーダー』。


彼が一歩踏み出すごとに、靴音だけがやけに響く。

蛇のような眼光が、鉄格子の中のリアを射抜いた。


「くっくっくっ。やはりルミナ、お前だったか。まさか、ここまで強くなっているとはな。

想像以上だ。驚いたぞ、ルミナ」


低く、湿った声が倉庫内に響く。

その声に反応したルミナの肩がびくりと震えた。


「……っ」


ルミナの意識が少し戻りかけ、

表情に苦悩が走る。

見知った声、あの時の男。


「だが…」


男は歩を進めながら、冷ややかに言った。


「結局、お前は大切な者を守れはしないのだ。あの時と同じようにな」


男は口角を歪め、まるで全てを見透かすように微笑んだ。


「……っ!」


ルミナがほんのわずかに震えた。

胸に鋭い痛みが走り、喉が乾き、全身に冷たい汗が滲み、世界が一瞬遠くなる。

心臓を掴まれるような感覚。

忘却の奥に押し込めていた過去の記憶の断片が、足首に絡みつくように冷たく浮かび上がってくる。

ルミナの瞳が怒りと恐怖で揺れる。


「……この声……知ってる…。どこかで聞き覚えが…」


そして男の視線が、鉄格子の中のリアへと向かう。


「リアか。だからこそ、ルミナ、お前は彼女を必死に守ろうとしていたわけか!それにしても記憶はないはずだが……本能がそうさせているのか…」


リアは驚愕に目を見開いた。


「え……? どういうこと……?…今の……なに……言ってるの…」


リアの声は震えていた。

すぐ近くで、傷つき横たわっているルミナの姿と、この男の意味深な言葉が同時に心を不安に陥れていく。

ルミナは倒れながらも顔を背け、視線を逸らした。


答えを持っていないわけじゃない。

ただ、今は自分でも言葉にできない。

男は鼻で笑った。


「まあいい。いずれ思い出すかもしれないとしても、お前が何者で……この女がなぜここにいるのか。

だがもう遅い!なぜならお前らはここで終わりなんだからな。くっくっく!哀れだな、ルミナ。

そんなボロボロの身体では、このまま放っておいても、その傷の出血と怪我で死ぬのも時間の問題だろうが、すぐに楽にしてやる」


挑発を残し、そして男はリモコンを操作した。

無表情の兵士たちが一斉に鉄パイプや警棒を持ってルミナへ向かって動き出した。

体力が尽き、横たわるルミナを兵士たちは囲む。


霞む視界の中で、鉄格子の向こうにいるリアの姿が二重に揺れ、思い出せない誰かと重なる。

声にならない嗚咽が喉を焼き、ルミナの手が床に沈む。

兵隊たちの腕が一斉に振り上がった。


鉄パイプ、警棒。

無数の影がルミナの頭上に迫る。

そして兵士たちの鉄パイプや警棒が一斉に振り下ろされる。


(あぁ……もうダメ…間に合わない……リア……逃げて……)


リアの視界がスローモーションに変わった。

振り下ろされる武器の銀光、血と汗に濡れた床、崩れ落ちているルミナの姿。

全てが水の中のように歪んで見える。


(リ…ア……ごめんね……守ってあげれなくて……)


ルミナの霞む視界の中、リアの顔が二重に揺れる。

一瞬、何かが重なり、胸を締めつけた。


かつて失った記憶の誰かの姿が、今そこにいるかのように映り込む。

その微笑みは過去と重なる。

力の尽きかけた身体が震え、血に濡れた手が床についたまま。


その様子を見下ろしながら、漆黒のスーツの男、マーダーが口角を吊り上げた。


「ルミナぁっ!!……やめてぇぇぇぇぇぇっっ!!!

……いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


鉄格子の中のリアの絶叫が倉庫全体を震わせた。

涙に濡れたその声は、空気そのものを揺さぶり、まるで時間が一瞬だけ軋んで止まったかのようだった。


次の瞬間…


それはただの叫びではなかった。

声と共にまるで熱のような衝撃が四方に放たれ、兵士たちの動きが一瞬ピタリと止まる。

無表情の兵士たちの頭に繋がれたホースやチューブがブチっと切れ、そのまま動かなくなった。


「なっ……!?な、なんだ今のは……どうなってる……いったい何が起きたのだ…」


マーダーは目を見開いた。


空気が振動し、蛍光灯がチリチリと鳴る。

金属の梁さえ共鳴するように音を響かせた。


「……い、今の……なに……?」


リア自身が一番混乱していた。

胸がドクドクと鳴り、全身が震える。

倉庫全体に『ビリッ』と空気の裂けるような衝撃が走った。

振り下ろされるはずだった鉄パイプがピタリと止まり、カランと音を立てて床に落ちる。

無表情の兵士たちが一斉に動きを止めたまま

誰ひとり声を発さない。

ただ機械のように、その場で硬直している。

その異様な沈黙を裂くように、男の低い声が響いた。


「……まさか…そんなバカな…」


マーダーはゆっくりと歩み出て、冷たい表情を浮かべ、蛇のような眼光がリアを射抜く。


「まさかお前は自分もルミナも普通の人間だと思っているのか? お前たちはもはや人間では、ないんだぞ」


倉庫に再び沈黙が落ちた。

床に倒れ込んでいたルミナが、血に濡れた唇を動かす。


「……リア……」


リアの瞳が大きく揺れ、ルミナは血に濡れた床で動けずに、ついに意識を失って目を閉じる。



自分の叫びが何をしたのか理解できない。

でも確かにルミナに迫っていた死の波を、一瞬だけ押しとどめたのはリアの声だった。


「え……どういうこと……?」


リアは震えた声でと呟いた。

しかし答えは返ってこない。

ただ、不気味な笑みと共に、闇が再び押し寄せた。


次の瞬間…!


パチン!!


音と共に全ての照明が消えて辺りは一瞬にして暗くなった。


「ん?なんだ?どうなってる?何者だ?」


暗闇の中、四つの影が薄っすらとリア達の目の前でシルエットだけ映った。


ガチャ!


目の前で鍵が壊れたような音がした。


「今のうちに逃げるんだ!」


小声だったが、聞き覚えのある声だ。

そしてリア達の三人は腕を捕まれ鉄格子から連れ出された。


「誰だ?!」


マーダーが影に気づき追いかけてくる。

非常用出口からなんとか脱出したリアとマキとムツミ。

目の前にいたのはアサヒ、ユーキ、ヨシマサ、タカの四人だった。

リアはあの時のルミナに初めて助けられた日を思い出した。


「あ、あなた達はあの時の!」


アサヒとユーキ、ヨシマサは息を切らし焦った顔をしていた。


「3人とも大丈夫か??なんとか助け出せてよかった…ところで、なんなんだ!あのヤバい連中は…とにかくみんな逃げるのが先決だ」


アサヒが真剣な目で言った。


後ろから跡を追ってくる足音が大きくなってくる。

七人はとっさに非常用階段の下の影に隠れる。


「まだ他に仲間がいたのか…すばしっこい奴らだ。

まぁ、いい!今日のところはルミナを再起不能にできたという大きな収穫を得たからな、ふっふっ。

50体の予定だったが、戦闘用の兵隊を念の為に150体を用意したのは正解だったな。

まさかたった1人で120体以上を倒すとは…。ルミナがここまで強いのは計算外だった。

だがこれは、ほんの序章にすぎん」


その時、マーダーの腕に装着している腕時計型装置が警報を鳴らした。


『ピピッ、ピピッ、ピピッ』


「ん?奴らにここが気づかれたか。

五台の車がこちらに猛スピードで近づいてきている。

チッ!!厄介な奴らだ…。仕方がない…ここはひとまず退散するしかないか」



マーダーが胸ポケットから小型のリモコンを操作すると、中の戦闘員の兵士たちはまるで人形か銅像が倒れていくかのように転がっていく。

そして、どこかに電話をかけた後、轟音が鳴り、歪な真っ黒のヘリコプターが降り立った。

影から見ると、マーダ一が乗り込んでいき、そのまま

ヘリは再び上空へと飛びあがる。


七人は肩の力が一気に抜け、助かったと言わんばかりにその場に尻もちをついた。

アサヒが縛られてる手のロープを1人ずつナイフで

切っていく。

その時、リアが震えた声で言った。


「ルミナが…まだ中で倒れてるの…助けなきゃ…」


全員で中に戻ると、そこには倒れ伏す無数の兵士たちが倒れている。

そして真ん中に横たわり大量の血と汗にまみれた少女…


挿絵(By みてみん)


それは全身ボロボロの瀕死のルミナの姿だった…

ここまで読んでいただき本当にありがとうございます。


今回はリア編最大の山場でした。


作者のボクとしても書いていて胸が苦しくなる場面でしたが、彼女ならきっと最後まで立ち向かうと思い、この展開に描かせていただきました。


そして駆けつけたリア達、そしてルミナの運命は…。


次回 ☀️《第11話 月の真実の胎動》

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