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PROJECT♾️HEART-X─AIでも人間でもない…その涙に宿る心と絆─  作者: 陽月勝也
【第一章: (表)☀️リア・ライラ─ 太陽に踊る波音】 ─太陽と月が交わる時─リア編
10/13

☀️《第9話 闇に潜む罠、埠頭の死闘》

夜更けの港。

冷たい風が、海と鉄の匂いを運ぶ。


そして約2時間後。

着信音が夜を裂いた。


「ルミナっ……っ大変よ……!今どこ……!」


画面に浮かぶ発信者は、バイカー仲間のマキだ。

隣にムツミもいるようだ。

けたたましい息と風切り音、誰かが走る荒い足音が混ざる。

遠くで金属がぶつかる鈍い衝撃と音が混ざって聞こえる。


「どうしたの?なにがあったの?」


背後で怒号が響き、何かが倒れる音。


「リアがっ……よくわからない黒服の連中に……連れ去られた! 今、うわぁぁッ!」


呼吸が途切れ、何かを庇う気配。

次の瞬間、電話の向こうで誰かが叫んだ。


「ぐわぁッ!!」


ガシャーン、と鉄が砕ける音。

通信が歪み、悲鳴が混じり絶叫で通話はぷつりと途切れた。


「もしもし!マキ?ムツミ?ねぇ、返事して!」


珍しく取り乱した声を上げるルミナ。

自分でも驚くほど冷静さが剥がれ落ちていくのがわかる。


返事はない。

代わりに風のうなりと海鳥の鳴き声が微かに乗った。

心臓を掴まれたみたいに、胸がきゅっと縮む。

ルミナは夜道を振り切るように走り出し、片手でイヤホンを耳に押し当てた。


角で二人組の男が喫煙所で話していた。


「さっきの黒服のワンボックスの集団はなんなんだ。スチーマードックの方へ向かってたけどこんな時間に何かを運ぶのか…」


ルミナは足を止め、男の襟を指先で軽く摘んだ。ふたりの目線が釘付けになった。


「今の話、もう一度教えてもらえる?」


「ひ、ひいっ……!スチーマードックの方に黒いワンボックスカーが何台も……!」


「埠頭ね。助かったわ、教えてくれてありがとう」


ルミナの口角がほんの一瞬上がる。

短く礼を言い、ルミナは夜の街を切り裂くように埠頭に向かった。

男たちは助かったことにも気づかず、その場に尻もちをついた。


「なんだったんだ今の姉ちゃんは…」


男たちは、何が何だかわからずじまいだった。


急いで愛車のエレクトラグライドに跨りエンジンをかけて発進する。

途中、赤信号などお構いなしに夜の街を裂くようにバイクを飛ばしていく。


路地を二つショートカットし、川沿いの堤防へ躍り出ると、遠くの方に工場地帯の赤い航空灯が点滅するのが見えた。



────────────────────


港埠頭の倉庫街。


スチーマードックに着くと風は冷たく、海風が鉄の扉を鳴らし、鈍い音が夜に響き、遠くでブイが軋む。

ざらついたアスファルト、油の黒い跡、踏みつけにされた吸い殻。

埠頭のフェンスを飛び越え、ルミナは影に溶けこんで、辺りを見渡した。

そこには第四倉庫のシャッターの前に、コンテナのトラックと数台の黒いワンボックスが横付けされ、その脇に二人の見張りがいる。


挿絵(By みてみん)


耳に無線、腰には警棒。制服のように同じ黒。


(……いや、他にも誰かいる)


ルミナは他の気配にも気づく。

黒服が数人で集まり話している。


「おい、聞いたか。どんなバケモノかと思えば、ただのモデルみたいなキャシャな、姉ちゃんらしいぞ、本当にあの青い髪の子が…」


「この子は…人間とは思えないほどの強さってのは本当なのか…。」


黒服の奴らはルミナの写真を手に取り見ている。


「さぁな!?

見た目に騙されて甘く見るなっていう事だろ。

甘くみてるとこっちが潰されるってよ。

見たことある奴の話しだとあの子の強さは異常だったってよ」


ルミナは音もなくその座って話し込んでる黒服達の目の前に現れた。


「私の写真見て、なんの話ししてんの?」

ルミナは片手を腰に当て黒服達を上から見下ろした。


黒服達はビックリした顔でルミナを見て、また写真を見て写真と目の前のルミナを交互に見る。


目の前には片側を耳にかけ、青いグラデーションの髪色に、ヘソ出しの薄い生地の服、ローライズのショーパンで綺麗な長い脚を出し、ストラップがついたピンヒールを履いた女の子が立っている。


「え……この写真の子と同じ子だ…本物だぁー!

こんなにモデルみたいな子なのか…

街にいるような綺麗な子じゃないか…」


ビックリして放心状態になっている。


「褒めてくれるのは嬉しいけど、今あなたたちと話してるほど暇じゃないの。悪いけど、しばらく眠ってて」


ルミナが腰を低くおろし、シュッと前へ出た。

黒服の奴らがビックリした顔で何かを喋ろうとした瞬間…

そこにいた黒服達の数人が白目をむいてバタバタと倒れた。

すぐさま近くを見渡すと倉庫の側面、薄暗い通路。暗がりを歩く別の黒服が2人巡回していた。


黒服の配置を把握するために積み重ねてあるコンテナに上がり、死角から周りを調べる。


12時の方向に黒服が4人北へ移動。

3時の方向には見張りが2人。

南側がガラ空きね。

よし。

ルミナは早速行動に起こす。


3…2…1…


風が鳴いたと同時に、見張りの視界からルミナの影が消える。

次に見たとき、彼女はすでに一人の背後にいた。

男が警棒に手を伸ばすより早く、ルミナの指が手首に触れ、骨が嫌な音もなくへし折れ、男は呻く間もなく崩れ落ちる。


もう片方の男の喉に、つま先が触れるくらいの軽さで蹴りが入り、空気がフッと抜け、男が崩れるように倒れる。

身体が落ちる前に腕を掬い、音を出さない角度で地面へ置く。

ルミナは二人の無線を外し、シャッターの隙間へ身体を滑り込ませた。

倒れた身体を影に引きずり、足先を壁の内側に収めた。

上空で風鈴みたいに鳴るチェーンの音。

海の匂いがひやりと鼻をかすめた。

扉の継ぎ目に指をかける。錆びたスライド扉が、ほとんど音を立てずにわずかに開いた。


ルミナは高さを取り、鉄骨の上へと跳び上がる。

下を四人の黒服が横切る瞬間に身を伏せる。

梁から垂れる鎖の陰に体を細く重ね、外から倉庫内を見渡した。


倉庫の内側は、鉄骨がむき出しの吹き抜けで薄闇で埃っぽい空気が漂っていた。

その中央に黒服が数名。

輪の中心には折り畳みのいすに、手首を後ろ手に縛られたリアがいる。

表情は強張り、目だけがこちらを探すように揺れていた。

その周りには、殴られた痕のあるルミナの仲間が数名、結束バンドで床に固定されている。


「あ!リア…縛られてる…ムツミ、マキ…」


その時、真下を歩く黒服の男がいた。

その真下を通るタイミングでルミナは上からハンマーナックルをして落ちる。

足首に踵を落とし、片手で顎を打ち上げ、頭を2度、3度と壁に押しつけ意識が落ちた。

残りの3人は気づく間もなく、首筋の一点に掌底が吸い込み、膝裏を蹴り折られて崩れ落ちる。


沈黙が戻るとルミナはもう一度、梁の上に消えた。


鉄の棚、パレット、巻かれたビニール、吊るされたフックのすべてを足場に変え、通路の死角に潜む黒服たちを1人、また1人と確実に刈り取っていった。

袖口を掴んで引き込み、肋骨に鋭い拳を二つ。

背後から肩甲骨の間に短い打撃を打ち、喉に触れるだけで堕ちる角度を知っている。

声はおろか倒れる音さえ、影が飲み込んだ。


ルミナは音もなく歩き、次々に黒服を制圧していく。

肘打ちで意識を奪い、喉に蹴りを叩き込み、倒れた体を影へ引きずり込む。

まるで闇そのものが敵を喰らっているかのようだった。

10分もしないうちに、通路に残る足音は目に見えて減った。

合間に聞こえるのは、どこかで滴る水音と、遠い波のざわめきだけ。


その時、遠くでルミナを見つめる4人の影がある事をルミナはこの時、気づいていなかった。



(……あと、何人?)


ルミナはそれに気づかずに息を整え、扉を静かに開け、中央へ向かう通路に足を踏み入れ、先へと進んでいく。

支柱が太くなり、空間が開け、天井が高くなっていき空気が冷たく感じる。

倉庫の奥は闇に沈み、足音と荒い息づかいだけが響いていた。

ルミナは影に身を溶かし、1人、また1人と黒服を沈めていった。

首を締め上げて無音で落とす。

壁際に叩きつけ、呻き声ごと闇に溶かす。

影から静かに数十人を制圧していったルミナ。


すでに20人以上が倒れ、床には黒服たちの靴音もほとんど消えていた。

床に倒れる黒服が増えるたびに優勢に見えた。


「……これで、最後か」


低く呟きながら歩を進めたその時だった。

その瞬間。


――バンッ!


乾いた音と共に、倉庫の巨大な天井の巨大な水銀灯が一斉に点き、倉庫全体を照らし出す。

白く薄暗い光が倉庫の骨組みを暴き出し影が消えた。

反射的に目を細めるルミナの周囲で、鉄の足音が一斉に増幅する。


眩しさに目を細めたルミナの視界に、黒い影がずらりと浮かび上がった。

光に照らされた先、四方八方、壁際、鉄骨の上。

視界の端から端まで、黒い服と無表情の顔、手には警棒や短いパイプ。

背後を振り返れば、さっきまで静かだった棚の隙間にも100を超える黒い影が立っている。


挿絵(By みてみん)


「……しまった。誘導されてたのか……!」


鉄パイプ、警棒、スタンロッド。

武器を手にした影が、波のように取り囲んでいた。


「罠……」


皆、戦闘用プロテクターを着込み、顔は無表情。

生気が感じられないその目は、ただ標的を見据えるだけ。


(……外の黒服と違う。コイツらまさか…!」


ルミナの額に汗がにじむ。

彼女の背筋を、今までにない寒気が走った。


そして中央には鉄格子の檻に閉じ込められているリアがいた。

手首を結束帯で縛られ、そばにはルミナの仲間たちが数人、同じように閉じ込められていた。

目が合った瞬間、リアの瞳が大きく揺れる。

必死に叫ぶリアと仲間たちの姿があった。


「……あっ!」


ルミナの喉から低い声が漏れる。

普段は冷静な瞳に、わずかに『焦り』の色が宿った。

白い光が容赦なく降り注ぐ。

影が消えた。ルミナは拳を握り直した。


そして号令のような怒声が倉庫に響く。


「かかれぇッ!!」


次の瞬間、無表情だった約150体の戦闘員の兵士が、一斉にルミナへ襲いかかってきた。


──轟音。

──怒号。

──鉄と鉄がぶつかる鈍い衝撃。


最初の波は、三方向から同時に走った。


警棒が振り下ろされるが、ルミナは前へ出る。

わずかな間合いで踏み込み最短の肘。

鳩尾に沈む音とともに一人が折れ、懐が空く。

足首を払って背中から落とし、振り向きざまに左の喉へ掌底をくらわす。

すぐさましゃがみ、背後の脛に踵を落とす。

倒れる音に重ねるように肩を掴み、前へ投げる。

二人が絡まり、床に滑った。


挿絵(By みてみん)


別方向に振り向くと、迫り来る他の戦闘兵士の群れ。

ルミナは背後の壁に追い込まれたかのように見えたが、次の瞬間…彼女の身体は宙を駆けた。


「……ハァッ!!」


ヒールのサンダルで壁を蹴り、まるで重力を裏切るように垂直に走り上がる。

驚愕する黒服たちの頭上を、ルミナの人間離れした跳躍力はバク宙でひらりと飛び越えた。


着地と同時に低く身を沈め、膝蹴りを叩き込み、さらにその反動でバク転の連続で周りを翻弄しながら移動する。

刹那ごとに姿が消えるような速さだ。

まるで青い残光だけが宙を駆け巡っているかのようだった。

叫び声をかき消すように、ルミナのヒールがアスファルトを打ち鳴らす。


戦闘員の兵士の波が次から次へと押し寄せた。

ルミナは床を蹴り、鉄骨を蹴り、駆け上がる。

低い手すりを踏み台に、肩越しに回転し、降りながら踵が顎に当たる。

次の一歩は、壁から壁へと足の裏がざらついたコンクリートを走る。

垂直に二歩。手で梁を掴み、超人的な跳躍力のジャンプで背後へ抜ける。

驚愕する兵士たちの頭上を越え、着地と同時に膝で胸板を潰す。

壁を垂直に走り抜け、壁を使って三角跳びをしてそのまま天井近くで側宙し、光の下を飛び越える。

そして背後にいた数人の頭上へ降り立った。


(この人数に掴まれたらおそらくもう逃げられない)


膝蹴りが顔面を砕き、反動で身体をひねってクルっと回り背後の男の首筋に踵を叩き込む。


ハッとした瞬間、鉄パイプがかすめたが反射で距離を潰し、パイプの持ち手を手首ごと捻る。

床を転がるが拾う時間はない。


掴まれた背後の腕を軸に、体を預けて肩車に乗る形で重心を崩し、反動で相手を背中から叩きつけた。


(これだけの人数がいる中、1人に構いすぎても意味がない。)


「次は誰?」


後方に振り向くと次々に向かって襲いかかる戦闘員の兵隊たち。


ルミナは腕を掴まれる寸前に体をひねり、肘打ちをヒットさせ相手の関節を取るとフワッと投げ飛ばした。

鉄パイプが横薙ぎに振るわれ身を低く沈めて回し蹴り。三人まとめて宙を舞う。


二段の棚を一気に駆け上がり、上段から飛んだ。

相手が立ち上がる前に、前方へ回し蹴りをくらわせ膝で止め、肘で落とす。


叫び、怒号、靴音、汗、呼気、床に倒れる影の数が、もう自分でも数えられない。

だが、波はまったく途切れない。


背後から腕が伸び、腰に絡みつく。

肩に荷重。

まとわりつく重みごと壁に当て、肩で押し、肘で押し、手で押し剥がした。


「数が……多すぎるッ!」


ルミナは拳と脚で応戦するが、これだけの数の暴力は想像を超えていた。


「くっ……はぁっ……はぁっ……!」


体力に自信があるルミナですら、徐々に呼吸が乱れ始めてきた。


鋭い蹴りの連続が次々と敵をなぎ倒していく。

しかし背後からの腕、横からの鎖が次々に絡みつこうとする。


「掴まれたら最後…掴まるわけにいかない…」


常人なら一瞬で押し潰される状況だ。

だがルミナは人間の枠を超えた動きで、それらを弾き返していった。


ドゴォッ!


全身を捻りながらの目に見えないほどの連続蹴りが、前方の兵士達を壁に叩きつける。

汗がこめかみを伝い、荒い息が漏れる。


「……はぁっ、はぁっ……ッ!」


肩が上下し、ルミナの息がどんどん乱れ始めていた。

何十人と倒しても、まだ次の波が来る。

さらに150体すべてがルミナのひとまわりもふたまわりも大きい巨体だらけだ。

鉄と血の匂いが倉庫を満たし、叫び声と怒声が混じり合う。


鉄格子の向こう、リアが必死に叫んだ。


「ルミナぁぁ! もうやめて!無茶しないでぇ!」


はっきり聞こえなくても、言葉の形はなんとなくわかった。

その声に、ルミナの動きが一瞬止まる。


刹那、右頬をかすめた拳が、ルミナにヒットした。


「んあっ…」


薄く血が滲む。鉄の味が舌に触れた。

直後、兵士の剛腕が肩をかすめ、鈍い痛みと血がにじんだ。

ハッとした瞬間、背中に蹴りが入り、前からは思いっきり警棒を脇腹へ、くらってしまいルミナの口元から血が飛び散った。


「あぁっ!……うっ……しまった……掴まれないようにするためにそっちばかりに気がとられて、意識がむいて…

それにしても………こんなのまた、くらったらひとたまりもないわ…」


ルミナは手の甲で血を拭い、目を細めた。

膝を折りかけながらも、荒い息を吐き


「……こんなとこで……みんなを助けるんだから…そしてリア、あんたを……守るって……私…」


声は驚くほど静かだった。


ルミナの目つきが変わり、踏み込みの角度が変わると体幹が軋むように加速が一段上がる。

目の前の兵士の人中、眉間、顎を正確に、指が触れ、意識を落とす。


そして肩で押し出し、隣の二人をまとめて倒す。

鉄骨の柱に跳び、斜めに走り上がり、まるで重力が横に傾いたように錯覚するほどの速度で空中で体をひねりバク宙をしながら空中で相手の肩を掴んだ。


着地の瞬間、膝から腰へと動作が繋がり、足裏が二人の胸に続けてめり込んだ。

そして間髪入れず、後頭部を掴んで膝へ引きつけた。

兵隊の一人を膝蹴りで沈め、背後の兵士をハイキックで倒す。

次々と倒れていく影の山。


(まだ…まだ来る)


60体、70体とすでに床に転がる兵士の数は増え、すでに半数にまで達しようとしている。

足を踏み外しそうになるほどの数。

だが、通路の奥から次の波が押し寄せてくる。


肩が上下して呼吸が更に荒く、こめかみにどっと汗が走る。

胸の内側に火が灯ったみたいに、肺が焼ける。


だがまだ終わらない。


「はぁっ……はぁっ……!」


ダメージで蓄積され、ルミナの呼吸がどんどんと乱れる速度が加速する。

拳を振り抜くたびに筋肉が悲鳴を上げ、額から伝う汗が、視界を曇らせた。


「うぅっ…まだ……!」


戦闘兵士の攻撃をボディにモロに受けた脇腹に衝撃が走り激痛が走った。


ズキン!!


「ぐっ……あぁ……あ、あぁ……」


さらに鋭い痛みに、ルミナは膝が勝手に崩れ落ち、片手が床につく。

口の中に広がる鉄の味。視界が揺れる。


「また……守れないの?私……。あの時も……!」


(誰かが、ルミナにお姉ちゃんって笑顔で追いかけてくる姿の記憶がよぎる)


歯を食いしばり、立ち上がろうとする。

その時、檻の奥からリアの声が飛ぶ。


「ルミナぁっ! もうやめてよ!」


その声は確かにルミナの背を押していた。

ルミナは脇腹を抑え、下を向いたまま、なんとか起きあがろうとする。


ゴホゴホと咳をするルミナが吐血する。


「……ハァ、ハァッ……ここで諦めたらあなた達を助けられないでしょ……!」



その言葉とともに再び立ち上がり再び前へ出るルミナ。

彼女は全身を軋ませながら、それでも諦めずに立ち向かう。


倉庫内にルミナの怒号と足音が響き渡る。


「はぁー!!!」


挿絵(By みてみん)


ルミナは鉄骨の壁を蹴り、まるで重力に逆らうように垂直の道を駆け上がるように走ると、次から次へと違う壁へと三角跳びで飛び移る。


そして下にいる兵士の多いところにめがけて急降下する。

落下速度で攻撃の威力を倍増させ飛翔のように回転蹴りをくらわせる。

一気に10体もの戦闘兵士がルミナの攻撃をくらい倒れていく。


「はぁ…はぁ…はぁ……。」




ルミナ1人 VS 150人の戦闘兵


果たして結末は…。


次回 ☀️《第10話 Dead or Alive》

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