ご飯を食べるはずなのですが…?
題名が、前回と被りそうになったのが難しかったところ……。
「総員、黙想終了」
もう一度放送が流れると、人々は何も無かったかのように立ち上がり各々の目的の場所に移動し始めた。
勿論、コウやセイ、セキもだ。
彼等がこの状態に陥っていて俺が陥っていない理由。彼等と俺の大きな違い。
人間か否か、だろうな。
これを行っている理由が何かはわからない。儀式に意味があるのかも知れないし、人以外のあぶり出しをしているのかも知れない。どちらにせよ、さっきまでの状態が良くなるための物とは思えなかった。
『ジント、どう思う?』
『おやおや、ブリキさんから話し掛けてくるなんて珍しいですね』
ハクの腰に着いている小汚い黒い剣がカタカタと少しだけ動いている。
垢の他人は勿論、セイやセキ。コウ自身すら気がついていないような、気にしなければ分からない微弱な物だが。
『良いから教えろ。お前なんか知ってんだろ?』
『私を何だと思ってるんですか。私はG〇〇gleでも無ければyah〇〇!でも無いんですよ?』
『あからさまに伏せる場所操作してんじゃねえよ。伏せたって言葉がバレバレじゃねぇか』
周りはガヤガヤと活気がつき始める。
入ったときは大人な雰囲気があったが、夜になるとどの街でも余り変わらないようだ。
周りにはいくつかの店の看板が取り付けられ、ようやくご飯にありつけそうだ。
「お、こことかいいんじゃね?」
「あーうまそうやんねー!行っちゃいましょう!」
「お金払っているのはブリキさんですよ……?よく自分たちだけで決められますね」
「「だって、ブリキじゃん?」」
俺のことを舐め腐っている胃袋ブラックホーラーズと唯一の普通の思考を持つセイは、今は取り敢えず置いておいて。
今はジントにわかってることを教えて貰うのが先だ。
っととその前に。
「お前ら今日布団無いと思えよ」
釘をきっちり刺しておくことを忘れないようにしなければ。
『んで、なんか無いのか?』
『そうですね……ブリキさんも私もあの土下座して何かを唱える……適当に狂信化としましょう。それが無かった。それでこの二人の共通点は人間で無いぐらいしかありませんからね』
『男性とかだったらセキも狂信化していないはずだもんな』
『以前話したこと、覚えていますか?人間の定義について』
確か、元々人間で無いか、神が人間と判断しているか否かだったな。
それがどうしたというのだろうか。
『それを左右する力と同じ様な力がさっき狂信化として人々を襲っていた。つまり、これをしたのは十中八九……』
『神、ってことか』
『正解です。それに、こんな悪趣味な事考えるのは神らしいですしね』
王国にも、魔国にも、神がいるらしい。
それなのに、一番神を信仰しているであろう聖国には、いるという情報が無い。少し聖国の人々が不憫だ。
まあ、神なんて周りに居たところで害悪でしか無いけどな。
あんなんは信仰してたまーに助けてくれるからありがたいのだ。
それなのにここの神は自ら下界であるここに来て人間達を見続ける割に何もしない、というどう考えてもにも無能なことをしている。
『神がどんな物なのか、私達はそれを知らないから何とも言えませんけどね。ここじゃ無い神が居ると言われている世界だって、本当にあるかなんて見たこと無いので知りませんし』
『確かに、それもそうだな』
『今回は特に害はなさそうなので、一旦終わりましょう。また明日の車の中とかならば時間はそれこそほぼ一日余っていますから』
今回は特に害は無い。今回は。
にしたって考えなしにあんな大規模なことをするはずは無い。何か、理由はあるのだ。
街のがやつきはさっきよりも増し、光の溢れていく暗い街をコウ等の後ろを付いていくように歩いて行った。
あ、そうだ。
「夕ご飯何にするか、セイが決めてくれ」
「わかりました!」
野菜好きなセイと、肉好きなコウとセキ。
民主主義をガン無視して、俺は夜ご飯をセイに決めて貰うことにした。
俺はどっちも嫌いじゃないし。
前回の急脱線のフォローを行っている回ですね。
因みにブリキも肉派です。でも野菜も普通に好きです。なので、雑食が一番しっくりきます。
PV10485、ユニーク3741人、総合評価98ポイント、感想1。
感想とか、総合評価とか、どうすれば貰えるんですかね……?
定型文 是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。




