四人分で作ったはずなのですが……?
太陽は丁度頭の上まで昇り、日の光が強く当たる。
もうそろそろでお昼だ。
「ご飯、食べるか」
「待ってましたぁ~!今日のご飯は何じゃろな?」
「今日のお昼はサンドイッチですよ。フフン」
何故かセイがあんまりない胸を張りながらドヤ顔で答えた。
「何でお前が偉そうに言ってんの?作ったの俺だからな?」
「……妹はやらんぞ」
文脈さんお仕事して下さい。いきなり頑固親父みたいなこと言い始めたセキは、まだ少しむっとしている。
「馬鹿兄のことは気にしないで下さい……」
「ん、なんか言った?」
いつの間にかコウは今にも全てを食べ尽くさんと、その口には確実に入りきらないであろうサンドイッチを食べている。
おいおい、人の分考えろよ。全体分から考えてお前一人前以上は余裕で食ってるぞ。
「ちょ、お前人の分残そうとしろよ……」
「私達もとられないように食べましょうか。いただきます」
「ブリキはさっきやらかしたけど、ブリキの作った食べ物に罪はない」
「食わなくても良いんだぞ」
「頂きますありがとうございますブリキ様万歳!」
手のひらはくるんくるんと発射前パイルバンカーのようになっている。回しすぎて手首外れれば良いのに。
「頂いてまーす……」
こいつ頂きます忘れたな。多分じゃなく絶対。
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もう少しでサンドイッチは完売、残りも各々の手のひらにあるのであんなにあった容器の中はもうパン屑しかない。
「いやーそれにしても美味しかった……!」
始めに大きなスタートダッシュの差をつけ、その後も異様なペースで異常な量のサンドイッチを貪った(結局二人前は食べてた。セイがあんまり食べないタイプで良かった)コウはみんなより先にゴールして、お腹を撫でていた。
いつもは体に見合った量しか食べないのに、今日は絶対に容量オーバーしていた。
「何で今日に限ってそんな食べたんだ?」
「外でご飯ってテンション上がるや~ん?」
外と言っても車の中だ。景色が良いわけでもない。そろそろ見飽きてきた一面の緑とどこまでも透き通る青い空だけだ。
「そんなもんなんかなぁ……?」
「そんなもんそんなもん。深く考えたら負けとです!」
そんなもんそんなもん。コウが考える事なんて。
「いやーそれにしても、サンドイッチ美味しかったわ」
「そりゃどうも。その美味しいサンドイッチを半分ぐらい一人で食べた胃袋ブラックホールイーターめ」
「良いんだよ、美味しいんだから。美味しいものを食べるためなら胃袋なんちゃらイーターでも何でもなっちゃるわ」
俺の作った料理を褒められるのは嬉しいんだが、ただがサンドイッチである。
こだわる人はこだわるだろうが、俺にとってサンドイッチの作り方はパンとパンの間に野菜とか肉とか、色々な具を挟んで形を整えるだけ。
いつもの何倍も手間のかからない料理でこんなに反応してくれるのに、いつものそこそこ手間のかかる料理は普通の反応なのは何とも解せない。
しかし、食事なんてそんな物だろう。大事なのは雰囲気と美味しさ。結局の所、工程量に比例するわけではないのだ。
「たかだかサンドイッチで種族変えるなよ。人間の誇りどこ行った?」
人間の誇り。
俺は持っていない、人間という種族、存在。
判らない。なぜ俺は人間じゃない?
俺は人間と一緒にご飯を食べている。
人間と一緒に生活している。
何が人間と違うのか、俺にはわからない。
「んなもんはそこら辺に捨てたんじゃ~い!」
そんなことが言えるコウのキラキラとした目に、空に出ている太陽のような笑顔に少しだけ、嫉妬した。
一万PV越え、ありがとうございます。
ふと、見てみたらピッタリ一万でえ、お、おおう!?あえー!みたいなテンションで三〇分ほどいました。
これからも頑張っていきます。10008PV、ユニーク3600人、総合評価98ポイント、感想1です。
総合評価ももう少しで100の大台……!
頑張ります。
定型文 是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。




