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初めてすぐのはずなのですが…?

セイ視点です。

 コウさんが修行を初めて、早一週間経ったが……。

 すさまじい成長速度で、私も本気で戦ってギリギリ勝てるかどうか……。少し自信をなくす。

 流石はブリキさんの言う主人公パワーと言ったところか、最初の方こそかわいげのある戦い方だったがまるで掃除機、いやそんな言葉では言い表せないスピードで成長している。

 自分で言うのもなんだが、私はかなり、かなぁーり戦闘をしている。それはもう小さい頃から。馬鹿兄と一緒に。大体七年程だろうか。

 私の七年と、コウさんの一週間で成長量がほぼ等しいのだ。これが才能の差だろうか……?


 今こうしている間もナイフの柄で肘の裏側を殴ろうとしているのだが、案の定いつもの通り盾の表面で滑らされた。


「チィッ!」


 体重をかけていたナイフを滑らされるとどうなるか。

 簡単だ、身体ごと滑っていく。重心が前に行っている間にコウさんはパンチを私の身体にギリギリ当たらない場所に打った。

 すると、腕に装着された盾の縁の鋭くなっている部分が私の身体を裂き、その瞬間に肉体がくっつく。


 かなり不快な感覚だ。切られる痛みとくっつくときも、くっついた後も起こる違和感。それに斬られた後のくっついた状態でも痛みを感じる。

 体中が斬られているのだ。もうそろそろ心が折れそうだ。


 でも、負けるわけに行かない。私の何年間もの戦闘が、修行が、一週間の模擬戦に負けるなんてそんなことがあったら本当に。


 心が折れてしまう。


 腕を振り子のようにを使って身体の重心の位置を元に戻す。そのままの流れで一回転して()()()()()()()()()()()()()()コウさんに向かって振る。

 コウさんは攻撃を滑らせようとして身体の重心を前に置く。でも、肝心の攻撃は無い、その上でその腕でコウさんの身体を前に押してやる。足を引っかけるのを忘れずに。


 結果、コウさんが前によろけ、倒れる。私の勝ちだ。


「あー。やっぱまだセーちゃんには勝てねぇかー……。くっそ行けると思ったんたけどなぁ……」


 セーちゃんとは私のことである。因みにアホ兄(セキ)は、セー君だ。わかりにくいことこの上ない。

 もう少し、と言うコウさんの発言は本当にその通りと言えるだろう。何せ、七年やってきた私が純粋な戦闘では勝てないと思ったのだから。

 小手先の技術でコウさんに勝つのは簡単だ。ブラフに引っかけ、トリッキーな動きなどを使えばまだまだ負けることは無いだろう。

 しかし、だから?まだまだ負けない、それはそうだろう。しかし、純粋な武器と肉体での勝負ではもう圧倒的にあちらの方が強い。


「うらっ、あらっ、どりゃっしゃあぁぃ!」

「あんっ、どらっ、こんつぁうりゃぁぁ!」


 兄はと言うと、余裕そうに、純粋な戦闘(脳筋バトル)をしている。殴られる代わりに殴るでは消耗が激しいだろうに、うちの兄が倒れる場面とは余り見ない物だ。それこそハク様ほどの圧倒的格上でなければ、危なっかしくも勝利を重ねてきている。

 まったく主人公共(コウとセキ)は、良いものだ。


 そういえば、平凡仲間のブリキさんは何をしているのだろうか。


 うーむ。最近少しおかしい。一週間前の朝の絡みだってなぜか判らないが少しがっかりしたし、今だって何故か頭から出てくる。

 頭から離れないとか、そういうラブコメ的あれでは無いのは確かなのだけど……。


 いけないいけない。今はブリキさんはどうでも良いのだ。彼は裏方とか、食事係とか、そう言うのがきっと性に合うだろう。

 それよりこの精神的ストレスは無くならない物だろうか。戦闘のことを考えると身体中から出てくる幻肢痛のような物が現在進行形で私の心を蝕んでいる。

 まったくこんなことをしたのがあそこで兄と純粋な戦闘(ただの殴り合い)をしている、美しい少女だというのだから恐ろしい。

 白い髪は動くたびに風にサラサラと乗り、美しい宝石のように反射が見える。汗をだらだらとかきながらも力強くも儚い笑顔で、触れれば折れてしまうような、柔らかみのある四肢から繰り出される跡の残らない技は、恐怖を通り越して感嘆、賛嘆を思う。


 まったく、これだから主人公共は……。


 私もその力が、欲しいな。

予約、二十一日の零時になるように使ってみようと思ったんですけどいつの間にか過ぎてましたね。うーむ……。

そういえば昨日、五十メートル走をしたのですが、何と驚きの六秒台。中一ぶりに計測したのでどれくらいか判らなかったんですが、六秒台行ってましたね……。

今回の時点でPV7661件、ユニークユーザー2879人、総合評価は64ポイント、感想がゼロ。

誰か感想下さい……。


定型文 是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。

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