希望が見えるはずなのですが…?
前半はブリキ、矢印から青いの視点です。
投稿から一時間ぐらいしてから加筆…
きっと俺には出来なかっただろう。
こいつが面と向かってミリィ・アズレンに会ったことが無いのも理由の一つかも知れないが、だとしても大事な物を無くした直後にこんなに立ち直ることは俺には出来ない。
強いな、コウは。俺は付いていくしか無いのだ。
「お、おうそうだな……」
「そういや俺が起きるまでの間でなんかわかったこととかやったことあるか?結構日が経ってるんだろ?」
何も出来ていない。俺はこいつのベットで一人で考えてただけだ。
何もしていない。ただ絶望していただけだ。
「……。」
「……んまあいいや」
まあいいや。まあいいや、か。
俺は落胆されたんだな。コウが寝ていた時間を有効活用する方法だってたくさんあったはずだ。
それができればハクは早く帰ってこれるのだろう。
でも俺にはできなかった。落胆されて当然だ。
「……すまんな」
絞るようにして謝罪の言葉が空気に溶けた。
「話はあとで聞く。お前もなんか理由があるんだろ?今は時間が惜しいから、後で語り合おうぜ?」
「ありがと…な」
なんとも情けない、弱いのだ。
だから俺は何もなければ道の歩き方ひとつ変えることができないのだ。
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久しぶりに怖いものを見た。
受付嬢も強いと感じたが、理性のある強さだった。
あれは違う。理性がない……というよりも狂気を持っている。
あの目は私たちを見て何も思っていなかった。あれはおそらく操られている。
私たちを見ても盾を振り上げようともしなかったのがいい証拠だ。戦いたいわけでも殺戮がしたいわけでもない。ただただ街を壊すためだけに動いていたのだ。
怖い、怖い、怖い。
あの大男が、何よりそれを従えている襲撃者の誰かが。
もしかして、ハクさんとブリキさんはそいつにあったんだろうか?それでハクさんが連れていかれて……?
「……セイ。いい加減部屋から出て来いよ」
兄の声が扉越しに聞こえてくる。きっと兄は心配して四六時中部屋の前をうろうろしているんだろう。
そう考えると少し現実に戻ってきた気がして心が軽くなる錯覚に陥った。
そう、錯覚だ。あの大男はまだ操られているままだ。
もしかしたら私たちを殺してくるかもしれない。そう考えると兄の行動のおかげでできた心の余裕がまた一つ黒いもので埋められた。
「怖い…んです。あの大男にまた会ってしまうかもしれない。そんな外にはもう出たくないです…」
いつもの私とは全然違う声が出た。
細いし揺れてるし、鼻をかんだほうがいいんじゃないかってぐらいに鼻声になってしまっている。
こんな声、出したくなかった。落ち着いて、兄の隣で相棒になっていられる静かな妹になっていたかった。
お兄ちゃん、ごめんね。
あ、ああ。
自己嫌悪が重なる。
「お前、目が覚めたのか」
「お蔭様でな。にしてもお前のとこのプリンセスは鳥籠に閉じこもっちゃったかな?」
「ハハッ。言いえて妙だな。正にそれかもしれん。俺には何にもできなくてな……」
コウさんと兄の声が聞こえた。ああ、よかった。コウさんは目が覚めたんだな。
心の余裕はすぐに黒で埋め尽くされる。
黒くなる、黒くなる。
その時だった。
キュイ…という少しさびた扉が開く音と、窓の奥の光と、
「……。」
私と同じように心が黒で埋め尽くされているブリキさんが、部屋に入ってきた。
「なあ、青いの」
「は、はい……」
恐る恐る口を開く。そういえば入口の所に兄とコウさんはいなかったな。
「主人公は遠くに行ってもらったから、さ」
絶望を絶望で相殺するように。
「モブメンタルな俺らは傷の舐め合いでもしようぜ?」
黒を吐き出し合う話し合いが始まった。
「これが終わったらいつもの主人公についていく仲間に、相棒に戻るために」
今は弱さをさらけ出そう。そう思えた。
か、書いた。書いたぞ…
活動報告にも書きましたが、スマホを取りあげられて電車での移動中に書けなくなってしまって遅れるかも…な感じだったんですが。
なんか言い訳してエタりそうで嫌だなと思い必死に書いた所存です。
おかしいなこの話から明るいのに戻るはずだったんだけど……。
ま、まあそれも創作の楽しいところですよね!
合宿のどうのこうのは活動報告に書きます。良ければ読んでコメントとか、欲しいです。
定型文 是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。




