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シリアスのはずなんですが…?

 コウを引っ張って図書館に行く。

 此処で一つ普通とおかしいのがコウが何かをねだる子供のように駄々をこねていることだ。

 おかげでいろんな人からの視線が気になる。


「いーやーだー!行きたくない行きたくない行きたくない行きたくない~!」


 こんな調子で。

 いやはや、耳を引っ張って運んでいる(福耳だからゴムみたいにみょんみょん伸びる)というのにこいつは痛みも何も感じていないというのだろうか。


「働かないと住む場所が無くなるぞ?お前自立できるほどしっかりしてんのか?」

「がっつり家の人に任せてますねあっち(過去)こっち(いま)も…」

「はいアウトー。んじゃ、働こうか!」


 こんな感じの会話をもう三十回はしたんじゃ無いだろうか。

 しかしそんな行きたくないほど図書館は面白くないだろうか?外装は綺麗だし、そこまで労働環境が悪いわけでもないし、何より俺が図書館が好きだからそんなこと考えたことも無いのだが。


 がっくりと肩を落とし、また駄々こねモードへと移行するコウ。


「えー!いーきーたーくーなーいー!」

「…なんでそんな働きたくないんだ?」


 流石に聞いてしまった。いやだってこんな毛嫌いするような内容のことはさせていないのだ。ネズミでも椅子座ってりゃ出来るようなことしかやらせていないのに、何が不満というのか。

 するとコウは


「俺のいた時代はな?それはそれはブラックだっただわけよ。勤務時間もブラック、上司のお腹もブラック、お先もブラック(真っ暗)、略して3Bで鉛筆の芯までブラックな訳よ。だから良い労働環境ってのは判ってるんだけどどうしても働くことに抵抗があるんよ」


 こいつがここまで長文を話したことはあっただろうか。それほどまでにきっと大昔の労働は大変なのだろう。コウだってそこそこ若いはずである。それなのにここまで不満が出るとは恐ろしい社会…!


「んー大昔は大変なんだな…。だが安心しろ。この時代はそんなことない!特に図書館はな!」

「ほーん。何を根拠に言えるのかね?」

「一つ目。自分で言うのもなんだけどこの仕事できる人って結構なエリートだ」


 只の図書館と侮る事なかれ。じみーにこいつを働かせたがそれは俺がディクさんに…これまた自分で言うのも何だが気に入られているからだ。ディクさんも人をちゃんと見る人だし。

 この図書館、実は国が保護するこの世界でも最大の図書館なのだ!!

 世界一の蔵書数、世界一の敷地面積、そして世界一の利用者数を誇るこの図書館は超エリートじゃないと入れない。そのためにどれだけ勉強したことか。

 リアルで血を吐いたこととかよくあるよくある。


「二つ目…てか一つ目から繋がってるんだけど、だからこそなかなか収入が良い」

 国内屈指の天才が働くような場所だぜ?人材手放さないために金は惜しまず払うよね。普通そういう人はもっと凄い──国の核心に関わるような所に行くのではないか、そうそう思った人も多いだろう。

 その認識は間違いではない。()()()()()。図書館か国の直属か。

 当然大体の人は国の方へ行ってしまうが、俺は考える間もなく図書館を希望した。


「そして、勤務時間もそこまで長くない」


 理由は上記と同様。はい説明以上。


「んーなーほどなー」


 判ったような判らなかったような微妙な声をコウが漏らしたが俺は間髪開けずに


「まあつまりは、働くぞってことだ」


 完全論破した後、図書館に連行すると流石にコウも諦めたのか、自分で歩き始めた。


「こんにちはー。コウちゃんにーブリキくん」

「おおっす!ディッちゃん相変わらず可愛いね!この後食事でもいかが?」

「同性と行く趣味はないのですよー」

「それもそっすね」


 出会い頭に軽いジャブをかまし合うこいつら仲良すぎ。

 毎回想うがコウって人と仲良くなるの得意だよな。まあ、羨ましいことだ。


 ↓↓↓↓↓


 町に不審者が入らないようにする、それが町を守る門番の役目だ。

 基本的にぱっと見怪しいやつがいたら話しかけるぐらいなのでざるといえばざるだが…しかし何年も門番をしているものは動き方だけで怪しいかどうかわかるらしいが…


「ん、おーけーだ。ようこそ街へー」

「ありがとうございますわ」

「おい!町から少し離れたところでデケエ盾持ったクソデケエ男が来てるってよ!」

「あぁ?危ねぇのか?危なくねぇのか?」


 突然聞こえた同僚の声に声を荒げ返す。

 まったくあの声はどいつだろうか。街の顔であるここでそんな汚い言葉を使うとは…こっちまで勢いで汚い言葉が出てしまったではないか。


「危ねぇから言ってるんだよ頭使え!…ってそうじゃなくて速く門の前に集合しろ!」

「お、おう。わかった!」


 急いで同僚の後姿を追いかける男の背を、


「なかなか固いですわよ。とっておきの仲間(オトリ)は。フフ、フフフ…」


 ミリィ・アズレンは見送った。

 それはそれは嬉しそうに。

是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。


昨日の唯ちゃんのLINELIVE見た方はいらっしゃるでしょうか…

緑はだめだ…ちなみにこの作品の中での緑がテーマカラーのキャラはブリキ君です。

なんもできないクソ雑魚主人公。

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