危険なのが来るはずなのですが…?
恋やら、愛やらとは何なのだろうか。
ふとそんなことを考えることがある。実際に恋も愛もしたことが無いのだが。
なぜしないのか、と言っても周りにろくな男子しか居ない上に
「セキ、迷うなよ」
「迷いませんよ。私は子供ですか」
クソ兄が毎回周りを牽制しているからだろう。
このクソ兄、アホで馬鹿でどうしようも無い癖に兄面だけはしたがるのだ。
これに比べてブリキさんとコウさんのどんなに力の抜けた関係だろうか。
羨ましいと嫉妬や羨望は一致しないのだなと、ふと感じるのだった。
「それはそうと、ブリキさんがおっしゃってた気を付けろみたいな発言、どう思いますか?」
「そうだなぁ…嘘はついてないんだろうけど、あいつはそんなのつける奴では無いだろうしもしそうだったら嘘つくの上手すぎだしな」
「私達の目を誤魔化せるって、ただの詐欺師とかそういう次元を超してますからね」
私達だって異教徒なんていうきな臭い所に所属しているのだ。ブラフを見分けるとか、目を見れば判る。目は口ほどに物を言うとはよく言われるが口は嘘つくけど目は嘘つかないから目の方が物言っているのでは…と思うことが多々ある。
「ムギュ…」
それはそうと、人混みは苦手だ。
知らない人に触れなければいけないという心理ストレスもあるが何より閉塞感が怖い。
狭いところは安心するが、狭すぎると安心しない。
何事も程度である。
「おいっしょ。大丈夫か?行くぞ」
グッとクソ兄に手を引っ張られて人混みから出た。
人が多いところ特有の生ぬるい空気から抜け、少しだけさっぱりとした。
ギルドはまだだろうか…
そんなことを三回?四回?考えたところでようやくついた。
あの気に入らない受付嬢の居るクソギルドに。
それはそれで気が滅入るなと、軽くため息一つ。
まあ、今更あの受付嬢のことなんて気にしたって不快になるだけ、私が損するだけだ。そんなどうでもいいこと考えてもし、ブリキさんの言う通り、危ない何かが来たとき対処できなくなってしまうではないか。冷静な攻撃、視点は冷静な感情から生まれるのだ。
所用を済ませ、私はあの女の怖さがまったくわかっていない兄とともに町の外へ出るのだった。
「えっとこのあたりに出てくる魔物は耳長大栗鼠だっけ?」
「あとは確か小忠狼と小悪戯獅子もよく出ますよ。この前教えていただいたばかりじゃないですか」
あの受付嬢に。不本意なことだが。
「お、いたぞ!あれじゃないか?」
「あれは…多分小悪戯獅子ですね。素早い動きと鋭い牙、爪で攻撃してくるらしいですが、毛皮が人によってはかなり好かれるそうなのであまり傷付けないようにしてくださいね」
「りょーかい。ただ一つ懸念といえば魔物と戦ったことがないことかな。こいつらの動き方はまだ見たことないからわからんが…まあ、目で頑張るか」
私たちは人間のほうが討伐する意義があったから、魔物と戦ったことがそういえばなかった。魔物と戦って消耗するのは避けたいから、こそこそと逃げていたがあまり強くないなら倒して路銀を集めるのもいいかもしれないな。私たち兄妹の財布を握っているのは私なのだ。
内職のように簡単に倒せるのならそれも念頭に入れるとして、とりあえずは魔物の強さを見ていかなければ何とも言えないだろう…
「あれ?」
「弱い…ですね」
「こそこそしてたのがバカみたいだな、ハハッ」
これにはさすがに驚いた。魔物、弱すぎやしないだろうか。町の近くだからそこまで強くないにしても素早いってほど素早くもないし、牙や爪より武器のほうが射程が長い。
勝手に突進してくる毛玉をカウンターで腹の下の部分を裂く。思ったより簡単なお仕事であった。
「んじゃ、この調子で幾つか倒して金にして帰るか」
「そうですね。これからのいい路銀稼ぎの方法が見つかりました。この程度じゃ武器への被害も微々たるものですしね」
そうしてホクホク顔で次の魔物を探していた。
そしてブリキの言う通り来た。来てしまった。
大きな大きな盾を構えた、これまた大きな人型のものが。
なかなか良いペースなのでは…?と少し調子付いてきそう。
そういえば先日AbemaTVで小倉唯さんのsmilycherryを見まして、小倉病が再発しました。
最近収まってきたなって思ったんですが今やもう先輩にeveryday happydayのサビのミートボールの振り付けを布教しております。ほんと唯ちゃん可愛いよね。うん、あれの性で遂にアルバムを買ってしまった…
すいません、どうでも良いですよね。
是非この作品に対する批評等、良いのも悪いのもお待ちしております。




