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屍人と異能と  作者: ばーたのん
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サイアリア。

「そういえば君、異能の確認しに行くわけだけど異能は持ってるの?」


サイアリアへと向かう途中、ソックが尋ねる。

異能。俺が死んだはずなのに生きているこの力が異能だとしたら、かなりレアなんじゃないか?というより、異能以外にありえない。人体実験でもされたらたまったもんじゃない……。


「俺は平和主義者だし興味はないけど、ただ持ってたら知りたいだけって感じだ。」


適当に誤魔化しておくことにした。それより異能の存在が明らかになってしまった以上、周りの異能の能力が知りたい。


「ヒティアは何の能力を使ったんだ?それとラーヤさんとソックさんは異能者なんですか?」


「アタシの異能は自己強化。身体能力を8倍まで引き上げる事ができるの。スタミナが切れるまでね。他にもいくつか持っているけど、教えないよ〜」


身体能力が8倍まで…8倍で人間があそこまで動けるのか?それに複数持っていてそれを教えないとなると、まだ完全に信用されたわけじゃないのか。


「俺も強化系だな。開花型で、自分を鉄みてーに硬化させれる。俺が触れているものも硬化できるが、手を離せば元に戻る。そんだけだ。」


その巨体ならその異能は使いこなせそうだな。まあ既に近くにいるだけで、鉄の壁があるみたいなんだけど……。


「僕も開花型です。異能は相手の視界を5秒間奪う。クールタイムは10分です。2つ目は、30m以内にいる全ての生体反応を感知できます。これのクールタイムは1時間です。主に戦闘ではサポートになります。」


こう考えると、なかなかいいチーム編成になっている。攻撃、防御、作戦。全てを取り備えたチームだ。ヒティア1人でも心強いのに、今なら負ける気がしない。


ーーーーーーまぁ俺は見てることしかできないが。


その後、歩きながらアラールル村での出来事や全く興味の無いサイアリアの経済の話を聞かされた。そうして話をしているうちに、サイアリアが見えてきた。アラールル村よりもかなり大きなその村は、街になる1歩手前というところか、立派な建物が数箇所見られる。


「精鋭兵3名と迷子の子犬、ただいま帰還しましたぁ!!」


ーーーーーー迷子の子犬?そんな犬連れてきた覚えはないが……精鋭兵3名と俺……ん?


門番2人が少し笑いをこらえながら門番らしい言葉で門を通してくれた。


「おい、まさか子犬って……」


ヒティアは舌を出し、テヘっと言いそうな顔でこちらを見てくる。一瞬見とれてしまうが、子犬と言われたのは……まぁ否定はできないけど、迷子じゃねぇ!!!!!!

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