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出発
ガルエールはそれ以上英雄については何も言わなかった。少し何かを考えている様子で、どこかを見つめている。
「君の異能は、模倣能力だけかい?」
「え、まぁ、そうです」
死なない。これが異能なのか何なのかは定かではないし容易く話していいものとは違う気がして、さりげなく誤魔化す。ガルエールはじっとこちらを見つめて、少しして息をゆっくり吐いた。
「そうか。それならいいんだ。それで、今後の事についてだけど君はどうするんだい?君自身の事もそうだけど、ヒティアの事もそうだ。」
彼女の事を考えそうになり、止める。これはいくら考えても答えは見つからない。もう1度会うまでは。
「もしよかったら、この街から少し離れた街へ行かないかい?そこは中々居心地がよくてね。警備もしっかりしているから、急に命の危険が迫る事はないと思うんだ。ここから馬車で1日もあれば着くよ。」
「そうですね……ゆっくりした時間が欲しい……。」
こうして、ガルエールと共に街を移動することになった。
「じゃあ僕は今日起こったことを一応報告しなければならないから、ここで寝ておくといい。出発は明日にしよう。」




