9.軍議
「皆。待たせたのぅ。」
王が軍議室に到着した。
「アサヒ、ハツセ。久しいのぅ。」
「ハッ!!王も御壮健でなによりです!!」
2人は示し合わせたように答えた。
「うむ。急な召集すまない。」
「話はシキシマから聞いておるだろう。」
「友好国ウェニストの今後、そして我がイーガヒストの未来にも大きく関わる重要な時じゃ。」
「皆の力が必要だ。宜しく頼む。」
「ハッ!!!」
こうして軍議は始まった。
シキシマが口を開らく。
「まずは兵力に関してだが、私の指揮する第1師団を主力にしようと考えている。」
「アサヒお前はどう思う?」
「はい。私もハツセの師団も最近増えた魔物に対応することを考えると、ウェニスト援軍に全軍を送る余力はないので妥当かと思います。」
「ハツセお前はどうだ?」
「私も同じ考えです。」
「最近の魔物の出現頻度を考えると持ち場を長期間離れることは出来ないですね。」
「分かった。では、私の指揮する第1師団を主力とする。」
「次に兵站のことだ。」
「ウェニストとの国境に近いのはハツセの第3師団だ。大変だとは思うが、兵站の護送を担当してもらいたい。」
「ハツセ、現状を鑑みて余力はあるか?」
「はい!私もそう考えておりました。」
「加えて、第3師団からも兵站の護送とは別に少数ではありますが第1師団に増援として兵を派遣したいと思っております。」
シキシマが答える。
「助かる。この中央都市の守りの兵全てを連れて行くことは出来ないからな。少数でも兵を借りることが出来るのであればありがたい。」
「アサヒ、お前には私が留守の間この城の指揮をとって欲しいと思っているが出来るか?」
「できれば、有事に備えてこの城に滞在してほしい。」
「はい!シキシマ様の様にはいきませんが私にお任せください!」
「同じく、第2師団からも兵を第1師団に派遣したいと思っております。」
シキシマが答える。
「すまぬな。宜しく頼む。」
「第2師団には、臨時の指揮官として私の副官の1人を送る。」
こうして、この軍議により大方の話は決まり始めた。




