7.急報
〜謁見の間〜
「イーガヒスト国王である。お待たせした。」
「国許で余程の事が起きたのであろう。」
「楽に致せ。ここまでの旅路疲れたであろう。」
ウェニスト兵は平伏しながら答えた。
「お心遣いありがとうございます。」
「急な謁見大変失礼致しました。」
「ウェニストより使者として参りました。」
「うむ。急な謁見なにがあったのだ。」
「我が故郷ウェニストが先日魔物の大群に襲われました。」
「なんとっ!!」
「ウェニスト王はご無事かっ!」
「はい。此度襲われた場所は国内でも南西の外れ。」
「現状、我が王はご無事でございます。」
「そうかそうか。それはよかった!」
「ウェニストの民にも被害はないか?」
「はい。南西の外れは大森林地帯、民に被害もございません。」
「しかし、今まで緩衝地帯でもあった大森林が今では魔物の巣窟。目と鼻の先が魔物の多く潜む地帯になってしまいました...」
「なるほど...魔物の大群が...」
「そこで我が王より使者として遣わされました。」
「我が王よりの書状でございます。お受け取り下さい。」
「うむ。確かに受け取った。」
「使者殿よ。今宵は我が城でゆっくり致せ。」
「いえ。故郷では今も魔物の襲撃に怯えております。私もウェニスト兵として早く帰らなければ...」
イーガヒスト王は遮るように言った。
「使者殿の言葉あっぱれ!」
「しかし、今日はゆっくり休み帰路に備えてくれ。」
「では...お言葉に甘えさせて頂きます。」
「明日早朝帰路につきます。」
謁見は終わり、王は近衛兵の1人に使者の世話を任せた。
「シキシマ。他の師団長達を召集してくれ。」
「かしこまりました。」
「書状にはなんと?」
「我らが思っている以上に状況が芳しくないようだ。そこで援軍の要請を懇願されておる。」
「すぐに手配致します。」




