5.集合
「ナガト!起きろー朝だぞー!」
「ねっむ...」
「あ...またまたデジャブだ...」
「フソウおはよう。」
「ナガト!朝飯食べたらすぐ集合だぞ!」
「はやく!飯食べに行こうぜ!」
味方陣地は村の外側に少し行った場所に作ってあった。
いつでも魔物に対応できるように
そして、村に魔物を侵入させないように
そのため、食べ物には不自由はしなかった。
ご飯どきになると村人に頼んでいた料理が運ばれてくるからだ。
おれとフソウは器に分けられたパンと軽食を手に取った。
「うん!美味い!」
自分としては初めて食べる物ばかりであったが、おれの元々の身体の持ち主が普段から食べていたからであろう。
なにか懐かしい味がした。
「さて朝飯も食べたしそろそろ行こうぜ!」
フソウに言われ席を立ち集合場所に向かった。
周りがざわざわし始めた時だった。
「ハツセ師団長が来られた!」
「皆!整列!」
掛け声と共に一斉にその場が静まり返る。
「皆。そんなに堅苦しくなるな...」
「こちらまで緊張してしまう...」
優しい口調であった。
ハツセ師団長はハニカミながら話はじめた。
その人柄に静まり返っていた雰囲気も和やかになる。
一通り何気ない話をした後、団長の顔つきがかわった。
「ここから本題に入る。」
和やかな雰囲気から一斉にその場に緊張感が立ち込める。
「先日、隣国の友好国ウェニストから使者が来た。」
「ウェニストの南西側約1/5が魔物の突然の襲撃にあったそうだ。」
「幸いにも、その地域には人々が定住しておらず被害は少なかったようだが、魔物の生息範囲が目と鼻の先になってしまった。」
静まり返っていたその場がまたざわつきはじめる。
「話を続ける。」
「ウェニストから援軍要請もきており今頃中央では大騒ぎだろう。」
「わたしも今から王の元へむかう。」
「わたしが思うに後日選抜隊が選ばれることになる。まだどうなるか分からないが皆そのつもりで考えていて欲しい。」
「以上。」
ハツセ師団長の話が終わると点呼の係が叫ぶ。
「解散!」
「持ち場に付け!」
皆、何がなんだか分からないまま持ち場に戻って行った。




