4.記憶
「ナガト!なんだよそんなにジロジロ見て!」
「あぁごめんフソウ...」
男の顔を見た瞬間、この世界の俺と彼との関係性を一瞬にして思い出したのだ。
彼の名前はフソウ。
生まれた時からの幼馴染。
大柄な体型で見た目はやんちゃ。
だが、根は優しい奴だ。
「ナガト!とりあえず飯だ飯!」
フソウに言われるがまま夕飯を口に運ぶ。
夕飯を食べながらフソウが喋りはじめる。
「最近さ魔物多いよな!」
俺は返答に困った。
彼の顔を見てフソウの事は思い出せたのだが、それ意外の事は全く思い出せていない。
「なんだろうねー...確かになんか...」
俺は何となく、はぐらかして返答する。
「だよな!何でか説明は出来ないけどな!」
「うん...」
続けてフソウが言う。
「聞いた話だと、昔は全然だったらしい!」
「ここ最近異常なんだってさ!」
「へぇ〜。」
「それにしてもどこから湧いて出てくるのかなー。」
「不思議だよなー。」
「あら〜。目の状態はどうですか〜?」
先ほど回復魔法をかけてくれた女性が話しかけてきた。
「あっ。もう大丈夫みたいです!ありがとうございました!」
俺は咄嗟にお礼を言った。
その瞬間フソウの時と同じように、その女性との関係性を思い出した。
回復魔法専門の後方担当の女性。
思い出した記憶は、それだけだった。
たぶん、元々あまり関係性の多くない人なのだろう。
「なるほど。顔を見たらその人との記憶が蘇るのか。」
「ん?なんか言ったかナガト?」
「いや!なんでもないよ!」
俺はそう答えると夕飯を再び食べ始めた。
夕飯を食べ終え味方陣地に戻ることになった。
「回復魔法ありがとうございました!」
おれ達はお礼を言い外に出た。
ガチャッ
「そうだ!ナガト!明日の朝集合だってさ!」
「なんでも重要な話があるらしい!」
「話?なんだろー。」
2人で話しながら陣地に戻り床に着いた。
「ふぅー。」
「なんか今日1日色々あって忙しかったなぁー。」
「まぁ。ほぼ寝てたけども。」
そう考えていたら、いつの間にか寝てしまっていた。




