2.散歩
「いってきまーす!」
玄関のドアを開け外に出た。
タロとジロは嬉しそうに走り出した。
「ちょい!待って!待って!」
「慌てるなって(笑)」
2匹の柴犬に急かされるように散歩が始まった。
「タロ!ジロ!そっちじゃないってぇー!」
「逆!逆!(笑)」
タロとジロがいつもの散歩ルートではなく、裏山のほうに向かおうとする。
俺は、引っ張られるように散歩ルートを外れる。
すると、
「ワン!ワン!ワン!」
タロとジロがある場所でしきりに吠えている。
「どしたー?タロ、ジロ?」
ひとしきり吠えた後、タロとジロはその場に伏せをした。
「ん?」
そこには大きめな石がぽつんとある。
が、どう見てもただの石だ。
気になりはしたが、散歩に行くと言った手前
タロとジロを引っ張りいつものルートに戻った。
「ただいまー!」
タロとジロが玄関を開けるなり、母と妹の元に行き甘えている。
「お母さん!裏山の入口におっきな石あるじゃん?あんなのあったっけ?」
「んー。そんな石あったかしら?」
「まぁでも裏山の入口ならギリギリ家の土地ねー」
「ふぅーん。」
ただの石にしか見えなかったが、なぜか気になる。
「どうせ暇だし。もう一回見に行ってこよう。」
「うーん。やっぱりだだの石だな。」
「あれ?なんか文字のようなものが見える気がする。」
「長...永遠...ここ.....」
ところどころ読めるようで読めない。
むしろ、字なのかも判断がつかない。
字だとしても内容はさっぱりだ。
「うーん。なんだろこれ。」
そう考えていたその時だった。
「そなた。この文字が読めるのか?」
突然、頭の中で声が聞こえた。
「えっ!」
「やはり読めているのか。そして私の声も聞こえている。」
俺はパニックになった。
「なに!なに!なにこれ!」
「そなたは選ばれた。私と共に...」
そう聞こえた瞬間、目の前が真っ暗になった。




