1.日常
田舎育ちの高校3年生。ナガト。
ふとしたきっかけで転移をすることになる。
転移した先は魔物がいる世界。
そこで彼は何を見、何を経験するのか。
もうひとつの世界線での物語である。
俺の名前はナガト
ごくごく普通な田舎育ちの高校3年生。
部活を引退し暇を持て余している夏休み。
「さぁ~明日は何をしよう。」
と、毎夜考えながらだらだら時間が過ぎ朝を迎える。
「ナガト起きてー朝だよー!」
階段の下から母が叫ぶ。
「ねっむ...」
「もう朝か...」
結局昨夜も遅くまで起きていた代償だ。
「さぁ...今日も何をしよう...」
起きたばかりで何も考えれない。
とりあえずもう一度ベッドに横たわる。
「ナガト起きろー!あんたの部屋掃除機かけるからー!」
階段の下から再度母が叫ぶ。
「ねっむ...」
「あっ...デジャブだ...」
こんなどうでもいいことは考えられるらしい。
すると、掃除機を持った母が階段をあがってくる音が聞こえた。
「掃除機かけるから起きて!」
そこには、開いたドアの前で仁王立ちする母がいた。
「はぁ...起きるか...」
「ぐちぐち言われる前に...」
半ば強制的に2階の自分の部屋から追い出された俺は
渋々1階に降りた。
エアコンが効いたリビングには愛犬の柴犬タロとジロがヘソ天しながら寝ている。
「いいなぁーお前らは!」
そう言いながら2匹の柴犬をワシャワシャして遊ぶ。
すると今度は2階から母の声が聞こえる。
「タロちゃんとジロちゃんさっきまで走り回って寝たばっかりだから起こさないでねー。」
「母よ!言うのが遅いぞ!」
心の中で叫んだ。
タロ、ジロはワシャワシャしたことによりすっかり遊びたいモードだ。
「タロちゃんジロちゃん...ちゃんだと...」
母はタロとジロだけには甘いなぁと再認識する。
「あー!兄ちゃんタロ、ジロ起こしたー!」
今度はキッチンの方から声が聞こえる。
「妹よ!母には言わないでおくれ...」
心の中で呟く。
だが次の瞬間には、
「お母さーん!お兄ちゃんがタロジロ起こしたー!」
掃除機をかけようとする2階の母に妹が告げ口をする
「やめてくれぃ...」
「はぁ...ぐちぐち言われる前に散歩に連れて行こう...」
急いで散歩の準備をし、玄関に向かった。
「タロジロの散歩行ってくるー!」
いつもの用に玄関のドアを開けて外に出た。
この日、異世界に転移することになるとも知らずに。




