翼よ、空高く舞い上がれ!(前編)
ロケットエンジンを積んだ飛行機は歴史の徒花とでも言いましょうか。
今では実験機として細々と命脈をつなぐロケット機ですが、第2次世界大戦で枢軸国側が実用機として量産していたのです。
そして神雷の原型機は、第2次世界大戦末期に日本海軍が開発したモノで…
大型爆弾に操縦席と翼を付けた有人対艦ミサイルという狂気の産物です。
でも飛行機としては優秀なのですなのです。このまま負の遺産との謗りを受けたままではあまりにも哀れというもの。
だから神雷を本来の意味での飛行機として飛ばせてやりたいなぁ……
……というわけで、こいつを人間爆弾から飛行機に改修する事に。
機首に積み込んだ2トン爆弾を取り外して、固体ロケットブースターから液体燃料式のロケットエンジンに変更して、と。
原型機のロケットブースターは、どう長く見積もっても作動時間は30秒程度。
それも一度点火したら、燃料を使い切るまで止まりません。
液体燃料のメリットは、必要がなければエンジンを止める事が出来ること。
神雷は滑空機として使う事が前提なので、こういうのは有難いですね。
それに、エンジンの連続作動時間は10分から15分くらいに伸びたかな。
詳しく計算したわけではないけど、そのくらいはいけるという事で。
この時代のものなら、ヴァルター・エンジンですかね。これって2種類の燃料を使うのですが、混ざった途端に反応するという過激な燃料なのです。
ううみゅ、中身がぎちぎちでタイヤとかの収納スペースが無い!
仕方がないのでカタパルトで打ち出さざるを得なかったという背景ががが。
ちなみにカタパルトは貨物引き込み線の転車台を流用して、発射方向を調整できるようにしてみました。
そして、せっかくロケットエンジンを装備したのですから、発進したら急角度で一気に成層圏まで上がってしまいましょうか。
ゆっくり上昇しても良いけれど、ロケットエンジンは燃料バカ食いするのです。
それに、燃料タンクだってそんなに大きくないのです。
ちなみに、機首についている風車は発電機につながっています。
こいつは飛行中は燃料ポンプの制御モーターや、パイロットスーツのヒーターに電力を供給するためのものです。




