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相対性『僕とAI的』理論  作者: コラソン


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9/50

少し先の話をしよう 2

まだ、

少し先の話です。


そして、

ちょっと騒がしくなります。


あと少しの高校生活。

大学進学の、カウントダウンがはじまった。


バイト中、多田さんが

「むー。話ある。休憩。一緒にいこ。」


僕は

え!話なら聞きます!と素直に答えた


「他のバイトの目があるから、内緒で

こそっと出てこいよ~」

と多田さん。



行った先は、

昔ながらの定食屋さんだった。


メニューも、豊富。今度皆で来ようかな。


僕は、トンカツ定食。

サラダ、お漬け物、味噌汁。食後に

コーヒー。


多田さん、グラタン定食。

サラダ、お漬け物…みそしる…?

ライス付きかどうかを選べる。?

食後の、コーヒー。


僕が知っているグラタンセットと、違う。

大体サラダに、パン、スープとかだよな?


なんだか、ブリーフ銭湯が頭をよぎる。


まぁ、いいや。考えても仕方ない。


さっそく、ぼくは

多田さん、そういえば話ってなんです?

と聞いた。


多田さんが「大学行ってバイト変えるとか考えてる?」


まだ、入学決まってないから

どうとか言えないかも、なんですけど

多田さんの所、辞めたくないです。

と、答えた。



多田さんが少し笑って

「気が早いんだけど。続けてくれたら

嬉しい。辞めるなんて言ったら

どうやってむーを引き留めるか、考えたんだよな、俺。」


え?本当ですか?



「ダイキも就職だろ。あいつ内定貰って

インターンの研修期間がある時休んでたりして、

ダイキの穴がでかいんだよ。」


あー、わかります。だいくん

いない時心細い。


「だろぉ?でもさ、ダイキの後任、

俺の中で決めてるんだけど、聞く?」


え!誰ですか?

僕が聞いてもいいんですか?


「うーん。いんじゃない?

だって、俺本人と今話してるからね!」

多田さんはそう言ってニカッと笑う。



ヒュッと呼吸が一瞬とまる。



「佐上 夢生さん。バイトリーダー

お願いします。気持ちが決まったら

教えて下さい。」と多田さんは

頭をペコッと下げた。



食後のコーヒーを飲みながら多田さんが

いくつか話してくれた。



ぼくのバイトリーダーの件。



だいくんは、自分の業務を

「今後のためにも。」と言って


処理する時、極力僕を隣に置き、

見せてきていた。


だいくんが就職先の内定が決まった時、


多田さんが

「次のバイトリーダー、むーは、どうかな」

とだいくんに改めて聞いてみた。


だいくんは、

「むーならいんじゃないすか」

と言って微笑んだ。


多田さんは、この時

僕が成長した実感と

基本態度が塩なだいくんが、優しく微笑んだ

事で、感動していたらしい。


「ダイキがいいなら間違いないな!

おまえ、適当に話流したりしないし、

なんとなーく、むーの事育ててたろ?」



「むーに、ミスの処理は

こうするってただ見せてきただけっす。」


それから、

「大人しいからって理由でむーを選んだわけでもないし。俺が評価した。心配すんな。」

と、多田さんはだいくんに伝えた。



そんなこと、2人で話してたのか。

僕は、なんだかこそばゆい気持ちだった。


春までもう少し。

僕の頭の中は忙しい。良い意味で。



ある日バイト終わりにゆーたと

こうき、宮川と僕の4人で

ファミレスに行った。



順番待ちのウェイティング席で

皆とスマホゲームをおっ始め

チャットで静かに盛り上がっていた。


戦場で油断は禁物だ。だが

僕には仲間がいる。フッ。こなしてやる。


勝利を目指して。


ふと、


「あれーゆーたじゃん♥️」

と女子の声。


一斉に顔を上げる。


ヒュッ。僕と宮川の呼吸が一瞬とまる。


目の前には、

メイクバリバリのまつげバサバサの

女子3人組。スクバにはなんか

色々なキーホルダーがぶら下がっている。

なぜモコモコしたモンばっかりなんだ。

邪魔じゃないのか?



その中の1人にミクという女の子が


「あれー。佐上くんじゃん。わかる?

一緒にバイトしたじゃん。」


僕の、心臓が跳ねる。


フーカと呼ばれてる子は

「こーきもいるし!ウケる。」と笑う。


はしゃぐ女子を尻目に

僕の耳についていた

イヤフォンから入る戦場の音が


遠く聞こえる。



ミクが

「佐上くんウケるんだけどー。

よく生きてるよね!

ミクだったら

恥ずかしくて歩けないし。メンタル鬼すぎ」



事情を知ってるゆーたの

目が一瞬釣り上がる。


やめろ。のひと言が僕には出せなかった。

心臓が、頭が痛い。


不思議そうにしているフーカに

ミクが、

「コイツさー店長に頭悪いからって

首にされてんのー!マジ笑う」


フーカが、

「ふーん?フーカどーでもいんだけど」

と言って自分のスマホを見ている。



胃がいたい。吐きそうだ。



ゆーたが

「へー?ミク随分ゆーじゃん。

俺むーとバ先一緒ーでさ、

むー、3月からバイトリーダーなんだよねー」

と言う。


ミクが

「ウケル笑

ゆーたのバ先終わってね?まじヤバいんだけど!

ウチに来なって!」と笑う。


顔が醜く歪んでみえる。


ゆーたがイライラしながら

「は?行かねえわ。てかさ、おまえんとこの店長、上司連れてむーの家に頭下げに行ってんだよねー?恥ずかしいのは

そっちの店長じゃん、みっともねえの!」

ゆーたが捲し立てた。


「は?」ミクがイラッとする。


ゆーたが、低い声で

「ミクの店長にハナシ聞けば?

後、むーだけど俺スッゲエ大事な友達で!

これ以上バカにしたら、俺怒るけど?

てか、もう怒ってるけど?」

と言った。


ミクが、

「は?ゆーた、いーのー?ミク皆に

ゆーたがミクにキレてくるって話まわすから!

マジサイテー!」


こーきも、しかめ面で

「ゆーた悪くねーし。オレミクもーいーわ。」

と言った。



フウカが、

「アタシ気分悪いから帰るーサナぁ!どうする?」


後ろで黙って見ていたサナって子が

「帰るわー、フーカ、ウチにくる?

ママに、晩ごはん頼むし。」

と言い出した。


ミクが、フーカとサナに

「まじゴメんね!コイツら。

ゆーたもコーキもしょうもねーし。

コイツら構うのミクでも無理。

サナママだいじょうぶ?」

と言った。


フーカがムッとした顔で

「気分悪くしたのミクじゃん。」


サナが呆れたように

「ミク、ウチらあんたが無理。」


「は?」ミクの目がつり上がる。

フーカとサナは、真顔。

ミクの顔色が変わり、そして

ダッシュでお店から出ていった。



ゆーたが、

「フーカとサナ!飯終わりにあそばね?」


2人ともオッケーした。


サナが手のひらを、僕に向けて

「えっとむーくん?」


あー、夢生です。


「こっちはタクミん!」ゆーたが宮川の肩をポンポンしながら言う。


僕と宮川の陰キャメガネ2人は、

別の意味で緊張しながら

食べたハンバーグセットの味は…

覚えていない。


それにしても何故なんだ?

何故?僕の家に、何故?

僕がぶつぶついっていると、


隣で宮川が人差し指でメガネを上げながら

「佐上氏、思考を、かえよう。

変えるんだ。我々はその時が、きた。」

と光るメガネな発言をしたが

僕はまだ、不思議な気持ちだ。


僕の家の居間には

フーカに

「ぎゃーカワイー!顔ちっさ!ヨシヨシ~」

と言われながら、

抱きしめられている神楽が

「えへ。」とデレデレしていた。



宮川が「神楽さんの手を見てください。

あれは、コンビニ限定のシュークリームです。」


確かに見えるシュークリーム。


サナが

「マジ天使!かぐチャン!」

と、言いながら神楽の口にビスケットを入れる。


ゆーたが

「かぐ、かわいっしょ!

なんでも旨そうに食べるから、楽しくてさ

皆で飯とか今度いかね?」

と盛り上がる。



「佐上氏。我々は一体何を見ているんだ?」

曇りメガネになった宮川が、呆然としていた。



落ち着き始めた頃、

僕は、

「皆。ごめん。雰囲気台無しにしたの僕だよ。」と謝った。


こーきが、

「台無しにしてたのミクじゃん」

と言う?


サナが

「うちら、ミクには困ってたから。

あと、むーくん悪くないじゃん。」



フウカも

「気にすんな!

って、ゆって気になるよね

でもむーくん悪かったら、ここに来ないよ」

と言いながら、

スマホのインカメで神楽をまぜた女子3人の

画像を撮っている


フウカがスマホを掲げながら、

「うわ、ミクヤバいんだけど。グルチャ荒らしてる。」



サナが自分のスマホを見る。


ゆーたとこうきもスマホを見る。


ゆーたが、「むー!見て!」と手招きする。


こーきは、「タクミんは、俺の見て。」



ミクが、クラス共有のグルチャに

支離滅裂なメッセージを入れていた。



始めは

『ミク辛すぎて無理。』のメッセージ。


クラスの子達から

「なした?」とか「辛すぎ?キツイねー」

「だいじょうぶ?」などメッセージが入る。


ミクは、

『ゆーたとこーきが

陰キャメガネかばって、ミク攻撃されてぇ

フーカとサナもゆーた側について

ハブられた。


たぶん、フーカとサナって、

ゆーたとコーキに色目つかってて。

ミク1人で、耐えたよ。

フーカとサナって、いっつもマトモぶって

ミクの事、見下してて。


だから、ミク1人じゃ無理。

助けて。皆でフーカとサナ呼んで話してほしい。』


みたいな内容だった。


宮川が「内容が酷いですが、まず

ここは落ち着きましょう。皆さんの返答を見て考えましょう。」と言った。



僕は、この時ある人の事を唐突に思い出したが、ゆーたも

「コレ、アリサちゃんっぽくね?」

と言った。同感だった。



こーきのスマホに着信が入る。

しばらく話していたが、

母のいるキッチンへ行き、

「むーママ!お願いあるんすけど」

と言った。


母が

「いーよ!オッケー各自飲みものおやつ持参ならね!」と言った。


何が始まるんだ?


ゆーたが

「誰か、来るの~」と呑気に聞く。



「前のお祭りメンバー。で!むーママ、

会議室借ります!」とこーきが言い


母が

「了解!各自保護者に連絡を入れたら

宿泊も、オッケーです。」


何の会話なんだ。


だけど!!

ソコの部屋は床の間だよ!

会議室じゃないよ!と心の中で叫んだ。


会議室では、いや。普通に床の間だ。


到着したお祭りメンバーと画面を見る。


スマホのグルチャには大量のメッセージ。


ただ、ミク1人がメッセージをいれていて

誰も反応しない。



1人がタブレットでSkypeを立ち上げクラスの皆と繋ぐ。


「ミクだけいれてない。信用できる奴だけ

繋いでる。」と言った。


いくつかのグループと繋がる



中に僕や宮川の仲間としか思えない

メガネのグループもいる。



多国籍軍は、外部軍隊との

緊急作戦会議に、参加した。


まずは。自己紹介。


宮川が「宮川タクミんです。」と

挨拶してしまい、

ゆーたに、抱きしめられていた。


こーきがしみじみしながら

「タクミん。成長したなぁ

これで皆安心するからマジ最高」

とダメな方向に推していた。


宮川の、顔は死んでいた。



さて。ここから、ウチの学校の先生と

ゆーた達の学校の先生を巻き込んで


怒涛の展開がはじまった。



僕は、そんな時なのに思い出す

新刊まだ買ってないな…。

そのくらい、毎日が慌ただしく

愛しい。


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