退院祝いと。
居酒屋『異空間』
暖簾を潜ると、兄の澄空と、だいくん、イツキにぃが来ていた。
僕に気付いただいくんが
「おー。お疲れ。予約してる席、2階な!
昴!案内してやって」
昴くん、お久しぶりです!
今日は、よろしくお願いします!
僕がそう言うと
昴くんは、人懐こい笑顔で
「うちの店使ってくれてありがとな!!
それから、バイトリーダーになったって
聞いたよ!がんばってるもんな。」
と言ってくれて、ちょっと照れた。
昴くんの案内で、2階へ行くともう皆来ていた。
テーブルには、オードブルなど、すでに
用意されていた。
「むー!やっと来たな!かぐ、お腹すかせてるんだよ~!早くコッチ!」ゆーたがニコニコしながら
手招きしていた。
今日集まったのは、
多国籍軍のいつもの顔ぶれ。
なかなかの人数だ。
「失礼しまーす!!」昴くんが入ってきて
「多田店長から、退院祝いのケーキです!
ママさんに。」と言って、大きなケーキと
小ぶりな花束を一緒に。
昴くんが、「多田さんが、来て頼まれたから。
あと、今日早く上がらせてくれるから
後で俺もまぜて」
と僕にそっと言って、下へ降りて行った。
だいくんと、イツキにぃに貰ったカーディガンを着て、ケーキを前にした母は
とても喜んでいた。
皆で「ママさん退院おめでとう!!」
と言って乾杯した。
ゆーたが、僕の耳元で
「俺、今日みんなに発表ってゆーか
お知らせあるから~楽しみにしててな!!」
えー!早く聞きたい!
ゆーた、今じゃダメ?と僕。
「もーちょい、落ち着いたらな!!」
ゆーたが、ピカピカの笑顔で言った。
何だろうな?楽しみ。
僕は早く聞きたくて、仕方なかった。




