正しさとは
「まぁ、予想つくとか以前で、カーチャンの
堪忍袋の問題だろ。」
兄が帰宅して、神楽の話を聞いた一言目だ。
ゆーたが「おれ、佐上家の皆すきだから
嫌だな、離婚とか。」
兄が「ゆってもなぁ。子供は成長したら
この家から、巣だつからな。」
と言いながら
賃貸物件のパンフレットを幾つか出した。
こーきが
「スカイくん、一人暮らし?」
と聞くと、
兄が
「あと物件決めるだけ。」
とさらっと言った。
社会人になった兄がとうとう
一人暮らしをするのか。
ゆーたも
「だいくんと、ルームシェアとか、考えないんすか?」と聞いたら
「金銭面で考えたらアリだし、ダイキと話したりしたけど、まぁ、お互いに性格塩なんで。」
と兄。
えっ、やっぱ塩同士だと、生活面難しいの?
と僕が聞くと
兄が笑った。
「俺たち塩すぎて話進まねえの。ま、
今も、予定合えばお互い行き来してるから
変わらないだろ。あと、俺は俺の時間も大切。
ダイキもそうだろ、たぶん」
ほぅ。
これから一体どうなるんだ、佐上家は。
でも、悩んでも仕方ない。
その時に対応するしかないし。
まずは、母の退院だな。
と、宮川の議事録ノートを見ながら
退院祝いの話に戻った。
チャットでだいくんにも相談したら
「むーんちだと、結局ママさん落ち着かないだろ、どっか店探してさ、宴会プランみたいなのにした方が良くね?」
とだいくん案が出た。
そうだ!そうしよう!
でも、お店どうする??だいくん何処かあります?
「滝沢昴、わかるだろ。アイツんち
実家居酒屋やってる。連絡してみるから
おおよその人数と、1人当たりの出せる金額だしといて。」
滝沢昴くんとは、
だいくんと、僕と同じバ先だった人だ。
調理師の専門学校に通っていた。
だいくんや兄と同じ歳で
今、実家で経営している居酒屋で働いていた。
暖簾分けするか、そのまま継ぐか、
思案中らしい。
この居酒屋が今後多国籍軍の別館になるのは
もう少し後。




