希望とは
だんだん、寒くなってくる頃に
やってくるのは、
「出願」
大学への、願書提出だ。
僕は合格してから
新刊を購入すると決めた。
僕は日々奔走していた。
大変な時もそうじゃない時も
……
コイツらがウチにいるからだよ!!
新刊買うの忘れちゃうんだよ!
相変わらず、僕んちの僕の部屋。
帰宅する前からゆーたとこーきが
すでにいた。
宮川は、一緒下校し、僕んちに帰宅した。
「そうだ。タクミんて、志望大学ドコ~。」
ゆーたが、聞いた。
そうさ!!
そうなんだよ!!
宮川とは一緒にいる時間が長すぎて
志望大学を聞く。といった話題すら
僕の中で消えていたのだ。
こーきが
「いや、就職とか?」
ゆーたも
「ナイナイ。進学するまでは聞いてたんだよ、おれ。」
宮川が、答える
「G大。」
えっ、皆と一緒じゃん!!
学部は?
「佐上氏含め、ブリーフ隊の皆さんと同じですよ。
社会科の、教員免許を取得予定です。」
ゆーたが、「へー!同じ大学かぁ
んじゃ、お清めと合格祈願にブリーフ銭湯行こー!!」
何でお清めと、合格祈願が
寂れた銭湯なんだよ。
僕が返す
「あ!ファミレス今田店にも行こ」
ファミレスとは、ミクと遭遇した
店で
グリルハウス ミートミート
という、ダサい名前の店だ。
今田店とは、友人の今田がバイトしてるから
。店舗名はちゃんとある。
今田がダサいみたいで、嬉しい。
僕は陰キャだ。
バタバタバタバター!バァァァン!!
ドアが元気に開く。
皆声が揃う。
『神楽だ!!』
「ほい!神楽だよ!!」
で。
皆でカレーを作ることになった。
父が出張に行って
母が「ゆーたんと、こーきと、タクミんんちのママ達と、ゴハン行ってくるから」
だそうで、もう出かけたらしい。
「さっきスカイにメッセしたら
イツキくんとだいくんも来るって。」
久々だなぁ
特にだいくん。バ先でも会う頻度が
減っていたから、嬉しい。
「お母さんが、ふーかちゃんとさなちゃんは、お母さんいる時じゃないとだめって。
会いたいのに…」
「男子が多いので、配慮をされたんだと
思われます。」宮川が言った。眼鏡が光る。
それにしても…
男子で作るカレーの酷さよ。
キッチンが荒れまくる。
ニンジンの切り方がでかいだの
ジャガイモの皮むくのがダルいから
剥かないで切るだけにしようぜ!とか。
ギャーギャーうるさい。
兄達が帰宅した。
ちょうどカレーのルーを溶かしていたから
タイミングは良かった。
ただ、高校生皆で
旨いのかなコレ…という不安がよぎる。
皆の家庭の隠し味を色々いれたからだ。
こーきが
「味が生ゴミでも、食うべ…」
ゆーたが
「おれ生ゴミ食ったことないから
初めてだなぁ…」
宮川は
「万が一、生ゴミの味でも、息をとめてたべましょう。フードロスはいけません。」
ぷっ笑
誰か吹き出した。
「やっべえ!なんの罰ゲームだよ!」
ゲラゲラ笑う。
兄が
どれどれ、と味見をする。
「…………」
皆で固唾を飲んで抱き合う。生ゴミなのか?
そうじゃないのか?
「普通に旨いけど。」
ウェェーイ!
やった!俺達は勝ったんだ!!
皆でハイタッチして盛り上がった。
神楽の
「お腹がすいてちからがでない」
のひと言で我にかえった。
ギャーギャー騒ぎながら食べるカレーは
旨い。
でも、だいくん…ちょっと痩せた?
そんな気がした。
食べ終わると
「ブリーフ銭湯いくひとー!」
とゆーたが挙手を求めた。
皆はーいはーいと手をあげた。
兄が
「まて。皆出たらかぐ、1人になるから
俺残るわ」と言った。
兄と神楽以外皆で銭湯へ。
驚いたのは、皆ブリーフ持参だったこと。
全員、急なお泊まりに備えて
持ち歩いていたのだ。
女子か!!
帰り道、皆自分の名前が書いてある
ブリーフ履いてあるく。
皆より少し離れた後ろを、
だいくんと2人で歩く。
だいくん、痩せました?
インターンやっぱ大変?と聞いた。
「インターンは大変だけどわかってたから」
だいくん家とかで
手伝いほしかったら、僕行きますよ。
「むー気つかわないで普通に遊びに来いよ。」
ふはっ笑やっぱだいくんやさしい。
行く時は連絡します。だいくん忙しそうだから、マジで邪魔したくない。
「あーー、確かに忙しいな。」
でしょ?けどだいくんも暇してたら
連絡ください。
「むー、あのさ」
ん?なんすか?
「バーちゃん倒れて入院してんだわ」
え?
「参るよなぁ。バーちゃん年とってたの
実感したわ。」
それは……実際僕、気の利いた事言えないけど
だいくんが困ったり辛いときは
一緒に考えたいです。
「おう!頼んだよむー。」
へへ。頼まれます
「でも」
でも?
「俺達、真面目な話してんのに、
自分の名前書いてるブリーフ履いて歩いてるんだよな。笑」
僕、爆笑。
だいくんも爆笑。




