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ナドラギルド支部へ行く

自分の体を捨てて脱出していた青年の精神が再び戻ってくる。


それでも幸いなことに、青年の心配とは違って、今身に着けている服装はエドがテラピーしていたレベル4の武器と防具ではなかった。


青年の体には、青年のレベルにぴったり合った正常な武器と防具が確実に装備されている。


青年は原始人のような姿で数多くの冒険者たちの前に立った。


その恥ずかしさに耐えられず精神が家出したのだが、実のところそれは青年の劣等感であった。


冒険をしていると剣が壊れ、防具が駄目になることはよくあることだった。


防具を溶かす溶解液を吐く魔物に出会う場合も多く、冒険者が自分の体を露出することは意外と頻繁に起こる。


エドとボンヌは、精神が家出していた青年の精神が戻ってくるまで、青年を空中に浮かせて武器と防具を新たに体に装着しながら、それなりに人形遊びを楽しんでいた。


青年が気絶している間、幻惑の森を通ってくる際に狩った魔物のうち価値のある素材をナドラ支部に売り、その金で購入したものたちである。


「ところで、服は誰が着替えさせたんですか?」


青年はそう言いながら、恐ろしい目でボンヌを見ている。


「ほほほ。望むのであれば、このボンヌ、腕まくりして手伝ったことでしょう。」


ボンヌの目がサファイア色に輝く。


「空中に浮かせて安全に作業したぞ。」


エドが誇らしげに言う。


エドが手で指した場所に、店に設置されている浮揚魔法陣が見える。


浮揚魔法陣の上に横になると、大の字で横たわった状態のまま空中に浮かぶ、店で使用される商業専用魔法である。


この状態で簡単に服を脱がせたり、新しい服を着せたりできた。


望むなら下着も可能であり、特別料金を適用すれば傷に回復魔法をかけたり、あるいは風呂にも入れてくれる。


「冒険に必要な支援活動は冒険者ギルドでいくらでも提供している。冒険者は些細なことまで気にする必要はない。」


ガードが満足そうにうなずく。


「そうなんですね。」


ガードがうなずく理由はよく分からなかったが、エドとボンヌの個人的な作業ではないという点を理解し、青年はひとまず安心した。


トラニアに来てまだ日が浅い青年としては、細かなこと一つ一つまで自分の体でぶつかって悟るしかなかった。


たとえ小さなことでも軽く考えず、すべて学ぶことは重要なことである。


「それで、ここはどこなんですか?」


青年が周囲を見回す。


一行についてきた青年は、ナドラ支部の建物前にある広い空き地の一角で火を起こし、集まって座る。


「ここは冒険者たちが使える野営地だ。ここで野宿をしたり、あるいはテントを張って宿を作ることもできる。ギルド建物内部の宿はひとまず空けておくのが礼儀なんだ。」


エドが言う。


「え? 空けておくんですか?」


青年は首をかしげる。


「万一の事態への備えだ。突然ひどい怪我をした冒険者が戻ってくるかもしれないからな。その時に備えてだ。」


ガードが説明を付け加えた。


「ほほほ。手足が無事な人はもっと自然を満喫すべきですわ。」


「ぐぅぅぅ。」


安心できる雰囲気の中で、青年は空腹を感じる。


「ははは。そうでなくとも準備しておいたさ。ベリア。」


エドが笑いながら名前を呼ぶ。


「はい。主君。本日の夕食はビーフシチューです。」


エドが呼ぶと、エドの右側からすっと一人の女性が姿を現した。


「初めてお目にかかります。ベリアです。料理は十分ありますので、もっと召し上がりたいようでしたらお申し付けください。」


ベリアが青年にビーフシチューを差し出した。


「はい! ありがとうございます。」


腹を空かせていた青年は、ひとまずベリアが渡したビーフシチューをがつがつと食べ始める。


青年は食べることに熱中し、あっという間に一杯を空にし、さらに二杯を食べた後で食事を終えた。


ただし、焚き火の周囲にはエドとガード、そしてボンヌと青年、さらにベリアの計五人がいたが、実際に食事をしたのは青年とベリアだけだった。


ボンヌは構造上食べることが不可能な姿であり、エドとガードは食べはしたものの、食事を準備してくれたベリアを意識して味見をした程度だった。


青年から見ればボンヌの場合は理解できたが、エドとガードが食べ物を食べないのは不思議なことだった。


「もしかして、エドとガードは他の人たちがいる時に食事をしない理由が別にあるのですか?」


青年は以前から気になっていたことをそれとなく尋ねる。


「ああ。俺たち? つまり、その理由はな。」


エドは青年の唐突な質問に答える言葉を探しながら少し悩む。


「トラニアのすべての種族が生命活動のために食事を必要とするわけではないのだ。」


言葉を返すのに困っているエドの代わりに、ガードが答えた。


「では、もしかして?」


この場合、青年が知っている存在はまさにそれである。


「いやいや。吸血鬼ではない。そもそも吸血鬼に対する常識も人々には間違って伝わってはいるのだが。」


エドはそう言いながら、火で焼いた餅串焼き一本を青年に差し出す。


「まあ、そのうち分かるだろう。」


ガードは、青年にはまだ説明しても理解できそうにないと判断し、言葉を途中で切った。


「それでも食べはするぞ。」


そうしてエドは、よく焼けた餅串焼きを自分の口に入れる。


「そうなんですね。」


青年は納得はできなかったが、一緒に食事をしないことが、二人が青年を苦手にしていたり、あるいは何か別の理由があるからではないことを知って安心した。


青年の目に、もう一つ不思議なものがあった。


冒険者たちが所持していた荷物の量から見ると、テントのようなかさばる荷物は見当たらなかったにもかかわらず、冒険者たちはいつの間にかテントを張っていた。


料理道具なども考えてみれば、青年は移動する時に物を持ち運んでいなかったのである。


もちろんエドもガードも、そしてボンヌも物を持ち歩いたことはなかった。


「そういえば、冒険していて一度も物を持ったことがないのですが、僕たちの荷物はいったいどこから出てきたのですか?」


青年はついでに再び尋ねる。


「あっ! それか。こいつが全部持っていてくれるんだ。」


エドの手が自分の横を向く。


青年の視線もそのままエドの手に従って動いた。


そこには、青年の目にもかなり見慣れた魔物がいた。


「スライムですか?」


青年は、自分が知っている姿とそっくりなそれの名前を口にした。


「まあ、似てはいるな。だが正確には物をしまう習性のあるスライムだ。略してムライム。」


「物をしまう習性のあるスライム。ムライム?」


青年はエドの言葉を繰り返した。


「おお。手に入れる方法は? どこで狩ればいいんですか?」


青年が再び尋ねる。


「まあ、一応スライムではあるんだが、ムライムは狩りで獲得するスライムではない。」


「それはどういう意味ですか?」


青年はエドの言葉を理解できない。


「ムライムは魔物契約で獲得するのだが、自分のスキルにテイマースキルがなければならない。そして契約の代価として城一つ分の物品が必要だ。ムライムは欲張りなスライムだからな。」


エドはありのまま説明したが、青年は依然として理解できなかった。


ムライムとはいっても、どう見てもスライムそのものだった。


大きさも小さく、丸みを帯びた外見のごく平凡な魔物なのに、契約に必要な代価があまりにも大きく見えたのである。


しかし青年が知らなかっただけで、現在ナドラギルドの空き地には百を超える冒険者パーティーがいたが、ムライムは実のところ十匹しかいなかった。


「適切な比喩かどうかは分からないが、ムライムは青年の世界の言葉で言えばNPCに近い存在だ。」


ガードが説明を付け加える。


「あっ、NPC。」


幸いにも青年には、ガードの言葉がすっと腑に落ちた。


青年の常識からしても、NPCを直接連れて歩くのはすごいことである。


「わあ。NPCだったんですね。すごいです! 僕にもできますか!?」


そして青年の目がきらきらと輝く。


「いや。無理。」


しかし悲劇的なことに、エドはきっぱりと言った。


「いや、今でなくても、もっと後になってからでも、いつかは可能なんですよね?」


青年はムライムを本当に欲しがっていた。


「まあ、ムライムが気に入りそうな城も一つ買ってやり、十分な量の物品をその城へ保管できるようになれば、その城の城主になりたがるムライムが現れるかもしれないな。物を集めることが好きなムライムたちは常に所有欲が強いから、まずムライムの物欲を満たしてやらなければならない。」


エドは自分のムライムの頭をなでなでする。


「それでは主君。今度は私を正式に紹介してください。」


話がひとまず一区切りすると、ベリアがエドの横で自己紹介の時間を要求した。


「ああ、そうだったな。正式に紹介しよう。名前はベリア。種族は魔竜族。トラニアの八魔王のうちの一人だ。」


エドはまったく問題ないという表情で、さらさらとベリアを青年に紹介する。


「あ、はい。こんにちは。ビーフシチューおいしくいただきました。が、魔王なんですか?」


エドは軽く説明したが、青年の立場では「そうなんだな」と軽く流せる話ではなかった。


青年は自分の常識から、とても『魔王』という言葉をそのまま聞き流すことはできなかった。

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