令和4年1月第1週
1月1日(土曜)
日付が変わって新年を迎え、更に夜更かしした後に就寝。元旦は妻が眠っているうちに起き出して雑煮を作り、御節と共に餅6個を食す。大晦日は全国で510人の感染、元日は535人の感染を認めるも、死亡の報告無し。東京都内の1日の感染確認は79人との事だが、年末年始で報告が多少遅延、不正確となった等の可能性も無きにしも非ずか。昨年中に沖縄のCamp Hansenで感染が拡大した事に始まり、日本国内の米軍基地に於いて所属兵士への出入国時検査が徹底されて居らず「入国後5日目以降の検査しか施行されていない」事実が明らかとなった。外務省が改善を求めたのに対し、米国側は「出国前の検査」を始め、更に此度、「30日以降」は「全ての在日米軍の基地に所属する兵士等」に「日本入国後24時間以内に検査を実施する」事を決定したとの通知が有った模様。現在の日本の水際対策に概ね沿う形となり、本件は一先ず手打ちとなりそうな雲行き。
年末も欧州での感染拡大は続き、昨日の仏蘭西では新規感染者数が前日より2万5000人以上増して23万2200人となり、大統領のEmmanuel Macron氏がテレビ演説で「今後、数週間は困難が続くだろう」と語り、ワクチン接種の重要性を改めて訴えた由。英国で18万9846人、希臘で4万560人等と他の国々でも過去最多が更新され、年が明けても収束する気配無し。
米国の紐育市でも一日当たりの感染者数が4万人を超える日が続いていたが、観光名所のTimes Squareでは日本時間の1日14時に新年を迎えるに当たり、恒例の秒読を二年振りに一般客を入れて決行。接種証明の提示やマスクの着用を観客に求め、入場者数も1万5000人と例年の四分の一程度に規制する等の感染対策を実施した上で、12月31日23時59分から大型画面に数字を表示。声を揃えて読み上げる数が零へと狭小化した次の瞬間、遥か上空で報時球が落下し、紙吹雪が舞って花火が打ち上げられ、居合わせた人々は“Happy New Year!”と言って抱擁接吻。或いは肩を抱き合って乱舞、新しい年を祝ったとの事。
欧州の伊太利でも大晦日に新規感染者14万4243人、元日も14万1262人と最悪とも言うべき感染状況を尻目に首都の羅馬で本日、新年恒例の「Cavour橋上から市内を流れるTiber川へ飛び込む」催事が行われた。1946年から七十年以上続くと言われる行事を数百人が見守る中、4人の水着男性が勢い良く水中へと身を投じた。中には見事な蜻蛉返を披露する者も有り、集まった観客は拍手喝采。34年連続で参加しているという68歳の男性は、新年の願いとして「世界的大流行以前の日常に戻って欲しい」と語っていた由。
去年11月下旬、世界に先んじてオミクロン株が確認された南阿弗利加では其の後に感染者数が急激に増え、先月3日に政府は「感染の第4波に入った」と宣言するも、同月中に感染の勢威は衰退に転じていた模様。「25日迄の1週間に於いて、新規感染者数は8万9781人」「前週から約3割減」との状況を踏まえて、一昨日に同国の大統領府が「国全体としては第4波の頂点は過ぎた」との声明を発表。入院を要する症例が「此迄の感染の波に比べて少ない」との事情も考慮し、同国政府は「一昨年から続いた夜間の外出禁止令を解除」し、「飲食店で酒類提供を許可する時間の制限も撤廃する」事を決定。新規感染者数が減った理由は不明なれども、先月23日に出された通達に於いて、保健当局は「国民の60%から80%が既に感染済で、多くの国民が何らかの免疫を獲得している」という認識を示していた模様。
今年の我が国に於いては、3回目のワクチン接種が本格化する予定。2回目接種から6ヶ月超が経過した「医療従事者や高齢者施設の利用者、職員」等への追加接種は既に始まって居り、一般の高齢者も「7か月以上が経過した」者は来月から接種対象に加えられ、医療従事者や高齢者施設の利用者等への接種が完了していれば「自治体の判断で今月からに前倒し」も容認される。「一般の64歳以下」への接種や職域接種に就いては現時点では8か月間隔で接種が受けられ、本格化するのは3月からになる見通しだが、「Pfizer製ワクチンの供給が需要に比して不足する」との懸念が交互接種の導入で解決するか否かは依然として不透明な情勢。また「自治体は当初、8か月の間隔を想定して準備をしていた」との事情から「前倒しに向けて接種会場や看護師の確保」が厳しい現状も有り、更に厚生労働省は「5歳から11歳の小児」に於いても「3月以降に1回目の接種を開始する想定で準備を進める」事を各自治体に要請した由。
対してワクチン接種の先進国たる以色列では、暫く感染を抑え込めたと見られていたがオミクロン株の出現で情勢が一変し、昨年11月下旬以降は再び感染者数が増加。一昨日の新規感染者数は2か月振りの5000人超となり、政府は入店可能な人数を制限する等と対策を強化。人口の半数近い424万人、60歳以上では凡そ8割が3回目の接種を完了していたが、更に医師等で構成される専門家委員会が「60歳以上の高齢者等には4回目の接種を始めるべき」と提言。一昨日から「病気や治療で免疫機能が低下している者」等への接種が始まり、更に昨日、同国の保健省が「、高齢者施設等の入居者や職員にも4回目の接種を始める」「施設での感染が拡大する懸念、入居者の健康や生命への危険性を考慮した」と発表したそうだが、軈て我が国も後を追う事になるのだろうか。
居間で寝転がってテレビ画面を眺めて居ると、全国各地の寺社仏閣に初詣客が満ち溢れる様は「オミクロン株が拡散中で、総理大臣が自重を呼び掛けている」国の出来事とも思われぬ。浅草寺等で「参宮者の大群が本殿まで接近する事無く、手前の境内に設置された遊泳場の如き巨大賽銭箱目掛けて小銭を遠投する」光景が画面に映り、「昨年から呼び掛けられた分散参拝と同様、感染対策としてコロナ禍に於いて導入された方法か」と思いきや、少なくとも「2013年の明治神宮」で目撃された旨の情報を電網上で発見。「困った時の神頼み」は万古不易の人情と言えども、現世利益の欲求は感染への懸念を超越するか。首を振って、再び炬燵に潜り込む。
1月2日(日曜)
本日に全国で554人の感染。石川県で2人の死亡の発表。東京都は84人の感染を確認。都基準で集計した2日時点の重症患者は1日と同じ1人。大阪府でも先週同曜より20人以上増えて57人の新規感染者が発生したが、京都府では新たに13人のオミクロン株感染が確認されたと発表。13人とも入院済で無症状か軽症だが、5人は先月に府内で会食して居る一方で海外渡航歴を持たず、京都府は「府内で初のオミクロン株に因る集団感染が発生」且つ「新たな市中感染の可能性が高い」と判断。
そして沖縄県では51人の感染が確認され、内訳は家庭内で感染した者が7人、職場内と飲食が3人ずつ、施設内と其の他が2人ずつだが、34人の感染経路は不明。入院している者は昨日より6人増えて103人で、国基準の重症者は5人。国立感染症研究所の協力を得て、沖縄県がオミクロン株の遺伝子を解析したところ、Camp Hansenの従業員等から「二系統の株」を確認。うち一つの系統が「嘉手納基地の従業員」や「感染経路不明の圏内感染者数名」からも確認された事から、「市中感染の背景には米軍基地での感染拡大が存在する」事が示唆された。更に米軍からは本日、沖縄県に「新たに70人の感染を確認した」との連絡が入ったそうだが、何れの基地で感染が確認されたか等の詳細は不明。
日本経済の展望に関し、公益社団法人の日本経済研究センターが経済学者36人の予測を纏めた所、物価の変動を除いた実質の成長率の平均は令和3年度がプラス2.72%、4月からの新年度がプラス3.03%。コロナ禍で抑制された反動で個人消費が増えると予想される事が主たる要因とされるが、同様の視点から、政府は「今年度内にGDPの水準がコロナ前に戻る」と見ている由。「新たな経済対策の効果も有って、景気は着実に回復に向かう」と期待していると報じられたが、オミクロン株の影響が加味された評価なのか如何かは不明。
一方で日本国内への外国人新規入国は、昨年11月に商取引や就労目的の短期滞在を対象に条件付きで緩和されるも、オミクロン株の感染拡大を受けて同月中に再び停止。一時緩和中に新規入国を果たしたのは短期滞在者が132人、技能実習生が13人等と総計228人に留まり、介護分野では期待されていた外国人戦力の来日が途絶えた。従前から「三年前に始まった特定技能制度の希望者が思うように増えぬ」事が懸念されていた事に加えて、「日本で介護の仕事をしようと考えた者も来日を断念せざるを得ない」様な現状では、慢性的な人手不足は解決しない。
人材難の状況は介護分野に留まらない筈で、此の問題を解決出来ぬ限り、先の景気回復に関する政府の楽観的観測も「捕らぬ狸の皮算用」と終わるのでは無かろうか。国家の大計はさて置き、当面の個人的問題は「寝正月と暴食の合わせ技で着実に上昇しつつ在るcholesterol値」だが、其処は正月明けに解決されよう。




