令和3年8月第2週
8月2日(月曜)
先月28日、Marius Vizer会長を含む国際柔道連盟(International Judo Federation; IJF)関係者に依って「横綱の白鵬翔氏が東京五輪の金牌獲得者、大野将平選手やビゼール会長と並んだ写真」がTwitterに投稿された。
此れに元横綱の大乃国康、現在は日本相撲協会の広報部長を務める芝田山親方が激怒。本日にテレビや運動新聞の取材に答えて「感染者が増えている中、増してや国が無観客と決めている中、組織委員会の何かしているのか?」「JOCをやっているのか?」「やっているわけない」「そこにいるのが、おかしい」と断じた。しかし、白鵬関は2016年の里約日内路五輪及び、本来は2020年に予定されていた東京五輪に関して「モンゴル五輪委員会の大使」を務めて居り、「2015年に日本五輪委員会が蒙古五輪委員会と提携協定を結んだ調印式にもモンゴル側として出席していた」旨の古い記事を発見。日本側では無く「モンゴル側の関係者」として無観客開催の例外とされる立場で会場に入った可能性が高いと思われる状況と考えると、五輪開催者側の規則や日本国の法令に照らしても、恐らく白鵬関は入場の資格を有していたものと思われる。
此の事実を広報部長たる芝田山氏は把握されているのか如何か不明だが、芝田山氏が「それこそ行くんなら、申請書を出して、こちらで審査しなきゃいけない状況なんだから」と言うのは「協会の内部規定が遵守されていなかったのでは無いか」との疑念からで在り、次元の異なる問題として一応は理解できる。しかし「例えば政府からの要請なら、別」とも言い、また「事情聴取する必要はないよ」「行っちゃってんだから」と少々感情的になっている様にも見える。名古屋場所での全勝優勝に関して「相撲内容、立ち居振る舞い、横綱としては目を疑う」「その後にこういう行動をしている」、「横綱としての立場も失格だし、協会員の立場も失格じゃないのと言われてもおかしくなくなってくる」、「常識、非常識が全く分かっていない」、「規則破りの常習だよ」等と嘆いても居た様だ。
当方としては「東京五輪は中止が望ましい」、どうしても遣るのならば、競技日程の進行に最低限必要な関係者以外はIOC会長や副会長、各国の委員等も会場に入れぬ「語義通りの無観客開催とすべき」との見解は変わらず、従って個人的には「白鵬関は柔道感染に行くべきでは無かった」と考える。しかし、其れが日本国やIOC、相撲協会の規則や法令に違反しているのかどうかは十分確認されるべきで在り、土俵上の事と混同すべきでは無かろう。
東京都を中心に感染者数が急増し、医療現場が逼迫している状況に対し、本日に厚生労働省が対策を発表。「感染者の多い地域」では原則、入院対象者を「重症患者」や「特に重症化危険性の高い者」に絞り込み、「入院しない者は原則自宅療養」。旅舎等での宿泊療養も「家庭内感染の恐れや事情が有る場合」に限定される模様。しかし、中等症と言えども肺炎等に苦しんで入院を希望する例も多い。入院の目安となる重症化危険性の基準等が明示されずに自治体等、現場の裁量に委ねられている事も有り、政策への批判が予想される。
8月3日(火曜)
米国で独占放映権を持つNBCUniversal Mediaは、先に「東京五輪の広告販売が12億5000万ドル(約1370億円)を超えて五輪史上最大になった」と発表していたが、蓋を開けて見ると同国内でのテレビ視聴は低迷。開会式の米国に於ける視聴者数は約1700万人と前回のリオデジャネイロ五輪から36%減り、其の後も7月27日迄の夜間に於ける平均視聴者数が前大会に比して42%減少。視聴率が想定を下回る場合に「テレビ局は補償として追加広告枠を提供する」との契約が有るらしく、「NBCは複数の広告主と補償交渉を始めた」との報道あり。6月の時点では「当社の歴史の中で最も収益性の高い五輪になる可能性が有る」等と豪語したNBCのシェル最高経営責任者(CEO)も、7月29日には五輪の視聴率が「恐らく事前予想より低い」と認めたが、「電網経由の視聴は好調」で「今大会を通じて利益を上げる事が可能」と主張している由。
視聴率低迷には「世界的大流行での開催自体への疑問」、メダル獲得が有力視された「米国の体操選手、Simone Biles氏の欠場」や米国でも人気が高い「大坂なおみ氏の庭球個人戦3回戦敗退」、「近年のテレビ離れ」や「日本との時差」、「無観客開催で盛り上がりに欠ける」等の要因が指摘されている。電網を見渡しても“worst Olympics ever”、“The worst host cities of the Summer Olympic Games”、“Yes, the Tokyo Olympics could end up being the worst Games ever. ”等の見出しが目立ち、「米国では五輪よりもMajor League Baseballの大谷選手の方が注目を集めている」「最悪の五輪に燥いでいるのは日本だけ」との声有り。
今夕に放送されたTBS系報道番組が、政府に依る「入院対象者の方針転換」の件を特集。昨日に出た「重症患者や重症化危険性の特に高い方には確実に入院していただけるよう、必要な病床を確保します」「それ以外の方は自宅での療養を基本とし、症状が悪くなればすぐに入院できる体制を整備します」と云う菅義偉首相の発言。先月28日時点の「自宅療養も酸素飽和度測定機や健康観察、酸素吸入の装置も準備している」「自宅も或る種、病床の様な形で遣って頂く事が病床の確保にも療養者の健康の維持にも繋がる」との小池百合子都知事の発言も紹介。
為政者の無責任な言い分に対し、COVID治療の最前線に立って来たインターパーク倉持呼吸器内科院長の倉持仁氏が激怒。「重症化を防げないって事は分かってますから、より早い段階で治療に介入しなきゃいけないんで、抗体カクテル療法を承認した筈」「しかし、其の治療っていうのは軽症者のうちに治療しなければいけないのに、入院しなければ薬が全然使えない」「もう言ってることが滅茶苦茶」、「此の御二人が仰っている事って云うのは」「国民に真っ当な医療体制は供給しませんよ、と云う言説だと思う」「斯う云う人達に国を任せていてはですね、国民の命は守れません」「二人とも至急ですね、御辞めになった方が良いと思います」との言葉に、番組を取り仕切るホラン千秋氏や星浩氏が絶句。倉持氏からは他にも「デルタ株はより手強くなっている」「1年半も経っているのにこんな事を言っていると云うのが、医療現場からすると信じられないですし、まっとうじゃない」、「医療現場に治療薬を早く渡して頂きたい」、「自宅でも外来でも治療出来る様な体制を至急構築する」事こそ肝要だが「レムデシビルや抗体カクテル療法の薬」も「数が足りないので入院でしか使うな、と厚労相から通達が出ている」現状が有り「外来に沢山患者さんが来ていて、早く使ってあげたいが」「其れが出来ない」「非常に困っている」等の直言が聞かれた由。
本日会見で自民党幹事長の二階俊博氏が、菅義偉/首相の任期満了に伴う秋の自民党総裁選に就いて発言。「総裁がしっかり頑張って居られる訳で在りますから、総裁を代える意義は見つからない」「寧ろ、しっかり続投して頂きたいと云う声の方が、国民の間にも党内にも強いんでは無いかと判断を致して居ります」と菅氏続投を支持するも、SNS上では「彼の定義する国民とは」「そんな声聞いたことないけどなぁ」「どこのパラレルワールドの話をしているんでしょうか」、「ちょっと何言ってるのか分かりません」「前から知ってたけど、国民の声が届いてないよね」「その『続投してほしい声』というのは幻聴なのでは」「自民党は選挙に関して、相当たかをくくっているのではないか」等と疑問の声が相次いだ。前述の倉持氏もtwitterに「何を言っているのでしょうか?」「2人でどこか違う国へ行って永遠にやっていれば良いと思います」「その国には国民はいません」と怒りの投稿。
埼玉県飯能市、住宅地と隣接する飯能河原では、7月22日からの四連休中に「1日あたり60~70張の天幕が乱立」「マスクをせずにBBQ等をする者達が溢れる」との状況が発生。県南東部や都内ナンバーの車が多く見られたと言うも今に始まった事では無く、5月連休も警察への110番通報が百件以上に及んだそうだが、先月四連休に改めて住民から感染拡大を心配する声が数十件寄せられ、県や市の職員が巡回。注意の書面を配りながら「飲食を止めて下さい」「マスクをして下さい」と呼び掛けるも「一切聞いてくれない状況」で、今月に入ってtwitterにも「月曜は塵の置き捨てが多い」「近隣の飯能河原から笑い声がとんでもなく響いてくる」等の投稿有り。以上の状況を鑑みて、遂に市が已む無しと判断。昨日に「8月7日から緊急事態措置が終わるまで飯能河原を閉鎖する」旨を発表し、今後は「出入口付近に閉鎖を呼びかける大きな看板を表示し、バリケードやロープなどを張る予定」との事。
8月4日(水曜)
本日の日本国では、過去最多の1万4207人の新規感染者を確認。東京、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、新潟、山梨、静岡、三重、滋賀、京都、福岡、沖縄の14都府県に於いても同じく過去最多を更新。東京都では4166人の感染が判明して死者は1人、重症者は前日から3人増の115人。自宅療養者は1万4783人となり、六日連続で最多を更新。直近一週間の平均新規感染者3479人は、前週の1955人に比して78%増。感染者の年代別の最多は20歳代の1380人で、30歳代以下が全体の67%に当たる2776人を占める一方、ワクチン接種が進んだ65歳以上の感染者は131人で3%にとどまった。全国の死者は14人で、重症者は前日から23人増の777人だった。
8月1日の項にも記した白露西亜の陸上選手、Kristina Timanovskaya氏に関して続報有り。同国の五輪代表団の手で羽田空港に連れて行かれるも帰国を拒否した彼女に介入を求められたIOCは、2日にTwitterで「IOCとTokoy2020はツィマノウスカヤ選手と直接、話をした」と発表。此の動きに波蘭のMarcin Przydacz外務次官も呼応し、Twitterで「ツィマノウスカヤ選手を助ける用意が有る」と支援を表明。「本人が望めばポーランドで自由に運動の経歴を追及する事が出来る」と宣言し、同日にツィマノウスカヤ氏が在日ポーランド大使館入り。プシダチ外務次官はその後、ツィマノウスカヤ選手が“humanitarian Visa”、即ち人道的な配慮によるビザを取得した旨を投稿し、ポーランドへの亡命が受け入れられた模様。先月に大阪府泉佐野市での合宿中に行方不明となった烏干達のJulius Sekitoleko氏選手も日本残留や難民申請を希望して居り、説得を受けてウガンダに帰国するも当局に一時身柄を拘束されたと聞く。
本日に東京五輪の豪州選手団団長、Ian Chesterman氏が記者会見。同国の「或る競技の同国代表選手達が帰国直前に選手村で酒宴を催して騒いだ挙げ句、複数の段ダンボール製寝台を毀損し、幾つかの部屋の壁に穴を開けた」件。そして先週金曜、シドニー行きの日本航空機に搭乗した「競技を終えた蹴球男子代表と7人制闘球男子代表」の「ほぼ全員が泥酔状態」に陥って「客室乗務員が着席やマスクの着用を求めても無視」「嘔吐によってトイレを使用不可能にする」「保管されていた酒を強奪する」等の「蛮行を繰り返した」件。チェスターマン団長は此等一連の不祥事に関して「失望した」「明らかに容認できない」、「母国の闘球協会や蹴球協会が騒ぎを起こした選手を特定し、適切な措置を取る」として謝罪すると共に、「若者は過ちから学ぶものと期待したい」と述べた由。後者の件に関して、日本航空が非公式に豪州五輪委員会に苦情を伝えたのに対し、同委員会はサッカーとラグビーの管轄協会に対して調査に乗り出すよう指示。某誌は「立つ鳥、跡を濁さず」の諺が今回の五輪選手達には当て嵌まらぬと評したが、寧ろ「旅の恥は搔き捨て」の悪い例と言うべきか。
滋賀県内の眼科開業医が感染対策の軽視を続けた挙句、今月7月にCOVID感染。保健所が通院の患者や職員等の約480人にPCR検査を施行した所、複数人の陽性が判明した由。診察時に院長から「マスクしたって関係ない」「取って下さい」と言われた、ワクチンに関しても「あれを打ったら怖い」等と語る一方で「僕が言ったことは黙っていてな」と口止めした等と患者からの証言有り。地元テレビ局の取材に対し、院長は保健所から行政指導を受けた事を認めて「マスクは着けたり着けなかったりした」「今後は感染対策を徹底する」と語ったそうだが、再起は難しかろう。多少の知識を有するが故に反って危険性を見誤ると云う事も往々にして在り、注意を要する。
8月5日(木曜)
相次ぐ選手や関係者のCOVID陽性、虐め問題による辞任やホロコースト風刺による解任と云った騒動が発生し続ける東京五輪に対し、各国の報道機関からも様々な批判が出ている模様。米国のForbes誌は「今度の夏季五輪で人類の誰もが見たくない催事、其れは大拡散だ」と主張。更に「日本ではOVID-19の総死亡者数1万2312人のうち、約80%が2021年に発生している」が「ワクチンを接種したのは、日本人口の約4分の1」に過ぎず、「此の国はかなり危険な状況に置かれている」。「大規模な国際イベントを開催することを考える前に、まずは少なくともウイルスをよりよく統制したい」のが理想だが、其れには程遠い状況の日本で五輪が開催される事は「世界にとって善い事では無い」。「日本で何が起きたとしても、其れが日本国内のみに留まるとは考えられない」、何故ならば「選手や彼等に同行する指導者や職員は皆、母国へ帰るからだ」と指摘。
米国初の一般大衆紙として知られるUSA TODAYは「東京五輪はCOVID-19下で、災害となる運命なのか」と題した記事を掲載。「大会は金曜日の夜の開会式まで正式には始まらない」が「此の大会が永遠に『COVID五輪』として知られる事になると我々誰もが悟っている」。「206ヶ国から1万人以上の運動選手が集う此の五輪は、ワクチン未接種の日本で病気や死を齎す大拡散イベントとなるのだろうか」。それとも「世界的大流行が世界中で猛威を振るう中、選手達が比較的安全で調和の取れた状態で集まる事が可能だと示し、開催国と世界に安堵の溜息と仄かな喜びを齎すのだろうか」との懸念が語られた。世界最古の日刊新聞、英国のTimes紙も「東京大会開幕の僅か数日前に、陽性反応が出た選手の報告が相次ぎ、同胞選手6人が隔離された」事で、英国の選手達が「五輪の夢がCOVID-19に打ち砕かれるのではないか」と懸念している旨を報道。某週刊誌は「3兆円とも言われる莫大な資金を投じて、世界に醜態を発信することになるとは、誰も想像していなかっただろう」と嘆じているが、更に新たな国辱の一頁が追加される模様。
東京五輪の塁球代表の投手、最年少の20歳で金牌を獲得。名古屋市熱田区出身の後藤希友氏が昨日10時台に、地域政党「減税日本」代表で名古屋市長の河村たかし氏を表敬訪問。「市民に希望を与えた」として感謝状が贈られるも、其の事以上に金メダルを「持ちますか」と後藤選手が提案した所、名古屋弁で「持たしてちょ」「折角なので、掛けて頂戴」等と図に乗った挙句、「STOP! 職場感染」「コロナに感染しない、させない」等の掲示が一面に張られた衝立の前で唐突にマスクを外して「こうやって、な?」と金メダルに噛み付いた河村氏の行動が問題となった。「歯と金属が衝突してカチッと音が鳴る」音声や「メダルを首から外すと、拭く事も無く後藤選手に返す」河村氏の横柄な態度、「唾液が付着したメダルを、後藤選手が頭を下げて両手で受け取る」様子等の詳細も動画で報じられ、国内外から批判が集中。
SNS上に「非常識だ」等の批判が多数書き込まれ、名古屋市役所にも「感染対策を訴えているのにいかがなものか」「選手に失礼だ」等の苦情が数多く寄せられた事に対し、同日中に河村市長が文書で謝罪するも、「最大の愛情表現だった」「迷惑を掛けているのであれば、ごめんなさい」等と反省の感じられぬ文面に状況は更に悪化。競泳2大会連続2冠の北島康介氏が同日に「そもそもなんで表敬訪問しなきゃいけないのか」「僕はメダル噛んだことありません」とtweet。撃剣の太田雄貴氏も「選手に対するリスペクトが欠ける」「感染対策の観点から」「セレモニーさえも自分自身やチームメイトでメダルをかけたりした」状況で「『噛む』とは」、「僕には理解できません」と投稿。他にも数々の競技者から批判が相次いだ中で、芸能人で作家の乙武洋匡氏が河村氏の謝罪を逆手に取って「『主役は自分だ』という自己愛」「そんな自分への『最大の愛情表現』」と皮肉っている。
更に本日、後藤が所属するトヨタ自動車が「金メダルは、アスリートの長年に亘る、弛まぬ努力の結晶」で在り、「コロナ禍においてメダル授与ですら、本人が首にかけるという状況下」に於ける「今回の不適切かつあるまじき行為」には「アスリートへの敬意や賞賛、また感染予防への配慮が感じられず、大変残念に思います」。「河村市長には、責任あるリーダーとしての行動を切に願います」との声明を発表。此の期に及んで、河村氏は漸く自分が窮地に立たされた事を理解したらしく、緊急会見を開いて改めて謝罪。「軽率にも御本人様の長年の努力の結晶であります金メダルを汚す行為に及びました」「名古屋市長としての立場を弁えない、極めて不適切な行為」で「猛省すべきと痛感」等と手元の書面を読み上げるも「頻繁に詰まり、噛みまくっていた」有様を地元局のCBCが生中継。記者の質問に対して「コロナ禍にも不適切な行為だった」、自身が高校時代に羽球部で「金メダルに強い憧れが有り、此れが金メダルかと咄嗟に遣った」、「歯が食い込む様な噛み方はしていない」「跡は付いとらんと思う」等と抗弁し、sexual harassmentの指摘に対しても「あの時は非常に友好的な感じだった」「嫌がらせの認識は全く無かった」と否定した由。
会見の前にトヨタ自動車本社を訪れて謝罪を試みるも先方から断られたのか、他人任せで終わらせようとしたのか。自身は車中に留まった儘で副市長が謝罪文を手渡す結果となり、此れを「トヨタ側の門前払い」と解釈した者達に依って「カノッサの屈辱」がtwitterのtrend入り。一連の醜態は海外にも伝わり、本日にReuter通信は「市長が新型コロナウイルス対策を訴える掲示板の前で、マスクを外してメダルを噛んだ」と冷ややかに報じた。米国からは「日本で働く女性の現状を象徴している」「年配の男性が個人空間に侵入し、苦労して手に入れた成果を台無しにする」と非難するTwitter投稿も飛んで来た模様。過言だと感じる反面、国外からは其の様に見えても致し方無いかと云う気もする。
8月3日の項に記した入院対象制限の問題に対し、「重症患者や特に重症化リスクの高い者に重点化」との方針に対して、与党からも「中等症でも入院できないのか」との批判有り。此れを受けて、本日の参院厚労委員会で田村憲久厚労大臣が「中等症は原則入院」とし「重症化リスクが低い人が在宅になる」と述べた。政府の説明資料も修正され、入院は「重症患者」「中等症患者で酸素投与が必要な者」「投与が必要でなくても重症化リスクがある者」に重点化すると規定された由。中等症でも原則入院の対象とする旨が明言された事に対し、厚生労働省は3日付の通知と「中身を変えている心算は無い」と主張するも、事実上の軌道修正と報じられた。誤りを改めるのは良い事だが、抑々(そもそも)が「入院患者が増え続けても素知らぬ顔で五輪を続ける」政府の態度が招いた結果で、先行きが思い遣られる。東京都は本日、新規感染者を5042人確認したと発表して居り、初めて一日当たりの感染者が五千人を超えた由。
8月6日(金曜)
テレビ製作者で放送作家、出演者も兼ねるDave Spector氏が本日、twitterに「河村名古屋市長のコメントが噛みまくってた」と投稿。昨日の項に記した金牌噛み付きと稚拙な謝罪を諷したが、河村氏の愚行は名古屋Grampus Eightと名古屋市との包括協定にも影響。「蹴球を通した子供との触れ合い事業」等が計画されていたが、市に批判的な声が寄せられている状況を鑑み、河村市長と名古屋グランパスエイトの小西工己社長が出席して本日に市役所で開かれる予定だった協定の締結式が中止されるに至った由。
今週月曜の項で取り上げた横綱白鵬関が無観客の東京五輪柔道会場の日本武道館を訪れていた問題で、大会組織委員会広報担当の高谷正哲氏は3日火曜の時点で「白鵬関が組織委関係者として会場に来た事実は無い」「処分は検討していない」、会場入りの経緯や詳細を不明とした上で「国内五輪委員会の関係者として会場に進入出来る可能性は有る」との見解を示した。
会場入り自体はモンゴル五輪委の線で実現したものと思われるも、日本相撲協会の「新型コロナウイルス感染症対応ガイドライン」に「外出の際は師匠の許可を取り、師匠も行動記録を取った上で、求めに応じて提出出来る様にする」と云う趣旨の条項が存在する模様。本件に関して外出許可が出ていたか否かとの質問に対し、師匠に当たる宮城野親方は「『私の口からは……』と口を閉ざしている」らしく、「無許可での外出の線が濃厚」と見られている。状況は異なるものの他の力士が許可を得ずに外出した事を咎められて「平幕の阿炎が3場所、大関の朝乃山が6場所」の出場停止処分を受けた事を引き合いに出して「キャバクラ通いは駄目で五輪観戦はOKの筈が無い」と断じる報道有り。横綱で在る為に降格が無く「300万円の月給に加えて1場所850万円前後の力士褒賞金も支給される」白鵬関は「仮に1年間休んでも最低8700万円の収入が保証される」事から出場停止を言い渡しても「盗人に追い銭」、「白鵬に下す処分は一つしか無いだろう」と暗に引退を求める声も有る模様。
6場所連続の休場明けで進退が掛かった先月の名古屋場所で全勝優勝を飾り、完全復活を印象付ける一方、搗ち上げに張手や駄目押し、勝った後に拳を突き上げて勝利を誇示し、雄叫びを挙げる立居振舞が横綱審議委員会から酷評された由。個人的には「相撲は江戸時代から興行に過ぎず、力士は髷を結って廻しを締めた職業的運動選手」「神事云々は格を高める演出に過ぎない」と思っており、数々の白鵬批判に対しても「反則以外の手段を駆使して勝利を目指す当然」で「勝ったら喜べば良い」との立場。「大横綱相手に立ち合いで張り手やエルボーをできる力士はいない」「それに甘えて白鵬だけがやりたい放題なのはフェアではない」と言われても、「親方や相撲協会が遠慮は要らないと明言し、他の力士にも自由にやらせれば良いだけの話」と感じるが、感染対策上の明文化された規則を破ったので在れば話は別だ。何らかの処分が妥当と考えるが、第一報から数日を経ても協会からの正式発表は聞こえて来ない。世間の反応が出揃う迄、様子見を決め込んでいる所か。
8月7日(土曜)
中京広域圏。即ち愛知、岐阜、三重の三県を放送対象地域とする地元の東海テレビが件の表敬訪問に関し、本日に詳細の分かる映像を公開。名古屋市長の河村氏から「焼酎飲むのなら儂も金メダル貰える」「ハイボールか」との下らない冗談が出たのは兎も角として、後藤選手を終始「あんた」呼ばわり。「女のソフトボールやっとる奴は、中学生でも皆、何と無く色が黒くて、結構、ポニーテールが多い」との偏見を語った後に「是非、立派になって頂いて、ええ旦那を貰ってもらう」「旦那はええかね、恋愛禁止かね」、「元気な女の子は最高だわ」「女の子と言えんか」等とsexual harassmentの疑いが濃厚な発言を確認。
途中で「大変どえらい、可愛いお嬢さん」「えらいキュートな雰囲気で」、「かっこええわね」、「「ええですね、ワイルドさが」等の誉め言葉を織り交ぜて相手の気勢を削ぐ遣り口も含め、彼や側近にとっては日常茶飯事なのだろうと感じた。電網上で「発言もめちゃくちゃだった」「軽率すぎる」「マジでひどい」「すごいな」等と改めて物議を醸したのも宜なり。
8月8日(日曜)
和製英語のマッチング・アプリ、英語圏で言う所のdating appとしては世界最大手のTinderを介して、中央区晴海の選手村から出会いを求める五輪選手が少なからず存在した模様。先月下旬に文春オンライン特集班が報じた所に依ると、Tinderの画面を開けば「これみよがしに自信に満ちた肉体美を魅せる選手たちが男女どちらも確認できる」が、自己紹介の背景には「五輪の紋章、自国の国旗や競技名が書かれ」、“Here for the olympics!”、“Olympic Games Tokyo2020”、“2020 Olympian”等と自ら東京五輪への参加を誇示。「競泳、柔道、ラグビー、レスリング、陸上」等と「競技種目も多種多様」で、複数の情報源から「五輪選手とTinderで繋がれる」「日本人でモテるのは男性より女性、和服や着物写真に飛びついてきた」等の情報が寄せられた由。
今回は「異例のコロナ禍の中でのオリンピック開催」で、選手のみならず指導者を含む関係者も感染防止を目的とした行動制限が課されている。具体的には「ハグ、ハイタッチ、握手など物理的な接触を避ける」、「事前に提出した接触者リストに記載のある人とのみ一緒に過ごすようにする」等の条項が定められていて「訪れることができる場所」も限定されており「宿泊施設を離れることができるのは、試合会場や事前に届け出たごく限定的な場所に行くときだけ」で「散歩をすることや、観光地、ショップ、レストラン、バー、ジムなどに行く」事も厳禁。「各規定に違反した場合には懲戒措置が取られる可能性」が有り、「最も重い処罰が下ると永久的に大会へ参加することができなく」なるが、7月22日の時点で「複数回のプレーブック違反が確認された外国人関係者」に「厳重注意やIDカードの効力1日停止処分」が行われた旨を組織委員会の岩下剛警備局長が公表している由。
しかし、五輪追放の恐怖よりも性的衝動が勝るのか。文春取材班に情報を提供した「20代・会社員」で「独身」、「アプリの待ち受け画面は着物姿」「英語も堪能で留学経験もある」「複数の選手と今も交流をとり続けている中央区在住のA子さん」の言を信ずるならば、彼女の所へは開会式前日の7月22日以降に「11名の選手、関係者」から連絡有り。A子氏曰く「最初は本物かどうか疑っていた」が、プロフィールに紐づけられたInstagram接続権に「開会式の写真や競技中の写真」が上げられていて「25日にはすでに決勝進出を決めている選手」も居た。アプリを介して接触すると“Hey What's up”や“Hello”、“Hey”等と友好的に会話が始まるも、選手側は「直接会えるかどうかを気にしている様子」で「A子さんのメッセージ履歴」には “Would like to see u. ”“Bad that we cannot leave the village. ”(君に会いたいが選手村を離れられない)。“Do u come here??”(此処に来られるか)等の生々しい会話が残されている模様。「選手村には入れない」旨を伝えた時点で「そくの選手から返事が途絶え」るが、中には五輪選手に相応しい不撓不屈の精神を以て「どうやったら私を連れ込めるか模索している人」も居て「会式前日と開会式のお昼過ぎまでが一番メッセージのやりとりが多く」「ひっきりなしに通知が」来たが、“I really want to have sex with a Japanese women. ”“Do you want to have sex.”と露骨に求めて来る選手、選手村の外に押さえた旅舎の部屋に来る事を止める「とある国の柔道コーチを名乗る人物」も居たとの事。
前回五輪でIOCは1万500人の選手に35万個の避妊具に10万個の女性用避妊具、17万5,000個の潤滑剤を用意し、「17日間の五輪で一日に1人当たり2.5個のコンドームが消費される計算になる」と報じられたが、此の性欲と五輪選手の体力が合わされば、夜の国際交流が止まらなくなるのにも納得。
昭和の夢よ再びと誘致されるも、開催が近づく程に世界的大流行下の危険と我が国の抱える問題が露呈する一方で、会期中は案の定、COVID-19陽性者の激増を招いた東京五輪も遂に千秋楽。本日20時に閉会式が始まったが、会場となった国立競技場周辺では「少しでもフィナーレの雰囲気を味わおうと多くの人が密集して」沿道に人が溢れ返り、「至る所に警察官が配置され」て「沿道で競技場を撮影しようとする」者共に「速やかに移動を」「立ち止まらないでください」等と叫ぶも「花火を待ち構え撮影の場所取りをする」者有れば「浴衣姿でラムネを手に歩く」者も有り、「路上飲みをしながら開始を待つ」者も居て、恰も「花火大会のような光景」が現出。人流激増に対し、警官隊は「JR千駄ヶ谷駅、地下鉄銀座線外苑前駅から国立競技場へとつながる道を一部規制」する事で対するも、帰路を遮られた近隣住民が「なんで俺らがこんな目に合わなきゃならねーんだよ」と怒声を上げた由。
式典自体は「宝塚歌劇団による国歌斉唱」「歌手兼作曲者のmilet氏が東京Ska Paradise Orchestraの演奏で愛の讃歌を歌い上げる」「中盤には東京音頭など日本の伝統的な舞踊が披露される」等の進行に対して、SNSでは「つまんない」の語が急上昇し、「何をしたいのかわからない」「期待外れ」、「ダラダラした演出で選手がかわいそう」等と開会式に比べると酷評された模様。「海外の選手達は途中退場する者も続出」、「最後に大竹しのぶ氏が出演するも、選定理由が不明」、今月24日開幕のパラリンピックに関する予告映像が大画面に上映されるも「五輪閉会式でパラリンピックに触れるのは史上初」、最後は1964年の東京五輪閉会式の最後に表示された“SAYONARA”と同じ字体で“ARIGATO”の文字が映し出された等の報道を、当方は終了後に読んだ。
閉会式を盛り上げる為の休日移動に伴い、本日は三連休の中日となっていたが、我が家では朝から妻が体調不良。原因不明の胃腸炎様症状にて寝込んだ妻に代わり、私が家事全般に獅子奮迅の働きを見せるうちに日没。流石に「そろそろ五輪も終わる頃か」との認識は有ったものの、今日が閉会式当日だとは知らない儘に一日が終わった次第。一二週間の潜伏期を経ねば断定は出来ぬし、未だパラリンピックも残ってはいるが、取り敢えずは五輪株発生や選手村での集団感染が起きずに終わった事を寿ぎたい。




